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yamamura yusuke BLOG

大きな財産

2023.06.03 11:07




〜 県総体トウゴ編 〜





大会10日前に右脚大腿前面の肉離れ…


走れず、跳べず、練習に参加できず、


補強や動き作りの毎日…




そして、


大会4日前の夜にトウゴから電話があり


県総体どうするかの相談




先輩や先生は無理しないほうがいいと…





ハイハードルの試合経験を積みたいから、と

トウゴは県総体に出場することを自ら決意…


3日前と前日に、少しだけハードル練習を…





両足首(特に右)も痛めていたようで


両足首、腰、太腿にテーピングが…



朝、トウゴに会った時、

穏やかで良い感じの表情と精神状態でした…





約1ヶ月前の支部総体で

人生初のハイハードルを、無理やり10台全て

3歩で成功させて無事にゴール


それ以来、2回目のハイハードル


しかも、練習でもほぼ跳ぶことなく

痛みを抱えた状態でスタートラインに立つ…


今回、実際に県総体のレースを走った1年生は

トウゴ1人だけ…


支部総体から勝ち上がってきた

ハイハードルの経験豊富な上級生ばかり


記録も経験も格上の選手らに挑戦…


経験のためとは言え、


痛みがあるとは言え、


出場するからには

ベスト更新と順位を目指して…


110mH 予選第1組 



中国大会と同じような状況…



トウゴと相性の良い3レーン

トウゴの走りを信じて、祈って…






ピストルの号砲と同時に、


トウゴは抜群の反応とスタートダッシュ‼︎


1台目の通過は、上級生の選手らに加え

県高校No.1の選手より先に着地し

まさかの1位通過‼︎




(前回、かなり苦戦しつつ

 無理やり跳び越えたこのハイハードル↓)



今回、ハイハードルとは思わせない走りで

1台目から2台目までのハードル間も


前回の支部総体とは別人の

スピード感ある走りで駆け抜けていき…


2台目をぶつけるも、まだ1位争い‼︎

3台目以降も


別人の走りで


勢いそのまま


ハイハードルとは思えないスムーズな走り…

しかし、


そう簡単には行かせてもらえないのは当然で


強豪選手らが次々と追い上げてくる…

途中何度かハードルをぶつけながらも


最後まで進化した走りで

予想を覆す見事な走りで、予選1組3着に入り



(0.01秒でもベスト更新するのが大変な

陸上短距離の世界で…)


この1ヶ月の短期間で

一気に1秒も自己ベストを更新‼︎

記録で格上の2.3年生たちをごぼう抜きして

一気に這い上がってきました…


そして、


2組、3組のレースが終わり




9位の選手にわずか0.08秒差で競り勝ち

各組2着プラス2名の2人目として…


まさかの、ギリギリ全体8位で決勝進出‼︎‼︎

本番に強いというのは

本当に、トウゴの最大の強み




まさに、昨年の中国大会と同じパターン


体調最悪のコンディションから

格上と一緒に走ることで

本番のレース中に進化しながら

どんどん速くなっていく…

(まるで花道のよう…)



そして


周りの予想を大きく超えて

ギリギリで決勝に行く


次のラウンドに歩を進める




トウゴは、なんか、ほんとに〝持ってる″





予選を終えて、


「トウゴの走りに感動したわぁ…  」


と、思わず本人に伝えた途端、



低いトーンで話を遮るような勢いで


「まだ 」


と、一言…




1秒もベストを更新する立派な走りであっても


本人の中ではまだ修正できる箇所がいくつかあったのと、


たぶん、決勝で6位入賞を果たし、

1年から中国総体出場の切符を取ってから…


だから


「(感動するのは)まだ(早い)」



という意味でした、、、





〝本番に強い″


〝オーラがある″


というのは、

アスリートにとって

最も重要な要素だと思うし

トウゴにとっての最大の強みだなと…


とは言え、


大腿と足首の痛みは強まり…


決勝まであまり時間の余裕もない


可能な限りのコンディショニングとサポート


110mHでは1年生で唯一、


早くも県総体の決勝の舞台へ

さすがに


実力差があるので…



自己ベストを0.1秒でも

更新できたらいいなと、、、



直前練習では2台ハードルに強くぶつけ、、、

脚が思うように動いてない様子…

足首の痛みをかなり気にしているようで…

表情の雲行きは怪しい…


たとえ不安が大きくても


大会直前まで欠場に悩んでいたところから


こうして、現実として

決勝の舞台までやってきたことに


堂々と誇りを持って


思いきり決勝を楽しんでほしいなと…




独特な天気と会場の雰囲気の中

県総体 男子110mH決勝

決勝では所属と名前がアナウンスされ


同じ高校の選手団からの大声援



いざ、決勝スタート!

号砲と同時に勢いよく飛び出し


トウゴは見事なスタートで

No.1のリアクションとダッシュ‼︎


決勝でも1台目を同着1位‼︎


2台目通過は2位‼︎

3台目から徐々に並ばれて…

中盤から、自力の差が、、、

トウゴはかなり健闘するも…


強豪選手らはどんどんスピードが加速…

トウゴもハードルをぶつけながら


なんとか必死で喰らいつく、、、




決勝7位でゴール…

予選から更に0.09秒自己ベストを更新‼︎


1年生で初出場の県総体7位入賞‼︎





しかし



トウゴには悔しさしかない…


あと1人で


あと一つで


中国総体出場の切符を逃しました…



今回の経験はトウゴにとって大きな財産に



走りも、結果も、感情も


勝利への意志も






まずはしっかり、スプリントと身体づくり


今シーズン中にどこまで成長していくか


思い出づくり、という

甘い世界では生きない、と決めたなら


上のステージで戦っていく

本気の覚悟があるのなら


日々の過ごし方

陸上の取り組み方で


自らのちからで

現実を手繰り寄せていくしかない



誰のせいでもない


常に


すべて


自分次第


自分の責任








何度も言う



そんなヤワには育てていない






〝 「負けたことがある」というのが

     いつか、大きな財産になる ″



男女とも、貫禄の総合優勝‼︎‼︎

個人種目7位入賞で

たった2点かもしれないけど

チームに貢献

故障者が多く、なかなか悔しい思いをしている1年メンバー全員で、大変な環境であろうと、しっかり這い上がってきてほしい…


健全なプライド誇りと、素直さで









透悟陸上物語 第三章 は、

まだ始まったばかり…




これからも共に戦い

喜びと感動を分かち合えるように


お互い、生き方で勝負



磨きあい、高め合う関係性





もう、親子ではなく戦友






俺は俺の道で、挑戦する


透悟は透悟の道で、勝負しろ


いつも静かに 見守ってるから…










透悟物語、つづく…