先っぽだけがいいから。 vol.3<コイデシュンペイ>
こんにちは、DRAGONFRUIT で一番品の無い文を書くマン、コイデシュンペイです。
気付けば二〇一八年もだいぶ経ちまして、あっという間に春が終わってしまった。某お昼のクライムじゃないですが、『今年の春はどこ行こうか?』なんて言っていたらあっという間に一年が終わってしまうのだ。
だから決めよう、なあ、今年の夏はどこに行こうか?
☆ この夏絶対に外せない!『何やらエッチな風習が残る秘境の村』
男子諸君は一度は考えた事がないだろうか? ひょんなことから何やらエッチな風習が残る村に迷い込んでしまうパターン。ない? ないか、なくても話します。俺は週に一回この事を考えているので。
これは周知の事実だと思うのですが、基本的に秘境の村というのは跡取りを残すことに躍起になっているんですね。当然秘境なので、近親相姦というのは様々なリスクを伴うので定期的に外部の人間の血を入れなければいけないんですね。
しかしこのご時世、あまり手荒な真似をして問題を起こし、村の存在が世間に公になるというのは避けたいところ。静かに暮らしたい勢ですので。
だからもう待つしかない訳ですよ、偶然迷い込むヤングメン(二七歳)な俺の事を。唐突に一人でハイキング的なものに繰り出す俺氏!当然のように迷う俺氏!序盤で食べ尽くしたため無くなる食料!あまりの空腹と疲れに朦朧とする俺氏!薄れゆく意識の中、耳に届く誰か氏の声──(俺氏の運命やいかに!)そして布団の中で目を覚ます俺氏の上の口から一言
『──知らない天井だ。』
もちろん、迷い込んでしまった秘境の村、当然なにやらエッチな風習があります。ですが俺氏のような訓練された戦士はともかく普通はドン引きするので、数日後に村で行われるなにやらエッチなお祭りフェスティバル2018‒夏‒のことは伏せられている訳です。
しかしヤングメンな俺氏、手厚い看護とオモテナシをしてくれる村長の娘の事がだんだんと気になってきてしまう。彼女が五年居ないし。
次第に親密になる俺氏と娘氏、しかし出会いに別れはつきもの。
俺氏は東京に残したバンドメンバー( あ、6月からとあるバンドでサポートギター弾きます、よろしくね。)の事が気になり、ついに村を出る事を娘氏に告げる。それは奇しくもなにやらエッチな以下略の前夜であった…
そして娘氏から告げられる村の真実、今夜のうちに村を出ないと俺氏がやばい!俺氏を逃さぬために次々と送られる刺客!娘氏の協力もありなんとか村の外れまでたどり着く俺氏。
『娘氏!愛している!一緒に東京で暮らそう!』
『ごめんなさい、私はこの村を離れることは出来ないの。どうか、私の事、この村の事は全てお忘れ下さい。』
迫り来る刺客!涙を振り切り走る俺氏!彼は振り返らない、なぜなら彼は戦士だから…あれ!!!! 俺氏全然エッチな目にあってねぇ!!!!!!!
文:コイデシュンペイ