春の遠足は
夏のような日照りの日があったり、
しまいこんだ冬ものを引っ張り出したくなるような寒い日があったり、
不安定な5月でした。
気まぐれなお天気にふり回され、
一度は延期になった春の遠足。
予備日のこの日は
あたたかい日差しの絶好の遠足日和となりました。
延期になってしまったことが
子どもたちの心もからだをもさらに弾ませているようでした。
集合場所まで
おうちの人と手をつないでやってくる子、
おうちの人を置いてリュックをガシャガシャさせて走ってくる子、
虫取り網にサンダルに、それから水鉄砲と準備万端の子。
先生たちはそれをニコニコと見つめています。
さて
点呼を済ませたらホーム(クラス)ごと自己紹介とミニゲームをします。
先生たちと子どもたちが
おへやでたくさん練習しているので初めてのおうちの人も安心。
子ども達が得意げに「船長さんの言うことだけ、だよ」
「〇〇先生の言うことは聞いちゃ、だめ」と
おうちの人に教えてくれます。
ピョコピョコ飛び跳ねる様子や、
素直に〇〇先生の言うことも聞いてしまう年少さんに
大人も子どもも笑顔がこぼれます。
いよいよ広い広い公園での
自由あそびが始まります。
散らばって遊んでいたのに
自然と同じ頃合いにお腹が減って
みんなが集まってきました。
いつもホーム(クラス)のみんなと食べるお弁当。
今日はおうちの人とも一緒です。
しばらくは黙食を余儀なくされていましたが
今はもうここそこで話の花が咲いています。
いつもよりモリモリ食べている子、
おうちの人に甘えてアーンしてもらっている子、
お弁当よりこのあとのおやつ交換のことで頭がいっぱいの子。
幼稚園で頑張っている姿とはちょっと違う
みんなの自然な様子が垣間見えます。
待ちに待ったおやつ交換タイム!
ホーム(クラス)や学年の枠を飛び越えて、
「〇〇ちゃん、一個どうぞ!」
「□□くん、どれがいい?」
結局持ってきたおやつはぜんぶ違うおかしに変身!
もうあげるの無くなっちゃった!となっても
「これあげるね!」と
交換よりどうぞするのが楽しいようです。
そしてお弁当のあとはお決まりの水鉄砲。
標的になるのは決まって
唯一の男の先生。
とんでもない威力の水鉄砲たちに小さな小さな水鉄砲で応戦しています。
先生も本気で遊んでいる様子を見て、
子ども達の攻撃にも熱が入ります。
楽しかった春の遠足も
あっという間にお帰りの時間。
「まだ帰りたくない〜!」
「もっと遊ぶ〜!」という声が聞こえてきます。
春の日差しの中、
青々とした緑の中で遊んだ子ども達は
少し日焼けをして逞しく見えました。