~大雨・強風対策~
2023.06.02 01:50
平素は茨城生科研に対し多くの皆々様から多大なる御支援とご愛顧を賜りまして、誠に有難く厚く御礼を申し上げます。
さて、今日はいきなり本題に入ります。
現在台風2号が九州の南の太平洋側を東に向かって進んできております。また、梅雨前線がこの台風によって活発なしており、場所によっては大雨になっているところもあるようです。
茨城県も早朝より雨になっており、時より強く降っております。
県内のピークは夕方から日付が変わることが最も雨量がある予報が出ております。
大雨や強風の時にはいつも記載しており、改めてになってしまいますが、このような天候時の影響により、農作物が傷んでしまい、草樹勢の低下が懸念されます。また、雨による冠水等で根痛みが発生して、根からの養分吸収は極端に停滞してしまいます。
また、大雨によって植物の葉から栄養が溶出してしまう「リーチング」現象が起こっていまい、さらに作物を弱める一因となってしまいます。
その様な状況を予防改善を図るために、天候回復後速やかに葉面散布や液肥による対策を実施して大雨・強風後の草樹勢の回復を取るようにしてください。
<葉面散布での対策>
・全作物対応
アミノメリット青 500倍 + カルタス 1,000倍
混用して、天候回復後に3~5日おきに適宜回復するまで葉面散布を実施してください。
また、上記に光合成を促進させるための「グリーンセーフプラス1,000倍」を混用するとさらに効果的です。
特に、定植が終わっている生育初期や中期の作物や果樹(梨)には上記の方法をお奨めいたします。
また、生育中期・後期の作物については、生育の状況を見て上記の「アミノメリット青」を「アミノメリット黄」に変えるなどして、状況に合わせて葉面散布を実施してください。
<果菜類等の根痛み対策に>
雨による冠水等により作物の根痛みが懸念されます。
根の活力を速やかに回復させ、発根を促すために
新チャンス液S 10㎏/10a + アミノキッポ(7-3-3) 5~10㎏/10a
を混用して潅水もしくは灌注施用してください。
※灌注施用の場合は、それぞれ300倍に希釈して施用してください。
<大雨による湿害対策として>
大雨によって、圃場が冠水してしまった場合は、作物の根が酸欠を起こし、生育不良の原因になりますので、圃場に酸素供給剤「スーパー酸素」を10aあたり20kgを施用してください。
「「スーパー酸素」は施用後およそ4~5ケ月酸素を発生させております。
最後に、この大雨によって、田んぼや圃場が心配になると思いますが、河川の水量の増加等の危険な場所がたくさんあるので、決してすぐに圃場の確認をするのはやめましょう。
確認は落ち着いてから、安全をしっかりと確保して行いましょう!