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ワールドカップが面白すぎる

2018.06.19 04:37

ちょっとシャレにならないくらいワールドカップが面白い。


最低でも半分以上の試合を観戦するようになったのは南アフリカからなので偉そうなことは全く言えないが、少なくとも三大会のなかでは一番面白いと 思う。


僕個人はロンドンのアーセナルというクラブを普段は応援しており、そこに所属する選手を見るくらいのつもりで見始めたのだが…


捨て試合がほとんどないのである。


特に、強豪国ではなく二番手、三番手のダークホース達が実に面白い。

語り始めると永遠に終わらないが、2チームだけピックアップ。



◎アルゼンチンに挑んだアイスランド。


結果こそ1-1だし、戦術的にもメッシの仕上がりにも問題があったとはいえ非常

にコンパクトにまとめられたいいチーム。

アルゼンチンは完全に攻略法を見つけられないまま90分を過ごすだけだったし、得点自体もアグエロのスーパープレーがあってこそ。

得点力に難があるため勝ち進み続けるのは難しいとは思うが、それは2年後のユーロや4年後のW杯の課題として、今はどこまでやれるのか楽しみな チーム。


このアイスランド、4年前のFIFAランキングでは120位。

それをたった4年で100位あげたというワケの分からなさ。

FIFAランキングというものにどれだけ信頼性をおくかは別としても、とんでもない成長を遂げたこと自体は間違い無い。


そもそも2年前のユーロの時点ですでに素晴らしいチームだったのだが、今回は岡田武史監督の解説を聞いて納得。


人工およそ35万人程度の小国でありながら、10年ほど前からサッカーの教育に非常に力をいれてきた。

フットボールの金銭事情は近年天井知らずなので、何人かのスター選手を排出すれば元がとれるという計算もあったとは思う。

そう遠くない将来、100億円プレーヤーが誕生するのもあり得る話だろう。


だがそうした金銭事情と違い、もう一つ素晴らしい側面がある。

この教育課程のなかで、10代の飲酒や喫煙率が低下したのだそうだ。

もちろんサッカーだけが要素ではないだろう。

金銭的にも成功すること、青少年の健全な成長を応援することに成功した、スポーツのあるべき姿を見事に提示してみせた素晴らしい成果ではないだろ うか。

日本のプロサッカーチームが誕生してもう25年以上たつが、このアイスランドに学ぶ点というものはあるのではないだろうか?


続いて

◎ドイツと戦ったメキシコ


こちらにいたっては、前回W杯優勝を果たしたドイツを1-0で打ち負かしてしまった。

メキシコに関しては、教育や成長という点ではなく、純粋にスポーツとしての魅力を堪能させてもらった。

メキシコは常に「そこそこの選手」が各所にいるイメージでしかなかったし、今大会でもトッププレーヤーは見当たらない。


相手はドイツ、全プレーヤーが格上と言い切っていいだろう。

しかしそのドイツに、文字通り何もさせなかった。

メキシコはドイツとの対戦が決まった時点から研究を始めていたのだそうだ。

相手が格上なのは百も承知。

だったら、徹底的に研究し、弱点を見つけ出し、死にものぐるいで実践する。

これを見事に実現してみせた。

具体的には中盤のドイツのケディラやボアテングにボールを集めさせそこに襲いかかり、奪ったら猛然と相手ゴールに攻め入る。

その繰り返し繰り返し。


あとはドイツの爆発的な攻撃が繰り広げられる前に、導火線から消化にかかる。

これでドイツは可能性の低いミドルシュートを撃つしかなくなっていった。

クリーンに勝つというだけでなく、南米産と言えるようないやらしい挑発行為も駆使していた。

それも勝つための戦術と考えると効果的だったように思う。


相手を最大限にリスペクトしているからこそ、弱者なりの活路を見つけ出す。

こういうプレーこそを「自分達のサッカー」と呼ぶのだと僕個人は思っている。


前回大会「自分達のサッカー」を標榜し、惨敗に終わった日本代表はこのメキシコを見てどう思うのだろうか。


もう随分前から「日本はメキシコのようなサッカーを目指すべきではないか」と言われてきた。

それは、体が小さく足下がうまいという表面的な部分だけで言っていたのではないだろうか。

実際のメキシコは違っていた。

体もガッツンガッツン当てて守備もするし、ゴールからゴールまで全力で走りまくっている。

これを日本代表が出来ているとはちょっと思えない。


試合が終わったあと、メキシコのチチャリートという選手が涙を流していた。

マンチェスターUやレアルマドリーといった超ビッグクラブからは遠ざかった彼が涙を流している光景は、多少なりとも彼を知っている人からすると感 動せずにはいられなかったのではないだろうか。


まるで優勝後のような雰囲気のメキシコがどこまでいけるか分からないが、このたった一試合でも世界中の人々の心に刻まれるような試合を成し遂げた こと

は、随分長い間語り継がれるサッカー史の一つになっていくと思う。


果たして、日本代表にそれが出来るだろうか。

試合は本日行われる。