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#松井レポート 2023.5.28 ACTwrestling Step19 新木場公演

2023.06.04 00:00

5月28日(日) ACTwrestling Step19 新木場公演

@新木場 1st RING


290人のお客様を迎えた超満員の新木場。この熱気を感じるのはいつぶりだっただろう。

徐々にコロナの脅威も飽和され、コロナ前の歓声飛び交う会場を思い出させる。しかし新生アクトレスガールズの公演には、コロナ以前とは違う空気感が確実にある。

それは端的に、プロレスを見たことがないお客様が多くいることだ。アクトレスガールズが目標通り「新しいジャンルの確立」を進み始めていることを顕著に表しているように思う。まだ発展途上とこちらから示すと甘えのようだが、本当に選手と団体そのものの成長を1つの見世物として物語として、この先も展開していきたいと考える。


第1試合

才原茉莉乃

vs

かなみっく


かなみっくが才原を翻弄し、低空ドロップキックで蹴り飛ばすが才原はネックスプリングで跳ね起き余裕を見せる。両者エルボーを打ち合うもここは才原が先輩の意地をしっかり見せつける。才原はボディスラムから逆エビ固めを急角度で絞り上げるもかなみっくはなんとかロープエスケープ。才原の岩石落としをかなみっくは堪えてドロップキックから倒立式セントーン。コーナーに登ったかなみっくに雪崩式ココナッツクラッシュを決める。岩石落としもカウント2。再度岩石落としで担ぎ上げるがかなみっくは丸め込みカウント2。かなみっくはリストクラッチ式大外刈からジャックナイフ式エビ固めで固めるもカウントは2。かなみっくは再び倒立式セントーンも才原が逆に抑えてカウント2。才原は強引にどんぐりクラッシュを叩き込み、ランニング式の大外刈り。そのままSTFで絞り上げかなみっくはタップアウト。



第2試合

入江彩乃 & 荒幡寧々【BE∀STZ REBELLION】

vs

蓮燦 & みあ朝子 & ゆふぁ


先発はゆふぁと彩乃。ハイスパートな攻防を見せ両者見合い。必死なゆふぁと彩乃は余裕の表情を見せ、寧々と蓮燦にチェンジ。両者エルボーの打ち合いは寧々に分が。寧々はアルゼンチンバックブリーカーで絞り上げるも、青コーナーでうるさ過ぎるゆふぁと朝子を蹴散らしにいく。蓮燦はロープ渡りからのアームホイップを決めゆふぁにチェンジ。寧々の串刺しエルボーをゆふぁがすかすと蓮燦が串刺しドロップキックでアシスト、更にゆふぁも串刺しドロップキックから彩乃と寧々2人に『行ってらっしゃい』変形アトミックドロップを決め、朝子にチェンジ。朝子は勢いよく向かっていくもすぐに寧々に潰される。寧々の猛攻を蓮燦がコンプリートショットからゆふぁと蓮燦の挟みのドロップキックでアシスト。朝子はボディスラムで寧々をセットするとコーナーに登って着地してからのエルボードロップで蓮燦にチェンジ。寧々は蓮燦もすぐに潰し、彩乃にチェンジ。彩乃はビッグブーツからランニングネックブリーカー。蓮燦はなんとか切り返し河津落とし。ヘッドロックで固めアピールするが、寧々がガットショットからブレーンバスター。彩乃が主耳を決めカウント3。



#松井所感

癖強めの若手3人が早いタッチワークで交代していき攻撃を仕掛けようとするもビーリベの強さに潰されるというのが繰り返される非常に単調な試合運び。朝子の不可思議キャラも蓮燦の小煩いキャラもゆふぁの明るさも何一つ際立たず。BE∀STZ REBELLIONがヒールユニットならば、相手は光らせてなんぼなのでは。もしくはクセ強たちを光らせるまでの愛もなかったか。今一度、戦況を引っ掻き回すには程遠かったBE∀STZ REBELLIONのこの2人は何を目指して何がしたいのか?試合上では見えない。

