日本神話よりハチャメチャ!インド神話
インド神話は複雑怪奇といっても良いくらいなので、ある程度、基本的な内容と、僕が好きな内容を書いていきます。
まずインド神話の基本中の基本。3柱の最高神達です。
まず創造神ブラフマー。創造神なのに、インドではそんなに人気の無い神様になっています。
偉い神様は基本的に乗り物に乗っていて、ハンサという白いガチョウの姿をした神鳥に乗っています。
仏教では梵天。仏教の中でも超偉い存在です。伊達政宗の幼名、梵天丸はここから来ています。
次に維持神、ヴィシュヌ。世界を守って維持するのが仕事の神様です。
たくさんのアヴァターラ(化身、仮の姿)を持っていて、それぞれの姿で大活躍ををしています。
特に有名なアヴァターラは英雄クリシュナでしょうか。
ちなみにこのアヴァターラが、アバターの語源になったものです。
乗り物は知ってる人は多いかと思う、ガルーダです。
インドではガルーダはとても人気が高く、空港のシンボルマークに使われたりもします。
ヴィシュヌ神の乗り物というと、何となく大したことが内容に思えてしまいますが、実際はあの神々の王、雷帝インドラの100倍強いと言われています。
ヴィシュヌ神は仏教では那羅延天。えらいけどマイナーです。
ガルーダが迦楼羅天という、有名な位置にいると、目立たなくなってしまいます。
そして、日本人からしたらかなり有名と言える、破壊神シヴァ。この3柱が最高神に当たります。ちなみにシヴァ神は破壊の力の他に、再生の力も持っています。仏教ではなんと大黒天。何かイメージと違う。
そしてシヴァ神の乗り物は牛です。
このため、インドでは牛を殺すことは重罪に、なります。
例えば冗談でイスラム人に豚肉を食べさせても、次は気をつけてくれよ?くらいですみますが、インド人に牛を食べさせてしまうと、自殺してしまう可能性があるほどです。
シヴァ神の有名な逸話といえば、ガネーシャの話でしょうか。
ちょっとシヴァ神が出かけている間、水浴びをしようとした奥さんのパールバティが見張りに、一人で創りだした子供がガネーシャです。
ですが、シヴァ神が帰ってくると、見知らぬ男がいるじゃありませんか。シヴァ神はさっさと首を切り落として放り投げてしまいます。
起こったのはパールバティ。
あれは私の子供よ!早く首を探して来なさい!最強の破壊神も奥さんにはかないません。幾ら探しても見つからないガネーシャの首。
どんないいおいでぶん投げたんでしょうか。
ここからがおかしい。首を見つけられなかったシヴァは、象の首を変わりに持ってきてガネーシャにくっつけました。
象顔のインドでも超人気の神様、ガネーシャの誕生です。
他には、パールバティのもう一つの姿、カーリーのはなしです。
カーリーは基本的に、4つの腕のうち、一つに常に生首を持っており、生首をつなげて作った首飾りをしています。
アスラ神族との戦いに勝った時、勝利の踊りを踊り始めるのですが、その踊りのあまりの激しさに、世界が滅びそうになりました。
シヴァ神は世界を守るために、踊っているカーリーの足の下に寝っ転がって、踏みつけられるがままになったそうです。
やはり奥さんには勝てないのですね。
日本神話もけっこうメチャクチャですが、インド神話のメチャクチャさには勝てません。
調べてみると、面白いエピソードがたくさんだてきますよ。
もちろん日本神話もおすすめです。
古事記や、日本書紀、ぜひ読んで見ましょう!