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エコロジー

2023.05.24 09:46

https://ranyokohama.amebaownd.com/posts/categories/5803371 【一茶】

http://www.asahi-net.or.jp/~nu3s-mnm/de-puekoroji-.htm 【ディープエコロジー】


FacebookHiroshi Kaneiさん投稿記事

朝の3時23分、私は目覚めた 曾々孫が起きろというのだ 曾々孫は夢の中で語りかける

この惑星が壊されていたとき なにをしてたの?地球が悲鳴を上げていたとき なにをしていたの?季節がおかしくなったとき なにをしていたの?仲間の動物やトカゲや鳥たちが死んでいったときに、人々の自由が奪われたときに 街に繰り出してくれた?

問題に気付いた後で何かしてくれた?

Its 3:23 in the morningand I'm awake

because my great great grandchildrenwont let me sleep

my great great grandchildrenask me in dreams

what did you do while the planet was plundered?

what did you do when the earth was unraveling?

surely you did somethingwhen the seasons started failing?

as the mammals, reptiles, and birds were all dying?

did you fill the streets with protestwhen democracy was stolen?

what did you doonce you knew?

***

ドリュー・デリンジャー:Planetize the Movementという名のWEBページを通じて社会正義、エコロジー、宇宙論、或いは世の中の苦しみを共有することについて発信を続けるアメリカの教育者、コンサルタント、詩人です。

ドリュー・デリンジャーのHP:http://drewdellinger.org/ 

未来世代が夢の中で我々に語りかけてくるという設定で映像と詩を組み合わせたこの作品はアートを通じて世の中を変えていこうというデリンジャーの強い意志を感じさせます。そして、我々に行動を促すのです。

https://www.youtube.com/watch?v=XO0JAbdxxj0&t=8s

https://karapaia.com/archives/52292804.html 【オオカミを導入してから25年。イエローストーン公園の生態系が安定したことを確認(アメリカ)】より

 アメリカの広大な自然が残るイエローストーン国立公園に41頭のオオカミの群れを招き入れて今年で25年となった。

 かつて、ここには多くのオオカミが暮らしていたのだが、1926年、野生のオオカミが殺されたという公式記録を最後に、完全に姿を消してしまったのだ。

 そこで、乱れてしまった生態系を回復する目的で、1995年にカナダから狼たちが連れてこられた。「20世紀最大の実験」と呼ばれるこの試みは順調に進み、20年後、「生態系が本来の姿に戻り始めた」ことがわかった。

 そして25年の月日がたった。新しい研究によれば、オオカミたちは公園内の生態系を安定させている役目を果たしているそうで、ヘラジカを食い尽くすようなことはなく、むしろ弱った個体や病気の個体を間引いてくれるために、ヘラジカの群れはこれまでよりも健全になっているそうだ。

オオカミは気候の変化に合わせて捕食対象を変えている

 雨や雪が普段どおりの年なら、オオカミが主に狙うのは、一番楽に狩ることができる老いたメスのヘラジカだ。

 しかし最近の研究では、雨・雪が少なく、乾燥して草や低木があまり繁殖しない年の場合、狩りの標的はオスに変わることが明らかになっている。

 がっしりとした体つきのオスのヘラジカは、秋になると食べることよりも、メスを巡って雄叫びをあげたり、互いに突進したりすることに熱中する。そのせいでエネルギーを消費し、季節が冬に向かうにつれて弱ってくる。乾燥した季節ともなれば、なおのことだ。

 賢く、適応力の高い捕食者として、オオカミはこうしたことを学習している。だから体重200キロのメスではなく、340キロもあるが栄養不足で消耗したオスを殺す。

 エサの乏しい年にオスが狙われると、その分だけメスが子供を産むチャンスは増える。そのためにヘラジカの生息数は維持される。

生態系のバランスを保つのに重要な役割を果たすオオカミ

 『Journal of Animal Ecology』によれば、より重要なのは、今イエローストーン公園内に300~350頭いるとされるオオカミたちが、ヘラジカの群れが変わりやすい気候の脅威を切り抜けられるよう手助けしていることだという。

 たとえば、ヘラジカの生息数がやたらと増減したりせず、一定に保たれるために、頻繁に発生する干ばつ(温暖化の影響の1つでもある)に耐えやすくなっている。

 「将来的にはかなり予測が難しくなるので、(大量死の備えとして)緩衝となるものが欲しいところです」と語るイエローストーン国立公園の野生生物学者ダグ・スミス氏は、ヘラジカの群れのバランスをとってくれるオオカミはその役割を果たすことができると解説する。