第3試合

茉莉 & 惡斗 & キラ☆アン

vs

なる & 水嶋さくら & 山田奈保


若手の握手には茉莉だけが応える。キラ☆アンは順番に全員の頭をポンと叩く。

先発は茉莉となる。グラウンドレスリング。その後1歩も譲らぬ攻防を見せ見合い。惡斗と奈保にチェンジ。奈保はドロップキックを叩き込み勢い付けるとそのままさくらへ。さくらは側転からドロップキックを叩き込むも惡斗もドロップキックをやり返しキラ☆アンへ。さくらはブリッジでスウェーなど良いところを見せるがキラ☆アンの蹴撃の餌食に。なんとかさくらがスクールボーイで丸め込みなるへチェンジ。なるがDDTを狙うもキラ☆アンは切り返しボディスラム。茉莉をダブル攻撃に誘うが茉莉は中々出てこず。会場の茉莉コールから漸く茉莉が出てくるがなるが払ってキラ☆アンにDDT。次はなるがダブル!と叫ぶと何故か敵の茉莉が膝を貸し、踏み台式のフルムーンプレス。続いて奈保と茉莉に。奈保は茉莉の猛攻を切り返し続けるが、茉莉はトラースキックで奈保を倒すとサイドバスター、更にファイヤーマンズキャリーで担ぎ上げるが、奈保は空中で切り返してスタナー。ローリングネックブリーカーを2連発しドロップキック。惡斗と奈保に。惡斗はコーナーコンプリートショットから変形カルメリアで痛み付けていく。奈保は必死にエルボーで応戦。惡斗もやり返すが奈保がすかしてスタナー。そのまま脚にドロップキックから足4の字固めをブリッジして絞り上げるも惡斗はロープエスケープ。奈保はペディグリーを決めさくらにチェンジ。さくらは脚にドロップキックを連発。さくらのクロスボディアタックを惡斗はキャッチするも奈保となるがさくらの背中にドロップキックを決め無理やり惡斗を倒させる。さくらのセカンドコーナーからのフライングクロスボディアタックも惡斗はキャッチし強引に叩きつける。惡斗はさくらをコーナーに寝かし、コーナーに登るもなるがコーナー上の惡斗へドロップキック。奈保はローリングネックブリーカーで更に惡斗を畳み掛けるが、茉莉が奈保を捕まえバックフリップ。立ち上がった茉莉へなるが超高角度ミサイルキック、しかしキラ☆アンがなるにハイキック。惡斗がさくらを捕え、キラ☆アンにハイキックを狙わせるがこれは惡斗に誤爆。戸惑うキラ☆アンにさくらがフライングクロスボディアタック。さくらはロープへ飛ぶも惡斗はカウンターコンプリートショット。惡斗はフロントネックで捕らえるがさくらは空中で切り返し120%スクールボーイで固めカウント3。



さくら「勝ちましたー!!応援ほんとにありがとうございます。一緒に戦ってくれた2人のお陰で勝てました。惡斗さん、惡斗さんに勝つのは今年に入って2回目です。新年一番最初の公演で惡斗さんからスリーをとって、今日が2回目で。これは『まぐれ』では無いと思います。今度は私とシングルで、シングルで!戦ってください!よろしくお願いします!」

惡斗「はいはいはい。まぐれではない。確かにお前の機転となる奈保の連携見事だった。おめでとう。だけどなぁ、さくらは知ってるか?私が1番得意なのはシングルマッチだ。シングルマッチはな誰も助けに来ない。だから好きなだけ殴れて楽しいんだわ。お客さん、さくらと私のシングルみたいですかぁ?!そんなすぐ勝ってもつまんねえからさ、お前に1ヶ月くらい猶予をやるよ。その間に私を倒す作戦でも必殺技でも考えてきて。それから楽しいシングルマッチやろうな。以上!」



#松井所感

なんとさくらの大金星が2回目。この日1番の会場の盛り上がりだっただろう。なる、奈保、さくらという比較的小さいメンバーの並びも可愛くてまた見たいと思う。負けても尚スカしたポジションで収まろうとしている惡斗。水嶋さくらは惡斗の着火剤となれるのでは?要注目。
そしてこれが噂のキラ☆アンか、試合中の情報量が非常に多い。振り回される茉莉や惡斗、澄川は散々だろうが今後も是非振り回されて欲しいと思ってしまうばかりである。キラ☆アン&茉莉組は絵的に立つし、物理的に最強タッグ。本格的に共闘なんてことがあったら恐ろしい。

