式を書いてから考える。
今日は、小6は来週の算数総合テストを前に、
基本の定着確認のための算数テストを実施しました。
特に円の問題を解かせるときに
指導したことです。
「中途半端に式を書いて、途中でいきなり
筆算し始めたりするなんていう変な順序で
計算を行ってはいけない。
式は、一回全部書いて、これで間違いないなって
確認をしてからスタートしないと、
一体どこまで合ってるかっていうことを
確認できないまま進めて、結局といた結果が
間違ってしまうようなことが起こる。
その癖をどうにか直そう。そんな計算してたら
俺がすぐに指摘するから、指摘されないように
まず式を完成させて、確認してから解き始めるという
ごく基本的な動きを身につけよう。」
プロセスの長い問題を解いていくときに、
焦ってすぐに計算に移ろうとしてしまう子に向けて
指導を行った内容でした。
「よく式を眺めれば、いつもの分配法則を使えるかもとか、
ここは分数にしてさっと解いてしまおうかな?とか、
そういう選択肢が生じる。
いきなり途中で計算をスタートする人には、
この選択肢が一生かかっても見えない。
計算は一種の料理だよ。ゴールに向かって、
どう調理をするか考えるんだ。
先にこれは炒めておこうとか、下味をつけておこうとか、
そういうことはあらかじめ材料を並べて考えないといけない。
君がやってるのは、全部、順序関係なくフライパンにぶち込んで
いきなり料理を始めようとするような行動に等しい。
だから、不味い事態が生じるんだ。」
途中式が重要という言葉は算数・数学には
よくある言葉なのですが、実際は、途中式を単に書くよりも
もっと重要な”最初の立式”、そして、
”どう途中式を組み立てるか考える”計画を立てられること、
それらが算数的な演算を自分にとって有利な形に
導いて整理していくための秘訣なのです。
単に途中式を書くだけでも、思考力は身につきません。
自分なりに次の式に向けた意図を表現していくことの
積み重ねが、算数の演算の中にはあって欲しいのです。