「出羽鶴 純米吟醸 クラムボン」
「出羽鶴 純米吟醸 クラムボン」
(秋田清酒株式会社/秋田県大仙市)
原料米:「陸羽132号」100%
精米歩合:55%
酵母:-
アルコール度:15%
価格:720㎖ 1,980円(税込)
🔵テイスティングコメント
香りは爽やかかつ穏やかで、口に触れた瞬間の気泡がやや強めで心地よく、舌の上でもピチピチと弾けます。軽やかでありながらも米の旨みもしっかりとあり、香味のバランスとボリュームが絶妙!
重たすぎず軽すぎず、輪郭の優しいキレとさっぱりとした後口で、はじめから終わりまで苦味や重たさを感じさせない見事な味わいです。
グラスに注ぐとグラスにくっつく細かな気泡と、ささにごりの穏やかな透明感が『やまなし』の世界観にもぴったりと合っていました。
※発泡性があるため、振らないようご注意ください。開栓時は、少しずつガスを抜きながら開けていただくようお願いします。
【小川屋スタッフから】
今年も人気酒の「クラムボン」が入荷しました!
宮沢賢治の童話『やまなし』に登場する「クラムボン」を商品名に冠したお酒で、弾ける細かな微発泡やラベル、ボトルの色まで『やまなし』を想起させます。
原料米の「陸羽132号」は国内初の人工交配米で、1921年に開発されました。秋田県花館村(現在の大仙市)にあった農事試験場陸羽支場で交配され、宮沢賢治が栽培を熱心に広めたお米として知られています。
例年この「クラムボン」は蔵元でも早々に完売する人気ぶりなので、気になっている方はどうぞお早めにお求めくださいませ。
また、先日ご紹介した出羽鶴さんの「カゼノオト」も大変好評につき残りわずかとなりました。こちらも、ご希望の方はご連絡くださいますと幸いです。
(余談ですが、先日数十年ぶりに『やまなし』を読みました。作中に漂う緊張感や静かな恐怖感を懐かしく思い出しつつ、擬音語・擬態語の数々が情景をくっきりと描いていることに驚かされました。「ぼかぼか」と流れていくやまなし、虹が「もかもか」と集まる、など、子どものころは何も思わなかったんだろうかと自分でも不思議に思うくらいでした。皆様も「クラムボン」を飲みつつ、ぜひ読んでみてくださいね)