第4試合

澄川菜摘 & 夏葵 & 後藤智香【The Royal】

vs

MARU & 岩井杏加 & ブルドーザー轟【蛇道衆】


先発は因縁のある智香と轟から。轟は智香にボディブロー。すかさずMARUと岩井が智香を磔攻撃に。轟と智香以外は場外乱闘で入り乱れる間、リング上はアレンが出てきて智香を痛みつける。場外乱闘をしていた4人が戻ってきて、リングは無法地帯に。しばらく智香が捕まるがなんとか智香は岩井を飛行機投げ。MARUにジャイアントスイングを狙うがMARUは逃れる。しかし突っ込んできた岩井に再び飛行機投げを決めるとジャイアントスイングを10周回し切り、夏葵にチェンジ。夏葵は岩井にサッカーボールキックを連発。岩井はエルボーでやり返すが夏葵はローキックで応戦。岩井はボディブローから顔面にドロップキック。岩井のボディスラムを夏葵は鮮やかに側転で抜けジャンピングニーアタック。更に轟と岩井をコーナーに重ねて串刺し式ジャンピングニーアタックからダブルフットスタンプ。澄川にチェンジ。澄川は岩井に連発で膝を突き上げる。しかしMARUが出てきて澄川へスピアタックルも、澄川はカウンターでハイキックからフィッシャーマンズスープレックスで投げつけると智香にチェンジ。智香はMARUに510-Nを決めるが岩井がドロップキックでカットし続けてスタナーから河津落とし。復活したMARUがヤクザキックからコルバタ式フェイスクラッシャー、スピアタックルからのストレッチマフラーホールドで畳み掛けるがロープエスケープ。更に足4の字式のストレッチマフラーホールド(MARUロックマフラー)で決めにかかるもこれは澄川と夏葵がカット。澄川と夏葵はMARUをロープへ飛ばすが切り返したMARUが2人にスタナーで轟にチェンジ。轟は串刺し式ボディアタック。更にランニングクロスボディアタックもカウント2。轟は自ら四つん這いになると、MARU、岩井は轟を踏み台にそれぞれフットスタンプ、ギロチンドロップ。轟はサードロープに上り、ボディプレスも夏葵がカット。無理矢理轟をコーナーに座らせると澄川が串刺し式ダブルニーアタック。MARUと岩井が飛び出てくるが、澄川と夏葵は両者ハイキックからコーナーに上りダイビングニードロップとフットスタンプをそれぞれ決めて排除。The Royal3人で轟を持ち上げアトミックドロップ。後藤はラリアットを狙うが轟は電光石火のバックスライド、しかし後藤は更に切り返しリストクラッチ式スクールボーイで丸め込んで3カウントを奪う。



智香「勝ったぞー!後藤智香、ロイヤルに残ってもいいですか?何度も戦って頂きありがとうございました!」

MARU「ちょっと待てよ!まだ終わらせねえよ!今度はウチらが勝って終わりだ。」

澄川「MARUさん、みんな飽きてますから。もう終わりましょう。ね?はい、そんなことよりもキラ☆アン!キラ☆アンなんとかしてください!暴走そろそろ止めてくださいほんとに!」

キラ☆アン「はいはい、そんなこと言うんだったらそのうちまた、組んであげますから〜!はい次〜!次は未依と組んで惡斗を倒しにいきます!」

澄川「え?なんですか?なに?」

キラ☆アン「きょーちゃんは私の手下とくぁwせdrftgyふじこlp OK?よろしくまつりー!」

キラ☆アンは退場。

澄川「おい!なんて言ったんだよー!」

「通訳してやるぞ!『惡斗が負けた今息の根を止めてやるよ。大阪で未依と組んで(惡斗を)倒してやる。岩井は、(キラ☆アンの)手下の茉莉と組んで青野未来を倒す。今度の大阪は蛇道衆祭りよろしく!!』だとよ。」