 狩猟や管理政策を通じて「人間もヘラジカの数を安定させる手助けができますが、オオカミとまったく同じようにはいきません」と、同氏は付け加える。 

 ウィルマーズ氏とスミス氏らは、イエローストーンで20年以上にわたって1000頭を超えるヘラジカの死骸を分析してきた。

 毎年、冬の初めと終わりの1か月、3つのオオカミの群れ(パック)を追跡しながら、彼らが仕留めたヘラジカを見つけ、その年齢や性別を記録。さらに骨髄を抽出して、ヘラジカが死んだときの健康状態を調べた。

 また衛星データから、雪解け水や降雨の量によって変化する、ヘラジカが食べる植物の各年の量を割り出した。

 こうした調査から判明した、オオカミは植物が少ない年はヘラジカのオスを狙うという事実や、気候の変化にあわせて彼らが行動を変化させるという理解は、オオカミを管理・保全する上でとても大切なことだ。

オオカミを絶滅させたことによる弊害

 1世紀以上に渡り迫害されてきたオオカミの生息数は未だ再建の途上にある。

 20世紀以前、イエローストーンに生息していたバイソン、ヘラジカ、ミュールジカ、プロングホーン、ビッグホーンといった動物の数はしっかりとしたもので、それらと共にハイイログマ、アメリカグマ、オオカミ、ピューマといった肉食獣がたくさんいた。

 しかし政府の政策によって、肉食動物とバイソンは駆除の対象となる。1926年にはイエローストーン最後のオオカミの群れが殺された。

 やがてアメリカ本土における昔からの生息域のほとんどでも駆逐され、オオカミは五大湖周辺にわずかに残るのみとなってしまった。

 オオカミがいなくなり、クマやピューマも大きく数を減らすと、ヘラジカが爆発的に増えた。1932~68年にかけて、国立公園局とモンタナ州は北イエローストーンから7万頭のヘラジカを取り除いた。駆除するか、ヘラジカがいなくなった地域に移動させたのだ。

 1968年にヘラジカの駆除が停止されると、今度は5000頭から2万頭近くにまで増加した。それからの数十年、ヘラジカの生息数は毎年の気候の変化にあわせて、激増と激減を繰り返すことになる。

 厳冬の年には、飢えて死んだ無数のヘラジカの死体が転がった。

オオカミの再導入で生態系が生き返る

 イエローストーン国立公園にオオカミ41頭が再導入されたのは、1995~1997年のことだ。ハイイログマやピューマも保護され、数を増やした。ヘラジカは数を減らしたが、やがては激増と激減のサイクルが落ち着きを見せるようになった。

 たとえば、2010年から2011年にかけては雪深い厳冬だった。にもかかわらず、似たような冬になればヘラジカが大量に餓死していただろう1980年代・90年代に比べると、ヘラジカは比較的よくエサを食べていた。

 それだけではない。川の形が変わり、緑豊かな森がよみがえったのだ。

 「生態系はヘラジカが餓死していたときよりも、今のようなあり方にうまく進化・適応しています。ヘラジカが餓死するということは、彼らが財産を食い潰しているということですから」とスミス氏。

アメリカ各地でオオカミ再導入が検討されている

 イエローストーンでの成功事例を見て、今年11月、コロラド州でもオオカミを再導入するべきかどうかの是非を問う投票が行われるそうだ。

 投票が近づいている今、研究者は25年間のデータを用いて、オオカミをコロラド州をはじめとする各地に再導入した場合にどのような変化があるのか予測しようとしている。

 中には、タイリクオオカミの亜種であるメキシコオオカミを元々彼らが生息していたニューメキシコ州やアリゾナ州にもっと導入しようという意見もある。

 現時点では、答えよりも疑問の方が多い。イエローストーンは広大で、それゆえに動物もまばらだが、コロラド州はそうではない。

 つまり、どこにどれだけオオカミを導入する余地があり、その存在にどれだけ人間が耐えられるのかといった点において、潜在的に難題をはらんでいるということだと、コロラド大学ボルダー校の環境学者ジョアンナ・ランバート氏は話す。

 コロラド州当局は、オオカミを「実験的な個体数」として管理するつもりだ。イエローストーンに再導入され、「絶滅危惧種」として管理されているオオカミたちとは違う。

 後者は、万が一イエローストーン国立公園から迷い出てしまったとしても、殺すことは概ね禁止されている。コロラド州ではそうした規制は設けられないだろうと思われる。

 しかしイエローストーンからはっきり分かることはある。「オオカミは間違いなくコロラド州にたくさん生息するヘラジカを食べるでしょう」とランバート氏。再導入が実現すれば、同州のヘラジカは「間引かれ、より健全になる」ことだろう。

