第283話:ゴーピーがクリシュナの竹笛の音色を讃える(3):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
2018.06.18 23:09
牛飼いの少女は言いました。
「お友達よ。
ナンダマハーラージャの息子の美しいお顔を
見ることのできる目は
本当に幸運よね。
2人の息子たちが、
前に牛の群れを連れ、
お友達たちに囲まれながら森に入るとき、
2人は竹笛を口につけて
ブラジャの村を愛おしそうに一瞥するの。
目を二つ持つ私たちにとって、
これ以上見る対象として
優れているものはないわ。
さまざまな愛らしい衣装の上に
花輪をかけて、
孔雀の羽、蓮華、百合、
新鮮な熟したマンゴーの新芽、花の蕾の細かなものを飾って、
クリシュナとバララーマは牛飼いの少年たちの中で見事に輝いている。
愛しのゴーピーよ。
どんな敬虔な活動をすれば、
竹笛のようにクリシュナの唇の甘露を
独り占めで楽しめるというの。
甘露だけが本当の生きがいの
私たちゴーピーには、
その味わいだけ残すのよ!
竹笛となった木は喜びの涙を流すの。竹を生んだほとりの川である母は
歓喜をあげて、
体毛が逆立つかのように蓮華の花を咲かせている」
…つづく
(10巻21章7-9節)