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今日も何かを間違えた

偏差値の低いスーパーが好きだ

2018.06.20 10:55

偏差値の低いスーパーが僕は好きだ。 


ダンボールの切れ端にマッキーで値段を書いてあるような店だ。

 キュウリがキウリと書かれていたり、そうめんがソーメンと

 カタカナ表記になっていたりして、とても情緒がある。


 低偏差値スーパーはかなり安い。

 一通り品を揃えるといった考えは皆無で、 

その時に安いものをとりあえず提供すれば誰か買うだろ、 

という感じの空気が漂っている。

 店員も接客マナーなんてものは微塵も身に着けておらず、 

何がいくらか、いかに早く袋詰めするかのみを考え動いている。 

店はだいたい狭いし、綺麗とは言いがたいことが多い。 

日本の丁寧で清潔といったイメージから逸脱した存在だ。

 

仕入れている製品も他所では見ないものが多い。 

原産のわからない菓子類やドリンク、

聞いたこともない メーカーが出している調味料などなど、

非常にロマンがある。

 試してみると思いがけず美味しかったり、

 値段相応の味だったり、

クソまずかったりとバラつきが激しい。

 普段の買い物を刺激的にしてくれる。

 あたりだな、と思ったものが次に行った時にはもう無くて、

 時の流れの無常さすらも感じさせてくれる。

 変に主張が強かったり、ホームページが古臭かったり、

 雰囲気が滑っていたりするのもよい。 

資本主義が進み、グローバル化とデジタル化に飲み込まれていく

 日本の中で生き残るわびさびのようなものすら 

そこには垣間見ることができる。


 僕は今日も500円を握り締めて、低偏差値スーパーに行く。