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星を繋ぐ猫達 《第8章⑮ イクサフィーゴの行方》

2018.06.20 03:11

2018年度の東京個展が、無事に最終日を迎えます。在廊の2日間は、沢山の方々にお越しいただき、差し入れなどありがとうございました。


会期中に、お嫁入りした作品もあり、嬉しい限りです。


来年7月も、高円寺、猫の額さんにて個展を開催します。よりパワーアップして、お届けする予定です。


では続きをお楽しみください。


画像は、個展の模様です。


《第8章⑮ イクサフィーゴの行方》


「寅次郎博士!おかえりなさい」


猫沢さん達は、笑顔で迎えました。


「彼は、無事に仲間達と再会できたようだよ。あとは任せておこう。私達が手を貸すのは、彼等が星に還る時だ。その時は、また頼むよ」


「はい!」


寅次郎博士は、何やら大量の資料を、テーブルに乗せました。


「これは?」


「千寿さんが貸してくれた。こっちは最近のものだそうだ」


「何故、これを?」


「彼は、広間にあったイクサフィーゴ達を見て、似たものが地球上に存在する事を教えてくれたんだよ」


「確かに、魚モチーフが施された遺跡は数多いな…」


門田さんは、資料の中の、魚レリーフの門の写真を手にしました。


「これを、猫沢くん達に調べてほしい。と帰り際に渡されたんだ」


「!!」


猫沢さんは、真っ青な海らしき写真を見て、目を丸くしました。


「これは…どこですか?」


「バミューダトライアングルと言われている海域だよ。この写真の端の所に、金色の魚のような影が写っている」


猫沢さんと、猫谷エンジニアが、食い入るように見つめます。


「まさか…」


「イクサフィーゴ…?」


「泳いでるのか?」


「この画像では、わからない、ただの魚かもしれないし、古代遺跡かもしれないが…サイズ的に似ていると、千寿さんが言っていたんだ。調べてもらってもいいかい?」


「はい!」


魔のバミューダトライアングルは、オカルトマニアには、有名な場所。


この海域は、様々な謎に包まれています。時空が歪み、忽然と飛行機や船が消えたり、現れたり、はたまた、謎の物体が出現すると言われています。


もし、ここに、イクサフィーゴが、居るのなら、時空や磁場の歪みによって、探知機が反応しないのも、合点がいきます。


この海域に居るかもしれないとの情報に、皆は、胸高鳴りました。


寅次郎博士の任務の話を車の中で聞いた、千寿氏は、ハッと思い出し、この資料達を渡したのです。何かの役に立てばと… 


「寅次郎博士、早速、調査に行ってきます󾬆」


二人は、敬礼すると、屋敷を後にしました。


「頼んだよ。時空の歪みに気を付けるんだよ。何かあったら、すぐ私達にテレパシーを送りなさい」


「はい!」


二人を見送る、橋渡しのメンバー達、


「またひとつ、動き出したな…」


寅次郎博士は、安堵の表情です。


「私達は、空白の20年間を埋める作業をしなくてはな…他の橋渡しのメンバー達は、今頃、どうしているだろうか…?人間達のストーンブロックを、外す事が、出来ているだろうか…?」


寅次郎博士は、空に浮かぶ鱗雲を眺めていました。


「今までの概念(ブロック)を、壊される事に恐怖をもつ人間達には、難しいだろう…この星のルーティーンの流れを変える私達の存在は、カルカナルにとっては、計画を邪魔する「悪魔の使い」扱いだからなぁ…」


門田さんは、屋敷から、付いてきた猫を抱き上げると、のどをさすります。  


「この星は真逆ですからね…」


サリーは、美しく染まったモミジを拾い、くるくると回しました。


「この美しい星の自然界達は、逆を歩む人間達を、拒むことなく共に寄り添っているが…だが、そろそろ、この逆走を、やめなければ…星達の悲劇の連鎖は断ち切れない…猫沢くん達の星も、再び、カルカナルの餌食にされてしまう…」


寅次郎博士は、猫達の星を心配していました。地球でカルカナル達が、猛威を奮えば奮うほど、猫達を、苦しめてしまうと言う現実に、直面しているのです。 


猫の星に、まだ居るであろう、橋渡しの仲間達に、想いを託したのでした。


「さて、部屋に戻って会議のつつぎでもしようか」 


3人は、再び、屋敷の中に入っていきました。


[つづく]


 (※このブログでは、ブログ小説【猫沢さん作品[幻想の魚の秘密]】架空のSF物語を展開中です。


物語と共に、登場猫達の紹介や、作者と猫達との交流を中心に発表しています。


そんな楽しい猫の星の世界観第5弾を、東京.高円寺[猫の額]さんでの個展にて発表いたしました(^O^)


2019年の7月、幻想の魚の秘密.第6弾を展示決定!お楽しみです。


猫沢さん作品の挿絵のポストカードは[猫の額]さんでも購入出来ますよ(^O^)


※この猫物語は、私の好きなミュージシャン平沢進氏の楽曲をBGMに流しながら浮かんだインスピレーションを元に綴り上げる実験的SF物語制作の一環です)


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