4月教養講座 美術・音楽を読む 2023.05.25 18:00 4月20日(木)、日系センターにおいて、桜楓会の教養講座「美術・音楽を読む」が開かれました。参加者は会員と会友を含めた三十数名で、講師は同会の広報役員の丸尾が務めました。毎月のニュースレターに、あれこれと記事を書いてきた丸尾ですが、そこでは、音楽についての話題が多くを占めていました。一方、今回の講座では美術中心の内容でお話させていただきました。以下が当日のプログラムです。 プログラム1 ムソルグスキー「展覧会の絵」より2 ルーベンス「キリストの昇架・降架」 3 ヨーロッパの文化について4 ボッティチェリ 「ヴィーナスの誕生」「春」5 芸術と「性」について6 ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」7 ムンク「叫び」「不安」8 夏目漱石・芥川龍之介と芸術9 ストラヴィンスキー「火の鳥」より このような企画は桜楓会としては初の試みで、講師の丸尾も初体験だったため、今回限りの機会(一期一会)のつもりで当日に臨みました。そのため、用意した講演内容が過積載ぎみで、当日のお話はややアップテンポで進めさせていただきました。それにも拘わらず、プログラム最後の「夏目漱石・芥川龍之介・ストラヴィンスキー」などについては十分な内容をお伝えできずに終了してしまいました。その点は、4月のニュースレターの投稿文「文豪と芸術」で補填させていただきました。会が終わってから、会員・会友の方から多くのご感想をいただきました。そのほぼ全員から続編を望むお声がありましたので、今後はその機会を求めて進めていこうと思います。 (記 丸尾豪司) 寄せられたご感想(抜粋)素晴らしい講演をありがとうございました。こんな講演だといいなというイメージ、期待そのものだったので、とてもうれしかったです。ご準備たいへんだったと思いますが大成功でしたね。ぜひ次回もお願いしたいです。桜楓会のレポートにて、いつも興味深い記事を書いておられる方が講演をされるので、一度参加してみないかとの誘いを友達から受け、日系センターにて、とても興味あるお話を聴かせて頂きました。タイトルを見たときは、随分難しそうなお話だろうと思っていたのですが、丸尾様のお話を聴いていると、難しいものでも、誰でもが理解できる様な話し方で説明をしてくださったり、音楽との関係を説明してくださったりと,一般の私達が知らない世界、こんな世界があったのかと驚かされ、何か不思議なものに吸い込まれる様に聴かせて頂きました。また近い将来に、丸尾様のお話を聴かせていただくのを楽しみにしています。楽しい時間でした。丸尾さんは絵画にも造詣が深いのですね。宇宙のような知識の広がりにただただ感動です。ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」とムンクの「叫び」は圧巻でした。教養講座の続編またやってほしいです。ムソルグスキー、ストラヴィンスキーなどは、私にはなじみの薄い音楽家達で、ムソルグスキーの「展覧会の絵」のように、絵画に触発された音楽もあるとのお話で、改めて聞き直してみたいと思った次第です。また4月のニュースレターで、先生が絵画について色々な事を知って接した方が作品をより深く鑑賞できると書かれておられましたが、私もウフィツィ美術館で「ヴィーナスの誕生」「春」は見た事があります。絵画の背後には物語があるという事を事前に理解していたら、絵の鑑賞も違っていたのではないかと残念です。非常におもしろかったです。博識ですね。中学校の生徒は楽しんだでしょうね。まだまだ話はあるのでしょうね。またお願いいたします。芸術家と性の関係、独特な右脳の働きがあるのですね。「美術・音楽を読む」のタイトルに惹かれ、即、参加申し込みを致しました。 私にとって美術は観るもの、音楽は聴くもので、読むものではありませんでした。 だから、「そうか!!」と、何か唸らされる特別な知識を得るようでワクワクしたからです。 過去に有名な美術館にも足を運ぶ機会がありましたが、傑作を前にしても「傑作」と言われる所以はどこにあるのか?「見えざる何かがそこに描かれている」と感じることは出来ませんでした。音楽も然りです。今回の講座で、作品鑑賞の楽しみ方や味わい方を少し理解できたようで、絵画やクラシック音楽がより身近になったように思えます。月々のニュースレターの執筆の労に感謝しつつ、今後もこのような時間を期待しております。 大変感銘ぶかくうれしい時間をすごさせていただきました。資料の多さに驚き、それを整理されてお話になっていらっしゃるのに、ただただ感心いたしました。是非これからもつづけて下さいませんか。先日は素晴らしい講演を拝聴させて頂き、大変感銘を受け、また勉強させていただきました。優れたレクチャーや演奏会に触れると、取り上げられた作品に更に触れたくなったり、更に関係の資料を読みたくなったりしますが、まさにそうした機会でした。本当にありがとうございました。一期一会とおっしゃらず、是非またその博覧強記のお裾分けをして頂ければと切に念じております。次回を勝手に楽しみにさせていただきます。