澄川「今の一瞬で聞き取れたの?ほんとに?すごいっすね。まあロイヤル絡んでないんでどうでもいいっすけど、ほんとにもうなんとかしといて…監禁でもしてもらっていいですか?ぶっ飛びすぎ本当に。分かった?」

MARU「はぁぁあ?」

澄川「分かったならもうロイヤル勝ったんで帰ってもらってもいいですか?さっさと帰って。今日は智香が残留かけて戦って、残留決定ということで!」



第5試合

朝陽

vs

松井珠紗


ゴングと同時にエルボー合戦。スライディングキック合戦から松井がジャンピングニーアタック。場外へエスケープした朝陽に松井が場外プランチャ。松井は無理矢理朝陽をリング内に戻しフィッシャーマンズスープレックスを狙うが朝陽は堪えてコードブレイカー、更に投げっぱなしダブルリストアームサルト。朝陽は思いっ切り叫ぶとコーナーに登るが追っかけた松井がデッドリードライブ、朝陽はカウンターフェイスクラッシャーから腕固めも松井はロープエスケープ。朝陽は619を狙うが松井はガードし、エプロン内外攻防の末朝陽がスタナーからミサイルキックもカウント2。変形ダブルリストを松井は切り返し串刺しニーアタックからスライディングクロスボディアタック。更にロープに引っ掛けて高角度DDT、クロスフェイスロックも朝陽はロープエスケープ。松井はミサイルキックを2連発も朝陽はカウント1で返し突っ込むが松井は変形フィッシャーマンズスープレックス、しかし朝陽は立ち上がりダブルリストアームサルト。両者立ち上がり再度エルボー合戦。松井が打ち勝ちロープへ飛ぶも朝陽がカウンターエルボーで打ち倒しリストクラッチ式の変形ダブルリストアームサルトもカウント2。朝陽は松井をコーナーに寝かしコーナーに登るが、松井は起き上がり雪崩式ジャーマン、顔面に膝を突き刺し今度は松井がコーナートップへ登るが朝陽は雪崩式ダブルリストアームサルト。しかし両者叫び立ち上がると松井が逆さ抑え込みからラマヒストラルを狙うも朝陽が逆に押さえ込みカウント2。朝陽はエステルで丸め込み両者抑え込み合戦も決まらず。松井が突っ込むところ朝陽はバックブローを連発。ビクトリーサンライズを狙うが松井は切り返しヨーロピアンクラッチでカウント3。

両者拳を突き合わせて退場。



#松井所感

多分朝陽も私も、果てしなくプロレスが好きだ。そして恐らく好きな選手も、好きな試合もかなり似通っている。私はプロレス撤退宣言からアクトレスガールズに残留を決めた時、思いっ切りただ楽しく試合をできることはもうほぼないと覚悟を決めていた。しかし1年半近く経って、思いっ切り『合う』朝陽とのシングル、朝陽がアクトレスガールズに来てくれて本当に嬉しく思う。
正直言えば後悔は残る試合。細かい所が噛み合わず、湧き切らない。こんな大人数が所属していると、またやろうがすぐに実現出来ない。やはり1回1回で結果は示さなくてはいけないと痛切に思う。だが、また何度でもやりたい。

