【終了】【6/24 オンライン開催】第13回大阪翻訳ミステリー読書会のお知らせ
「わ~! お父ちゃん、あそこにおサルさんがおる!」
「天王寺動物園は最高やな~なんといっても近くて安いからな! ホッキョクグマのホウちゃん見るか? 向こうにはレッサーパンダもおるで。ペンギンもええな」
「お父ちゃん、うち、は虫類の館に行って、アリゲーター見たい!」
「アリゲーター? なんで女の子やのにワニなんか見んねん。女は女らしく、いらんこと考えんと、可愛らしい生きモンだけ見てたらええんや!」
「はァァ??? なにぬかしてけつかんねん、女は女らしくってどういうこっちゃ、おっさん!! 女子どもや思てナメとったら承知せんぞ、いてもたろか、ゴラァ!! ケツの穴から手ぇつっこんでひっくり返したるぞ、ボケが!! 身体じゅうの毛ぜんぶひっこ抜いてワニのエサにしたろか~ワレ!!! ……あー怖かった💛」
「…………」
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ディーマ・アルザヤット『マナートの娘たち』(小竹由美子訳 東京創元社)を課題本として、第13回大阪翻訳ミステリー読書会をオンラインで開催いたします。
シリアで生まれてアメリカで育ち、2020年にこの短編集でデビューしたディーマ・アルザヤットは、いわゆる〈移民系作家〉のひとりだと言えます。〈移民系作家〉が持つ強みは、自らのルーツである国を持つことによって、アメリカ、もしくは近代化された社会を相対化できる点ではないでしょうか。
ディーマ・アルザヤットはその強みを受け継ぎながらも、そこからさらに〈個〉に向かって因数分解することで、この時代をより鮮烈に、より多様に切り取っているように感じられます。
原書の表題作「アリゲーター」は、かつて実際に起きた移民に対するリンチ事件をもとに、現実の新聞記事に架空のSNSのやりとりなどを組み合わせることで隠された真実が浮かびあがる構成になっていて、ミステリー好きのかたにもぜひ読んでもらいたい一編です。
移民や女性といった属性で生きることの困難を描きつつ、一方ではそういった属性のステレオタイプを打ち破る、まさに新世代を象徴するこの短編集について語り合いましょう。
そしてなんと! 訳者の小竹由美子さんもご参加いただけます。参加者のみなさまからの質問も大歓迎です。この貴重な機会、どうぞお見逃しなく!!
また、いつも課題書に関連したおすすめ本を紹介する時間をとっていますが、今回は〈あなたが選ぶ最高の一編〉として、おすすめの短編を一編(だけ)教えてください。どんなジャンルでも構いません。
【詳 細】
日時 :2023年6月24日(土)14:00~(2時間程度)
場所 :オンライン(ZOOMのアカウントがあれば、世界のどこからでも参加可能)
参加費 :無料
課題本 :ディーマ・アルザヤット『マナートの娘たち』(小竹由美子訳 東京創元社)
定員 ;15名程度(世話人・ゲスト除く)
条件 :①ZOOMに接続ができ、ビデオ付きで参加できる方
(ZOOMの操作に不安がある方はご相談ください)
②課題図書は必ず読了のこと
【申し込み方法】
受付開始:5月28日(日)20:00~
(受付開始日より前に届いたメールは受付できませんので、ご了承ください)
osakamystery@gmail.com までメールにてお申し込みください。
件名を「6/24読書会参加希望」で、本文を下記フォーマットでお願いします。
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1.お名前:
※ ご本名でお願いいたします。
商業的な筆名をお持ちの方は、それでも可とします。
2.ツイッターID(任意):
3.緊急連絡用の電話番号:
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※ 定員に達した時点で受付を締め切ります。
※ お申込み後、順次受付確認メールを送りますので、@gmail.comからのメールを受信可能に設定お願いいたします。
※ お申込み後、24時間過ぎても受付確認メールが届かない場合は、再度メールにてご連絡をお願いいたします。
大阪翻訳ミステリー読書会世話人:信藤 玲子 (twitter アカウント:@RNobuto)
上野 真由
後援 翻訳ミステリー大賞シンジケート