世界ALSデイ、武藤将胤は限界を超えて二十年後には治る病気にと
2018.06.21 03:05
【社会報道】 平成三十年六月十九日に東京・豊洲にてWITH ALS(代表:武藤将胤)は、三回目の開催となる『MOVE FES.二〇一八』を開催した。同フェスは難病ALS(筋委縮性側索硬化症)の啓発活動の一環。武藤代表(丙寅)自体がALS患者。二十六歳で発症した。
ステージではNOBU(戊辰)、福原美穂(丁卯)、Def Tech、そして武藤代表が「EYE VDJ」として立った。武藤代表は既に全身をほぼ動かす事ができない。比較的、最後まで動かす事ができる眼球運動を利用してレンズ越しに目線や瞬きによってDJ・VJプレイを行う。使用するデバイスは「JINS MEME」.。眼電位技術を用い、リアルタイムで眼の情報を取得。独自のアルゴリズムで信号へ変換する。
六日には武藤代表の書籍「KEEP MOVING 限界を作らない生き方/誠文堂新光社」も発売された。当事者目線で多様性・マイノリティについて語っている。併せて東京五輪を見据えたビジネスモデルの開発活動等にも触れる。
武藤代表は「ずっと、このイベントはNO LIMITを発信し続けたんですよね。」とALS完治を信じている。四年前のアイスバケツ チャレンジで多額の寄付金が集まって、希望の光りが少し見えたとし、運動自体が一過性であった点を指摘。同フィルムには「KEEP MOVING」を入れた。そしてDVJ等を含め、ALS患者でも様々な事に挑戦できる環境に喜んだ。
撮影記事:金剛正臣