風の噂では　イワナシ

岩がゴロゴロしているような山の中や山奥に生え(因みに岩場にはあまり生えてない)、その果実が"梨"のような味がするところから『岩梨(いわなし)』。

コケモモやシラタマノキ等と同じ、地べたに這いつくばる果実が美味しい山のベリー系、ツツジ科の一応立派な低木。

あまり大きな群落は作らず、ところどころに固まっているのを見かける。

別名を"イバナシ"や"ヤマナシ(山梨)"とも呼ぶ。

花期は雪解け後の5〜6月で、山地や亜高山帯の林や茂みの中を好んで生えている。

分布地域は北海道の南部や本州の日本海側。

薄桃〜桃色の、花弁の先っちょがくるんと開いた寸胴釣鐘型の小さな花を一株に数個ずつぶら下げて咲かせてる。

ところでイワナシの肝心の果実だが、味が美味しいので鳥や動物やヒトにすぐ食べられてしまうためか、それとも緑色の産毛の生えている果実が目立たない為か、ちゃんと見つけたことがなく、手持ちの写真もなければ食べてみたこともない。

今度、観察する機会があれば写真を撮ってきたついでにパクリと食べて味わってみたいもの。果実は花が終わってからすぐに実ると言うので、6〜7月頃になるか。

花言葉：恋の噂／あなたを愛してます／風聞