講座生の声 vol.2
91歳の母親が、肩の骨折をきっかけに介護施設に入所して4年になります。千葉から静岡まで週1回、様子を見に通っています。肩の骨折の後も、大腿部骨折、腰椎骨折と骨折を繰り返しましたが、今は施設の中を歩行器で歩けます。できることはなるべく自分でと思い、時間が多少かかっても待つようにしています。私が訪ねた時は、車椅子で外出して一緒に昼食を買い、家で食事をして、少しゆっくりしてから施設に戻ります。買い物をして、昼食を自分の家で食べるだけなのですが、毎週楽しみにしているようです。スーパーで自分の食べたいものを選んだり、組み合わせを考えたりするのも良い刺激となっているようです。
毎回、体を診たり体操も教えています。本当に、私自身とても助かっています。骨折を何回も繰り返しましたので、その度、とにかく痛がるんですね。勿論、病院で適切な処置はしてもらっているのですが、骨折の都度、患部を導気(体を変えるポイントを正確にとらえて、中に響かせます)すると、痛みがかなり引いていくようでした。気の充実は、回復力とつながるのですね。その後、歩行器で歩ける程に回復していますので、治りもとても良かったように感じます。今では、車の乗り降りは手を貸さないでも自分でできますし、家に帰ると自分で手摺を使って玄関から居間まで移動します。
初等講座に入門してすぐの頃から、とにかく導気は一生懸命やっていました。お腹に硬いものがある時にも、導気をすることでゆるんだ事が何回もあります。以前、甲状腺ホルモン機能低下になったときに、お腹に突然、縦にブロック状の塊ができ、とても痛がりました。この時も導気をしていましたら徐々に塊がなくなっていき、痛みが取れたという事がありました。また、足回りの技術はとても有効で、本人もとても気持ちが良いと喜んでくれます。コウモリ様体操も行っています。太もも裏の腎臓の急所を伸ばす体操です。トイレが一時、間に合わなくなっていたのですが、それが回復したのも助かりました。「脚の裏を伸ばして」と言うと一生懸命伸ばし、「気持ち良かった~」と言います。あくまで、本人が伸ばすことが大切ですね。