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日本神話よりハチャメチャ!インド神話

2023.05.25 11:44

インド神話は複雑怪奇といっても良いくらいなので、ある程度、基本的な内容と、僕が好きな内容を書いていきます。


まずインド神話の基本中の基本。3柱の最高神達です。

まず創造神ブラフマー。創造神なのに、インドではそんなに人気の無い神様になっています。

偉い神様は基本的に乗り物に乗っていて、ハンサという白いガチョウの姿をした神鳥に乗っています。

仏教では梵天。仏教の中でも超偉い存在です。伊達政宗の幼名、梵天丸はここから来ています。


次に維持神、ヴィシュヌ。世界を守って維持するのが仕事の神様です。

たくさんのアヴァターラ(化身、仮の姿)を持っていて、それぞれの姿で大活躍ををしています。

特に有名なアヴァターラは英雄クリシュナでしょうか。

ちなみにこのアヴァターラが、アバターの語源になったものです。

乗り物は知ってる人は多いかと思う、ガルーダです。

インドではガルーダはとても人気が高く、空港のシンボルマークに使われたりもします。

ヴィシュヌ神の乗り物というと、何となく大したことが内容に思えてしまいますが、実際はあの神々の王、雷帝インドラの100倍強いと言われています。

ヴィシュヌ神は仏教では那羅延天。えらいけどマイナーです。

ガルーダが迦楼羅天という、有名な位置にいると、目立たなくなってしまいます。


そして、日本人からしたらかなり有名と言える、破壊神シヴァ。この3柱が最高神に当たります。ちなみにシヴァ神は破壊の力の他に、再生の力も持っています。仏教ではなんと大黒天。何かイメージと違う。

そしてシヴァ神の乗り物は牛です。

このため、インドでは牛を殺すことは重罪に、なります。

例えば冗談でイスラム人に豚肉を食べさせても、次は気をつけてくれよ?くらいですみますが、インド人に牛を食べさせてしまうと、自殺してしまう可能性があるほどです。


シヴァ神の有名な逸話といえば、ガネーシャの話でしょうか。

ちょっとシヴァ神が出かけている間、水浴びをしようとした奥さんのパールバティが見張りに、一人で創りだした子供がガネーシャです。

ですが、シヴァ神が帰ってくると、見知らぬ男がいるじゃありませんか。シヴァ神はさっさと首を切り落として放り投げてしまいます。

起こったのはパールバティ。

あれは私の子供よ!早く首を探して来なさい!最強の破壊神も奥さんにはかないません。幾ら探しても見つからないガネーシャの首。

どんないいおいでぶん投げたんでしょうか。

ここからがおかしい。首を見つけられなかったシヴァは、象の首を変わりに持ってきてガネーシャにくっつけました。

象顔のインドでも超人気の神様、ガネーシャの誕生です。


他には、パールバティのもう一つの姿、カーリーのはなしです。

カーリーは基本的に、4つの腕のうち、一つに常に生首を持っており、生首をつなげて作った首飾りをしています。

アスラ神族との戦いに勝った時、勝利の踊りを踊り始めるのですが、その踊りのあまりの激しさに、世界が滅びそうになりました。

シヴァ神は世界を守るために、踊っているカーリーの足の下に寝っ転がって、踏みつけられるがままになったそうです。

やはり奥さんには勝てないのですね。


日本神話もけっこうメチャクチャですが、インド神話のメチャクチャさには勝てません。

調べてみると、面白いエピソードがたくさんだてきますよ。


もちろん日本神話もおすすめです。

古事記や、日本書紀、ぜひ読んで見ましょう!