第6試合

青野未来

vs

CHIAKI


両者ロックアップからチェーンレスリング。未来が跳ね起きるとCHIAKIは側転で立ち上がり見合い。CHIAKIは串刺しスピアから顔面ウォッシュでチャンピオンを挑発。重いエルボー合戦を青野が打ち勝ち串刺しドロップキックを2連発から座らせ背中へサッカーボールキックを連発。更に青野はニークラッシャーから39ロックでCHIAKIの脚を壊しに行く。青野は強烈なローキックを脛に打ち込むとCHIAKIは場外へエスケープ。BE∀STZ REBELLIONも参加し場外は入り乱れ、CHIAKIは青野に場外パワースラム。中々リング内に戻れない青野をビーリベが無理矢理入れる。CHIAKIはぶっこ抜きボディスラム。青野は意地で切り返し腹を蹴り上げバズソーキックもカウント2。青野は力づくでダブルアームスープレックス。コーナートップからミサイルキックを狙うがCHIAKIはコーナー上の青野へエルボー。青野がCHIAKIを蹴り飛ばし落とすとミサイルキック。変形キャプチュードスープレックス。CHIAKIはカウンターでスピアも青野は起き上がり投げっぱなしジャーマン。CHIAKIも自ら立ち上がり組み付いてFクラッシュを決めるが両者ダメージも重なりダウン。膝立ちのままエルボー合戦。CHIAKIはアルゼンチンバックブリーカーを上げるも青野は暴れて着地、ハイキックからラリアット。もう一度ラリアットを狙うがCHIAKIはすかしてスクールボーイもカウント2。CHIAKIはアルゼンチンバックブリーカーからムーンウルフもカウント2。ロンダードニードロップを腰に落とし、ロコモーション式フィッシャーマンズスープレックス。最後フィッシャーマンズバスターを狙うが青野がバックスライドからラリアットもカウント2。青野は後頭部にラリアット。更にCHIAKIをロープへ飛ばしてランニングラリアットをCHIAKIはギリギリ2で返すもCHIAKIは立ち上がれず、再び青野は両エビ固めで押さえ込んでカウント3。

初代王者青野未来が初防衛に成功した。



青野「ベルト守ったぞー!こんなにたくさんのお客さんの前で初めての防衛戦ができることめちゃくちゃ幸せです。ありがとうございます。CHIAKI、私はあなたの直向きで真摯に取り組む姿尊敬してます。有言実行してあなたが輝く新人トーナメントになった。そのままあなたのスタイルで真摯に頑張って欲しい。だから次は仲間とか使わずに自信持って、自分の手で!このベルト取りに来るの楽しみにしてます。ありがとうございました。

それで?次は松井珠紗。」

松井「お待たせしました未来さん。次そのベルト、私が誰より輝かせてみせるんでよろしくお願いします。」

青野が握手を差し出すと松井はその手を引いてMKD(変形フィッシャーマンズドライバー)で叩き付ける。

松井「そのベルト磨いて待っててください未来さん!楽しみにしてます!」

青野「松井珠紗最高じゃん!めちゃくちゃ楽しみにしてるから!皆さんも絶対見に来てください!!」



#松井所感

新人トーナメントで好試合を連発したCHIAKIだったが、初めてのタイトル戦はそれとは全く違うプレッシャーがあったのだろう。トーナメントで同期達と繰り広げた闘志は十分には発揮されず。しかしデビューから1年半。十分過ぎる内容だと思う。BE∀STZ REBELLIONに加入し、トーナメントを勝ち抜いたCHIAKIが1番変わったのは受けの強さであろう。技を喰らった際怪我しないようにとる基本の受け身。皆同じように受け身の練習を繰り返して試合に臨んでいる。安全であることがエンターテインメントを謳う中で当然だが、CHIAKIは相手の強さをより際立たせるリアルでダイナミックな受け身を取るようになった。フィニッシュのラリアットの説得力は抜群。CHIAKIの首が飛んでいったと思った。


青野未来はシングルの方が面白い。数年も違う後輩相手に同情の余地なくエグい技を叩き込み続けるクレイジーさは、チャンピオンとしてのプライドか。勝利後ヒールのCHIAKIに対して「直向きで真摯」という言葉をかけるのは若干の営業妨害を感じた(笑)が、微妙な顔して聞くCHIAKIはやっぱり真面目で、未来さんはただの天然。好感度爆上がり。もし1年後にまたシングルで戦ったら、どんな景色に変わるのだろう。

そして次期挑戦者は松井珠紗。(私)

旧体制から残った者同士。しかし、団体への思い入れ方はきっと全く異なる。私はアクトレスガールズのことを思うのなら、青野未来を顔として立てておくままで構わない。ただ、刺激は欲しいのだ。これが若さ故か、きっと私にしか出来ない崩し方がある。

青野未来が墜落し地の底から這い上がる物語があるなら、それ以上に面白いものはないだろう。