多くの人が運動したがらない脳科学的な理由
一般の人がなかなか運動をしたがらない理由を脳科学的な視点から説明します。
1.快楽中枢と報酬系の関係
脳内の快楽中枢と報酬系は、私たちが楽しいと感じる活動や体験と関連しています。
しかし、運動は初心者の方にとって身体的な努力や不快感を伴うことがあり、その記憶は長く残ります。
運動が楽しいと思う記憶よりも、辛いという記憶の方が残りやすい。
ですから運動習慣がない人にとって運動は、快楽中枢を刺激するような活動ではないと思ってしまうのです。
2.現在利益の欠如と将来利益の遅延
運動の効果や利益は、すぐに得られる満足感や目に見えてわかる変化よりも時間がかかるものです。脳はより即時の利益を求める傾向があり、将来の利益や健康への影響を十分に評価できない場合、運動に取り組む意欲が低くなる可能性があります。
もちろん理屈では将来的な効果がわかっていたとしても、即効性がないとそれは運動しないことの理由づけには好都合なのです。
3.快適ゾーンへの執着
脳は快適な状態を維持しようとする傾向があります。
運動は身体的な負荷や努力を伴い、快適なゾーンを超えることがあります。
脳はそのような変化や不確実性を避けようとするため、運動に対して抵抗感を示すことがあります。
4.環境要因と習慣化
脳は環境要因や習慣に大きく影響を受けます。
運動をするためには時間や場所、動機づけなど多くの要素が必要です。
習慣的に運動を取り入れていない場合、脳は新しい環境や行動への抵抗感を示すことがあります。
以上の4つを読んでいただければわかるように、あたかも人は「運動しなくても良い理由」を見つけ出すのがとても上手ですよね。
それは人にとって元々運動とは「食糧の確保」と密接に結びついていたからなのです。
狩猟採取時代、人は食糧を求めて動き回っていました。
その運動量は他の哺乳動物よりもはるかに多く、だからこそ弱い人間が自分達よりも大きい動物を長距離に渡って追い詰め、疲れ果てたところを捕獲して食糧に充てることができたのです。
ただ当時、食糧を備蓄するということはほとんどしませんでした。
大きい獲物が獲れたらそれを食べ尽くすまでは狩りに出ない。
食べ物がなくなればまた狩りに出て獲物を捕獲するために長距離を歩き回る。
現代人は常に食糧があり、狩りに行かなくてもよい毎日を過ごしています。
だからこそ必要に迫られていない運動はしたくないと本能的に思ってしまい、上記のように「辛いことだからどんなに未来に効果があったとしてもやりたくない」という選択をしてしまうのです。
ではなぜ運動が好きな人がいるのか?
実はそのヒントも狩猟採取時代にあります。
人はなぜ他の哺乳動物よりも歩き続けることができたのか?
それも脳のメカニズムなのです。
それを遺伝子的に持っているから「ヒト」は絶滅することがなかった。
だからその仕組みをうまく利用すれば、運動は続けられるのです。
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