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体調記録

クラバート(プロイスラー)中村浩三:訳

2018.06.20 05:58

いつか読みたいと思っていた作品、やっと読めた!

プロイスラーが、クラバート伝説(ドイツの、ポーランドやチェコの近くのラウジッツ地方に伝わる伝説)をもとに、11年かけて練り上げた長編ファンタジー(1971年)日本版は1980年

途中でスランプに陥り、その時に、「おおどろぼうホッツェンプロッツ」を書いたそうで、それもまた、面白い。


帯に宮崎駿さんが自信を持ってオススメすると書いてあり、期待高まる。千と千尋は、この作品からインスピレーションを受けているらしい、というウワサもある。

いやはや、前半は、この世界観についていくのがやっっと。え、この話、私楽しめる?かなあ?とちょっと不安になる。

なんか、よくわかんない世界。

全体的に暗いし。

なんといっても、逃げ場がない。

死ぬまで働き続けねばならない世界。

逃げようとすると暴力で服従させられ。

死と隣り合わせの生活。

逃がれるすべはない。

それに仲間の変死。

溢れんばかり、とめどない絶望感。ちょっと具合が悪くなりそうになりながら読み進め、、、


謎の魔法教室

絶望の中の、希望。

努力、

仲間との友情、

そしてまた努力

愛は魔法をこえるのか?

支配からの脱却なるか!?


と、いう、おはなしで。

面白かったけど、

多分このおはなしを楽しめるのは、純粋な少年のこころを無くさずに持っている、人だけだろうなあ、と思う。

だから、すっごく面白かったあ!!っていう人は、宮崎駿級のピュアな感性と果てしない想像力を持っている、と言えると思う。


中世とか、もっと昔々のこの辺りについての知識とかがあると、もっと分かりやすいんかもー?



いやしかし挿絵も素敵。