定期演奏会が終わって思うこと
定期演奏会が終わりました。
SONY α9 + Carl Zeiss Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA
F1.8 1/125 ISO3200
ブランク明けから4回目の定期演奏会でした。トランペットを再開して5年。まだ5年なのかもう5年なのか。色々な側面がありどちらとも言えませんがあっという間でした。(もうブランク明けなんて言葉も要らないですよね)
私といえば緊張!と言う感じなんですが、4回目となると場慣れしてきたのか程よく緊張はするものの楽しさが勝り目の前が真っ白になるような緊張は無くなりました。
場慣れという言葉で片付けるのは簡単ですがもう少し掘り下げると、吹けなくて心配だから緊張するということが減ったのが大きいです。音に関しても常々レッスンで言われている「この状態なら息を入れればその音が出るという所を見つけましょう」が徐々に身につきつつあるからだと思います。(まだまだまだまだ道のりは長いけど笑)
今回は『A Weekend in NewYork』と『Star Wars』『アルセナール』の3曲で1stを吹きました。『A Weekend in NewYork』と『Star Wars』は共にメイン曲扱いでプレッシャーが大きかったです。指が回らなかったり、高い音が多かったり、長いフレーズなどなど。最初はバテて息切れすることが多く、どうしたらいいかと悩んでいて、そんな時にレッスンで荻原先生よりpp練習(最小限で音が出るようにする練習)を改めて提案してもらい(もちろんその他色々)、その延長線で最小限でリップスラーが出来るようになろうと取り組みました。
この「改めて提案」というのが大切で、色々提案してもらい自分なりに咀嚼して練習をしているといつの間にか見失ってしまうものがあると思うんですね。その辺をプロの目から、そしていつも見てもらっている立場、そして目指す所をしっかり理解している立場から軌道修正をしてもらえるのは本当にありがたいし、これこそレッスンの意義だなと思っています。
レッスンに行くようになって自分の中で変わったなと思うのは吹けないフレーズに対して100回繰り返し練習する!みたいな体育会的な根性論で練習しなくなった所です。まずは出来ない理由を考えてどの要素が不足しているのか。そこに対して取り組み、改善したら回数を重ねる。この流れで取り組めるようになったのは大きいです。
もちろん、結果的に吹けない事は多々ですが(笑)、出来ない所、フレーズが終わったから有耶無耶にお終いではなく、引き続き至らぬポイントとして理解しているので引き続き克服に向けて取り掛かれます。
定期演奏会が終わった今もpp練習、そしてリップスラーは最重要課題として取り組んでいます。
もっともっと楽に音は出せるはず
この思いはトランペットを再開してから変わらない自分のテーマです。
さて、今回の定期演奏会でもうひとつ印象に残っている事は金管アンサンブルです。
以前、聴きに行った演奏会で演奏前にウェルカムコンサート(本公演とは別に開場してから開演する前に有志による演奏)をやっていて聴いた瞬間から「うちもやりたい!!」と思い、一緒に聴きに来ていた知人と盛り上がりその日のうちに声をかけてメンバーが決まりました。
最後にアンサンブルに取り組んだのは中学2年生のアンサンブルコンテストです。ということは30年ぶりぐらいですかね?当時はめちゃくちゃ緊張した思い出しかありません(笑
アンサンブルって楽しいですね。メチャクチャ楽しいです。人数が少ない分責任が増えますがギュッと濃縮された音楽的なパワーを発して一つの曲を作り合う感じがハマりました。しかも気心知れている仲間だからこその感じがまたたまらない。
とは言いますが、逆にアンサンブルだから難しいなって思う事も痛感する日々でした。縦の線が揃わない(モノには限度って感じです笑)、音程、テンポキープなどなど。結構ガッツリ言う監督がいるので本当に大変でした。特に自分は音域がキツイとテンポが落ちる癖がどうも最後まで直らなかったなぁ。。。
SONY α6600 + E 16-55mm F2.8 G
F2.8 1/125 ISO12800
アンサンブルを通じて改めて感じたこと(もちろん演奏会本編も含む)は、不安に思う所は緊張するし、結果として上手くいかないことがほとんどと言うこと。
アンサンブルは侍Brassの「せきれいの尾」という曲を演奏しましたが、中間部が最後までアンサンブル的に、そしてアーティキュレーションなど色々不安で結果、割と緊張したし音が震え気味になってしまった(吹いていて「あー震えてるよーどうしたもんかなー」って客観的に思っていました笑)。でも高いAsの音が出たのはリップスラー練習のおかげです。高い音に関しては完ぺきではないものの不安は無かったです。
そんな中でも緊張してもこれは出来るのハードルは徐々に上がってきている事は実感出来ているでこのハードルを上げる努力を今後もしたいと思います。
前回のブログから引き続き、
こつこつと練習して根拠のある技術力を上げて小さな成功体験を積み重ねる。
改めて自分にはこれしかないと感じました。
なかなか不器用で上手くいかないことも多々ですが、見守ってくれる先生や仲間がいる。特にアンサンブル練習においては仲間と曲を作り上げるという意識が強く、年齢や性別を越えて向き合えました。本当に有意義な時間でした。本当にありがとうございます。
今日も、そして明日もしっかり練習して五線紙に託した作曲者の思い、情景を自分の目で見に行けたらいいなと思います。
もっともっと上手になりたいです。今後ともよろしくお願いいたします。