「来る神の音」
2018年6月17日
長老会神学大学教授・崔 眞奉(チェ・ジンボン)牧師
ハバクク書2章4節
神に従う人は信仰によって生きる。
「神に従う人は正しい人」とも訳す。
正しい人は信仰によって生きる。
我々が生きる現実は、BC600 年の南ユダ王国と変わりない。
矛盾と不条理に満ちている。
内面的な葛藤や対立は深まり、物質主義が行き渡る。
「あなたにとって、この世はどんなところ」という中学生へのアンケート。
ある中学生はこう記す。
「この世界は混乱していて、貪欲と欲望に満ちている。
力ある者が生き残り、弱者は死んでゆく。
この世界はまるでめちゃくちゃになった花畑のよう。」
数年前のワシントン・ポスト誌の記事は「Hell Chosen 非常口を探している韓国の若者」。
韓国社会、その未来は地獄のよう。
私たちは現実に絶望する。
しかし、私たちが絶望する真の理由は、神の真理が必ず勝利すると信じようとしないため。
2 章 4 節は、預言者の問い詰めに対する神の答え。
「神に従う人」は、韓国語訳では、「正しい道を選ぶ者」。
ここでの正しさは、道徳的、法的意味はない。
また使徒パウロのいうイエス・キリストによる罪赦された清い状態をも意味しない。
変わらない気持ちで、誠実な神を信じ続ける人。
七十人訳は、「わたしにより頼むその信仰によって、彼は命を得る」と訳す。
正しい人の信仰は、神が単なるまともな神である、
神は生きておられる、という以上のもの。
それは時と時間に対する信仰、
神がすべてのものを裁かれるその日が必ず来ると信じる信仰。
中学生の最後の言葉。「この世界はまるでめちゃくちゃになった花畑のようだが、
いつかは飛び上がることができる希望が私にはある。」
嘆き、怒り、諦めに包まれた預言者は、再び神を待ち望む。
嘆きの言葉は、頌栄となる。
沈黙の中で語られた神の言葉が光となり、この世の闇と混沌を照らす。
敬愛する皆さん、神は到来しつつある。
遅れても必ず来られ、この世の矛盾、秩序を正される。
義と真理、愛と平和の国が建つ。
神の言葉に希望あり。神が来られる。
正しい人は信仰によって生きる。