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昆布の健康効果

2023.06.06 23:00

皆様は昆布はお好きですか?変色で有名な私は出汁で昆布を取る分には良いのですが都昆布などの直接食べるような感じのは嫌いです。特に昆布巻きなんかは絶対に口にできないです。匂いがダメ。

昆布の「グルタミン酸」の健康効果が凄いそうで血流を改善して免疫力アップ、高血圧、動脈硬化、大腸がん、老化の予防にも効果が期待できるそうです。

 

昔から料理のだしなどに使われてきた「昆布」ですが、どちらかというと脇役のイメージが強いですよね。しかし、ここ最近は、昆布に含まれる「グルタミン酸」という栄養素が大腸がんを抑える効果があることが証明され、俄然注目が集まっています。

昆布には海のミネラルが豊富に含まれているわけですが、日本料理ほど昆布を取り入れた料理はありませんよね。ですので、こうした面からも日本料理が世界から注目を集めることになると思います。

グルタミン酸には、疲労回復、免疫力アップ、老化、高血圧などの生活習慣病予防、美肌やダイエットにまで優れた効果・効能を発揮してくれるので、食べ過ぎは良くありませんが、健康に良い範囲内で昆布を食べたいところです。

 

昆布だしがなぜかほっとした感じをもたらしてくれるのはグルタミン酸の効果だそうです。

実はグルタミン酸は、母乳の中に豊富にある成分で、私たちが昆布のうま味に懐かしさを覚えるのは、母乳のうま味が刷り込まれているからだ。

1918年、東京帝国大学の池田菊苗博士が、昆布だしからグルタミン酸を発見、世界に発表した。それまで「5つの基本味覚」のうち「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」の成分は判明していたが、「うま味」の成分だけが不明だった。

その後、グルタミン酸は「味の素」という商品になり、世界に広まった。今日、「UMAMI」という英語が世界共通になっている。

 

そのグルタミン酸が、大腸がんのリスクを下げるという研究をまとめたのは、オランダのエラスムス医療センターのギルソン・ベローゾ博士らのチーム。米がん専門医学誌「Cancer」(電子版)の2016年3月15日号に論文を発表した。

ベローゾ博士らは、マウスの実験でグルタミン酸が大腸がんを防ぐ効果があることがわかっていたため、人間にも効果があるかを調査することにした。そこで、55歳以上のオランダ人男女5362人を対象に、食生活と大腸がんの発症リスクの関連を追跡調査した。


グルタミン酸は大腸がんのリスクを下げる

対象者には、食事内容の詳細なアンケート調査を行ない、全食品の中に含まれているグルタミン酸の量を推計した。また、身長と体重を聞き取り、肥満度を示す体格指数BMIを調べた。

調査期間中に242人が大腸がんを発症した。グルタミン酸の摂取量と大腸がんの発症リスクを分析すると、次のことがわかった。

 

グルタミン酸が大腸がんのリスクを低下

①グルタミン酸の摂取量が多い人ほど、大腸がんの発症リスクは低くなる。

②食品のタンパク質摂取量に占めるグルタミン酸の割合が1%増えるごとに、大腸がんの発症リスクは42%ずつ低下する。

③ただし、この効果はBMI25(標準体格)以下の人にだけみられ、BMI25超(過体重や肥満)の人は発症リスクが下がらなかった。

つまり、太目の人はダメだが、普通の体重以下の人では、グルタミン酸を多くとればとるほど大腸がんになりにくくなるわけだ。グルタミン酸は、昆布以外にチーズや緑茶、シイタケ、トマト、魚介類にも多く含まれる。

ただし、後に触れるが、喜んでグルタミン酸をサプリなどで多くとろうと考えると、かえって体によくない。今回の調査は、いわゆる「観察研究」なので、なぜグルタミン酸に大腸がんの抑制効果があるのかは明らかにされていない。

 

昆布の美容と健康に関する効果が凄い

「脳をリラックスさせるが、とり過ぎると興奮のもと」、栄養学の専門家のサイトをみると、グルタミン酸の健康効果をこう説明する。

 

セロトニン分泌効果が凄い

グルタミン酸は、胃腸などの消化器官の働きを活発にする。これはグルタミン酸が胃腸に入ると、「幸福ホルモン」と呼ばれるセロトニンが分泌され、副交感神経が刺激されて食物の吸収・消化が促進するからだ。

便秘の解消にも効果があり、これらが大腸にいい影響を与えているのかもしれない。

 

②疲労回復や老化防止効果が凄い

グルタミン酸は、肝臓が有毒物質のアンモニアを解毒する作用を助ける。アンモニアが体内に増えると疲労が蓄積され、脳の活動が弱まり、免疫力が下がるなど様々な悪影響が起こる。

だから、グルタミン酸を多くとると、脳の活動が活発になり記憶力や学習能力が高まる。疲労回復や老化防止になるといわれる。

 

ストレス解消効果が凄い!

グルタミン酸は、脳の興奮系の神経伝達物質の材料になる。特に脳の興奮を鎮めてリラックスさせる物質「GABA(ギャバ)」を作るので、ストレス解消に効果がある。

また、認知症の予防にもいいといわれる。ただし、グルタミン酸を過剰にとると、脳の興奮が高まり過ぎて神経細胞が傷つき、頭痛や睡眠障害、神経症、幻覚症状を起こす心配がある。

 

(※)食べ過ぎには注意!

このため、世界保健機関(WHO)はグルタミン酸の1日の摂取量を6グラムまでとしている。

ちなみに、日本人が通常とっている1日のグルタミン酸は平均1.5グラムだから、よほど昆布を食べ過ぎない限り、オーバーする心配は少ないが、どんなに健康によい食品でもとり過ぎは禁物ということだ。

このほかにも、以下のように昆布には体にいい成分がたっぷり含まれている。


美肌効果

カリウム、鉄分、ヨウ素(ヨード)などのミネラルが豊富だが、特にヨウ素は海藻の中でずば抜けて多い。ヨウ素は、成長や代謝を促す甲状腺ホルモンの大事な成分の1つだ。

体を作る細胞の新陳代謝をスムーズにするので、肌にうるおいや張りを与える美肌効果が期待できる。


動脈硬化の予防効果

昆布に約1%含まれるフコイダンという多糖類には、まだマウスの実験段階だが、がん細胞を減らす作用があることが確かめられた。

がん細胞のアポトーシス(細胞の自殺)を引き起こすのだ。また、フコイダンには、血液中の血の塊(血栓)を溶かす働きがあり、動脈硬化の予防が期待できる。

 

メタボの予防効果

昆布を食べるとヌルヌルしているが、あのネバネバ成分がアルギン酸だ。アルギン酸は体内で中性脂肪をからめとってしまい、吸収するのを防ぐ。このため肥満や高血圧の予防に効果がある。

 

ダイエット効果

昆布は食物繊維が非常に多く、かつ低カロリー。食べると満腹感を味わえるので、ダイエットには最適だ。


昆布というとお味噌汁やお鍋のときに使う出汁をとるためのものと思われていますが、出汁をとるのに使った昆布を捨てていませんか?

それは非常にもったいない。そのまま食べても良いですし、細かく刻んでふりかけにしても美味しいです。また、薬味としても使えます。とはいえ、あの匂いと食感が苦手なんですけどね。

ただ食べられる方はぜひ食べてください。身体にいいですよ。