裁判傍聴日記さいたま地裁。。。
先日夜勤明けにさいたま地方裁判所へ。JR浦和駅西口から徒歩10分ほど。っていうか浦和人生初上陸~。
県庁を通り過ぎ左側にさいたま地裁があります。
横浜地裁と比べるとかなり小規模な印象です。
ほいっ、それではいってみよー。
①404号法廷 【新件】 承諾殺人
被告人は62歳男性上下ジャージ姿(見た目は70歳ほどにみえる)。34歳の長男と同居。前科なし。末期癌の妻を自宅で妻の承諾を得た上で殺害した件で逮捕。被告人は高校中退で職を転々としていたが犯行時はお弁当の配達をしながら妻の看病をしていた。本人もうつ病を患っていた。
以前から妻といよいよという時は殺して自分も死ぬという約束をしており、パソコンで「遺書とお詫び」といタイトルの文章も作成しておりUSBメモリーに保存していた。そこには母から息子へ向けた文章もあり「モト君をこの世に残すことは心配ですがモト君は殺せません」とあった。
妻は乳がんを患いその後転移し余命2~3ヵ月の宣告を受けて自宅で療養していた。ある日容体が悪化し食事も数日間摂れず激しい腹痛もうったえる。妻は終末期医療を嫌がっていた為病院には連れて行かず(何故だろ?)。
被告人「今日かな。。。」
妻「いいよ。。。」と、目をつむって、大きく息を吸い、首をかたむけた。。。
被告人「いいか?」
妻「うん。。。」
被告人は妻を左手で肩をささえ包丁で右頸部(けいぶ)を切断する位の気持ちで強く突き刺す。その後布団に寝かせ顔を拭いているところに息子が部屋に入ってきて息子が「なにやってんだよ、ふざけんなよ」と言う。被告人は自害するタイミングを失い自ら警察に通報し逮捕。
息子のコメントは「母さんが死んだら父さんも死ぬといった発言は以前からあった。母を殺した父を許すことはできません。長く刑務所に入っていて欲しい。出てきても一緒に住むことはできない」と。
〖感想〗被告人席に座る被告人は目をつむり妻を思うのかつらそうな表情。妻の「いいよ。。。」という部分が非常に切ない。自らもうつ病を患うかたわら妻の看病で本人も辛かっただろう。看病の末のこういった事件は昨今増えている。殺人には変わりないが被告人を悪人とは思えない。。。
②202号法廷 【判決】 強盗、窃盗、脅迫
20歳代後半、執行猶予判決の前科有り。
元妻と付き合ってるという噂の元職場の後輩を殴る蹴るの暴行。結束バンドで拘束し、奪ったキャッシュカードから19万円を搾取。さらにメールで元妻にも「マジで暴れてやっから、家族もみんな的だからな」と脅迫。
証言台に立つ際に傍聴席の入れ墨入り友達数名にニヤニヤしながら軽く会釈(先輩なんだろう)。
3年6ヶ月実刑判決
〖感想〗傍聴席には母親の姿も、素行の悪い息子とその友人たちを見てさぞかし辛く情けなく思っている事でしょう。。。とても反省しているようには見受けられない。
③202号法廷 【判決】 詐欺
20歳代、長髪、やせ型、ヨレヨレのシャツにスエット姿、一見大人しそうだがとにかく目つきが悪い。
健康食品を高齢者に注文してないのにしていたかというような話しをし代金を支払わせる。1注文2~3万円で高額ではない為ほとんどが泣き寝入り。執行猶予4年、2年6ヶ月有罪判決。
〖感想〗こんなことして何になるんでしょう。。。溜息がでますね。。。
④202号法廷 【審理】 覚せい剤取締法違反
30歳代中ごろ、顔つきが薬中っぽい、前回も薬物(3~4日に一度を10ヶ月続けていた)で逮捕され保釈中の身。おじさん宅に同居しており求職中。
今回は覚せい剤0.001~0.004g入った袋をカバンから発見され、尿検査も陽性。マンガ喫茶で毒をもられたと意味不明な証言。押収したパソコンから、裏2ちゃんねる「あぶない薬」、東京アイス(覚せい剤の隠語)、極上氷(覚せい剤の隠語)、決めセク(覚せい剤を使用しラブホテルで性行為)などを閲覧している履歴あり。
〖感想〗何者かに入れられたと主張する被告人、疑わしきは罰せずと弁護する弁護人。ん~誰かにカバンに入れられた、誰かにお茶に入れられた。。。ん~厳しいなぁ~。。。薬物は駄目ですよやっぱりね。
今まで以下の4つの裁判所で傍聴。
神奈川県 横浜地方裁判所
東京都 東京高等裁判所、東京地方裁判所
埼玉県 さいたま地方裁判所
裁判傍聴はまだまだ続く。。。
ほいではっ✋