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ざまクリニック所沢のブログ

現在より多めにタンパク質を食べる方が 健康的な高齢期につながる

2023.06.04 14:45

タンパク質が摂れないのですよ
コレばかりは根気良くしかないのか・・・



タンパク質25〜35%の食事
元気な高齢期へ最適か 
早大など



 高齢期に向けた
健康維持のためには
タンパク質の比率が
25%から35%(カロリー換算)
の食事を摂ることが最適

とみられることを、

早稲田大学などのグループが

マウスを使った

実験で明らかにした。


現在の日本人の
平均的な摂取比率は13.8%で、
肉や魚、豆類といった
タンパク質をもう少し多く
食べた方が良い
可能性を示しているという。

タンパク質と炭水化物、脂質の

三大栄養素をバランスよく

食べることが健康につながる。

早稲田大学人間科学学術院の

近藤嘉高講師(基礎老化学)らは

「成長期から高齢期まで

それぞれの時期に

最適な栄養バランスが

あるのではないか」

と考え、

ヒトでは20歳前後に当たる

若齢マウス(6月齢) と、

40代後半にあたる

中齢マウス(16月齢)に

タンパク質がカロリー換算で

5%、15%、25%、35%、45%ある餌

を2ヶ月間与えた。


各餌の脂質の割合は固定し、

カロリーをそろえるために

炭水化物の比率を変え、

体重や食べた餌の量、

肝臓中の中性脂肪やコレステロール量、

血糖値などを調査。


日本人の平均的摂取比率に近い

タンパク質比率15%の餌と

他の比率の餌を食べた

マウスの状況をそれぞれ比較した。


体重と食べた餌の量については、

5%しかタンパク質が

含まれていない餌を与えたマウスは

齢に関わらず、

15%の餌を食べたマウスに比べて

食べる量は増えたのに

体重は減っていた。


体内のタンパク質量を

維持するために

食べる量を増やして

対応したと考えられる。


一方、

45%の餌の場合、

食べる量は減ったものの、

体重は変わらなかった。


肝臓を調べると、

齢に関わらず5%しかタンパク質が
含まれていない餌を与えたマウスでは、
中性脂肪量や総コレステロール量が多く、
肝臓の切片には多くの脂肪滴が見られ、
軽度の脂肪肝だった。

一方、

タンパク質比率35%の餌を
食べたマウスの中性脂肪量は
比率15%のマウスより少なかった。
血糖値については、
タンパク質比率25%と35%の餌を
食べたマウスは
15%の餌を食べたマウスよりも
低い値だった。


しかし、

45%の餌を食べたマウスの血糖値は

25%や35%より高くなり、

15%のマウスと差がなかった。


ヒトの高齢者に相当する

高齢マウスでの実験はできていないが、

肝臓の中性脂肪量や血糖値などの観点から、

高齢期に向けた
若齢期から中齢期では
タンパク質比率が25~35%の食事が
最も健康的だった。

近藤講師は

「マウスの実験結果をヒトにそのまま

当てはめるのは早計だが、

現在の日本における

タンパク質の摂取比率(13.8%)

よりは多めにタンパク質を食べる方が

健康的な高齢期に

つながるのではないか」としている。


 研究は、

東京都健康長寿医療センター研究所や

東京大学、ニチレイフーズと共同で行い、

米国の老化学雑誌

「GeroScience(ジェロサイエンス)」

の電子版に4月28日付けで掲載された。