 ここ12年、イエローストーン国立公園内のヘラジカの生息数は6000~8000頭の範囲で安定しており、気候の変化によって極端に増加したり、その反対に激減したりするようなことにはなっていない。


https://www.nies.go.jp/kanko/news/33/33-4/33-4-01.html 【多様であること、調和していること】 より

青野光子

 夏の初め、研究所内の野外実験施設、生態系研究フィールドにある小さな試験水田をのぞいてみました。メダカやオタマジャクシが水中を元気に泳ぎまわり、すくすくと育つイネの根元にはカヤツリグサなど様々な植物が生えています。イネの葉に目を移せば、訪れる大小のトンボ、真っ赤なショウジョウトンボやイトトンボなど、すぐに数種類確認できます。たった数平方メートルの水田に、実に多くの生き物が集まっていることに驚かされます。昔は水田といえばこのようなたくさんの生物が暮らす場所だったのでしょう。子どもにとっては生き物を獲るなどして楽しく遊ぶ場、すなわち大きな生態系サービスを受ける場であったに違いありません。

 研究所の周りには現在も多くの水田があります。整然と並び、育つイネはいかにも日本的な美しい風景です。同時に、水田が効率的にコメを生産するための場であることは言うまでもありません。機械化や農薬によって生産者が過酷な労働から解放されている一方、畔は除草され、用水路や田んぼの中には特に興味深い生物はいないようです。田んぼの周囲には平地林が残っています。遠目にはのどかな雑木林に見えますが、近づいてみるとゴミが不法投棄され、クズが繁茂し、マツが立ち枯れ、下草が茂りすぎて立ち入ることもできません。昔は薪炭材を採るなど生活に密着しており、手入れが行きとどいていた里山の雑木林ですが、生活様式の変化で使われなくなってしまいました。昔、田んぼだった場所もあります。田んぼには雑草が生い茂り、灌木も生えてきて、畔も壊れています。食生活の変化でコメの生産が過剰になり、生産者も減り、水田も減ってきているわけです。田んぼや雑木林のような二次的な自然にかつてあったような、人間活動と調和した生物多様性が失われようとする時、どのようにするのが良いのでしょうか?

 「この際、土地の有効活用を第一に考えますから」、というやり方もあるでしょう。近年、休耕地のような場所には、どんどん太陽光発電パネルが設置されてきているようです。駅の近くでは、放置された雑木林もあっというまに宅地化、商業地化されています。一方、「頑張って昔と同じように生き物の多くいる田んぼを作って、里山も手入れするよ」と、二次的な自然の回復や維持に努める、ということもあり得ます。人手は多くかかりそうですが、研究所の試験水田の様に、かなりの生き物が集まってくるでしょう。さらに、「我慢してしばらく放置し、人間の手が入らない自然に戻していきたいなあ」、という可能性だってあるかもしれません。縄文時代の祖先と同じ自然を見ようとすれば、かなりの年月を待つ必要があるでしょうし、外来生物についても考える必要があります。しかし、どんな選択をしても、既に絶滅してしまった生物は決して戻ってくることはありませんが、、、。ともあれ、それぞれのやり方の利点と問題点を的確に把握して、自然のあり方と人の労力や採算、社会的な需要とを調和させた方法を選ぶことが、地域の、そして日本や世界の生物多様性をバランスよく保つことにつながると言えるようです。

 本特集では、人間活動との調和を保ちながら生物多様性を保全するためには、どのようなやり方があり、どう選べばいいのか、ということを解説しています。土地利用図から見た日本全国の生物多様性に関する研究を「重点研究プログラムの紹介」で、人間活動の歴史と生物多様性のパターンに関する研究を「研究ノート」で紹介するとともに、自然保護区については「環境問題基礎知識」で解説します。あわせて、ボルネオ島先住民との暮らしから生物多様性の価値に迫る「調査研究日誌」もご覧ください。人類が住めるのは地球だけですから、人間はここで自然と共に生きていく以外にありません。これらの記事が、人間と自然の共存について皆さん一人ひとりが改めて考える一助になれば大変な幸いです。

(あおの みつこ、生物・生態系環境研究センター 環境ストレス機構解明研究室 主任研究員)