眉唾⁉︎まだまだ効果がほとんど無い、再生医療。なのに高額の治療費を取る獣医。
後ろ足が椎間板ヘルニアによる麻痺で完全に動かなくなったワンちゃんの話です。
基本的に、完全に麻痺を起こしてかなりの時間が経過した椎間板ヘルニアは手術や内科的な治療を行っても、麻痺が回復する、ということはありません。
もともと椎間板ヘルニアによる麻痺が回復するのは、ヘルニアにより起こった炎症が収まった後、本人の治癒能力で麻痺を治していくためだからです。
だから、ヘルニアを起こした後、なるべく早く、炎症を抑えるためエラスポールを使用、または炎症の元である椎間板を外科的に取り除く、ということが重要になります。
ここで題名の再生医療に関して説明しようかと思います。
一部の病院では、本人の細胞から培養した新しい細胞を作り出して麻痺の原因になっている、壊れた神経に細胞が届くように、細胞を静脈注射します。
ボイントとして、患部に直接注入する訳ですら無いんです。
これ、はっきり言って意味がありません。
再生医療を研究している教授や、そもそも再生医療を謳い文句にしている病院で働いている、雇われ獣医に話を聞くと、実際は効果が無い、という返事が帰ってきました。
人間のiPS細胞ですら、まだ研究段階なんです。
培養細胞を注射したくらいで麻痺が回復するなら、人間で下半身付随になった人はもう全員回復しているはずです。
基本的に獣医療は医療の現場で治療方法が確立してから、それを持ってきます。これを外相と言うのですが、再生医療はまだ獣医療に外相できるほど、進歩していません。
以前、麻痺が残ったワンちゃんの飼い主さんに、再生医療は使えないのか?と質問されましたが、上記のことを話すことしかできませんでした。
しかも、そういうウソの再生医療をやっている病院では、その治療で相当な費用を取るそうです。
椎間板ヘルニア初期に足が動かなくなって、再生医療をしたら麻痺が治った!と言っているブログやツイッターがあれば、それはワンちゃん本人の治癒力で治ったんだよ、と教えてあげたいです。
まだ以前このブログでお話した、エラスポールによる、炎症の排除をする治療の方が価格も治癒率も圧倒的に高いでしょう。
もし、ご友人に、再生医療をするか迷っている、という方がいれば、効果がないことを説明してあげてください。
僕としては詐欺同然だと思っています。