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のべるぶ

もじあそシナリオ【冒険者の酒場は今日もうるさい】~レッドドラゴンの肉を奪い合え~

2023.06.02 06:43

※このシナリオは「のべるぶ」内コンテンツ「もじあそ」にて作成された 

 文章の即興劇です。

 ※もじあそとは、文章でセリフを紡ぎながら作成する大人数参加型の

  合作シナリオ作成あそびです。


 ◆◆◆事前設定◆◆◆ 

 タイトル:【冒険者の酒場は今日もうるさい】 

 ここは、夢と魔法と剣戟とほんの少しの愛と欲望の集まる ファンタジー冒険者の宿「かたじけぬ亭」

 腹を満たす為だけの飯に

 酔いを回す為だけに飲む酒

 この酒場は、毎日うるさい。

 今日も、クエストに失敗したドワーフや 女に振られた不良僧侶。

 勇者を夢見る無職の遊び人。 沢山の冒険者が集まっている。


 ◆◆◆ 


 【クエスト①のお話のはじまり】 

「かたじけぬ亭」は今日も昼から賑やかだ。

 様々な冒険者が集まり始めた頃、食肉業者がかなじけぬ亭に入ってきた。 

業者が言うには、中々お目にかかれない「レッドドラゴンのしっぽ肉」が手に入ったそうだ。

 冒険者たちの目がギラついた。

 店員の誰かが言う「これ、1人前しかないけど……どうします?」

【【【レッドドラゴンのしっぽ肉を取り合え】】】


 ◆◆◆配役◆◆◆(1:3:1)

 レンレン:女性・年齢不詳  悪魔アイドル。めちゃくちゃ音痴  歌う と、人が気絶するほど  バックダンサーばかりをしている 


 ダイナ:女性 30代  酒場の店員 基本キッチンだが足りない時はホールも手伝う 元旅の料理人


 ロゼ:赤ワインのように美しい赤髪が特徴のクールビューティな女性  酒に強く、お酒が大好きな、オ・ト・ナ  職業は、踊り子だがなかなか人気が出ず、生活困難になってきたため、酒場にバイトの面接に来る 


 ミュート:ネズミ(酒場のオーナー)  18時~24時は人の姿になる 


 シアン:年齢18歳 男  魔法使いだが筋肉バカ寄り 


 ◆◆◆本編◆◆◆ 


 レンレン「これ本物?」 


 ダイナ「はぁ…またやっかいなもんを」


 シリア「何なのかしら?これは」


 ロゼ「肉・・・肉よ肉!ワインに合う代物ね・・・これは絶対に逃せないわ」 


 ダイナ「レッドドラゴンのしっぽ肉、間違いないわね、、それにこの脂の乗り方、かなり良質な環境で育った個体でしょうね」


 レンレン「毒とか…入ってないよね?」 


 シリア「気になるけど...取り合ってまで食べる気にはならないわ。ここで喧嘩とかされても困るし。」 


 ダイナ「…」

 しっぽ肉を見つめる 

ダイナ「ふん、毒も無いどころかやっぱり最高級の品質だよ、これは」


 ロゼ「あら、あなたたち乗り気じゃないのね、なら私がもらっていいかしら?」 


 レンレン「食べないとは言ってないわ!」


 シリア「私はパス。」


 ロゼ「私は数多なるワインを飲んできたの、この肉の美味しさをちゃんとわかるのは私だけよ」 


 ダイナ「そう急ぐもんでもないと思ったけど、鮮度が落ちても困るからね」 


 レンレン「何で決めるの?飲み比べとか?」 

レンレン「歌なら自信あるわよ」 


 ダイナ「他にしっぽ肉食いてぇのがいねぇなら、二人にきめてもらうか?」 

ダイナ「ちょっと待ってろよ」 

ダイナ「貴重なしっぽ肉食いてぇやつはもういねぇかぁ?」


 ミュート:「チュー!」 


 シアン「あ、俺も!! 食ってみたい!」


 ダイナ「ほらまだいただろ」 

ダイナ「…(小声)オーナーもです?」

 ミュート:「チュ♪」(店で後でお酒と食べたい♪)


 レンレン「ん?三人と…1匹かな?」 


 ダイナ「そうみたいだな」

 ダイナ「さーて、どう決めようか」


 レンレン「手っ取り早くゲームで決める?」


 ダイナ「最初は力比べもおもろいと思ったが…」


 シアン「おっ! 力比べなら! ふんっ!ふんっ!」

 0:力こぶを出してみせる 


 ダイナ「おおー悪くないな」

 ダイナ「だが…」

 0:オーナーを見ながら 

ダイナ「それじゃあ公平性にかくと思わないかい?」

 ダイナ「だから、ここは『魔力棒倒し』でどうだ?」


 ロゼ「魔力棒倒し?」 


 シアン「魔力棒倒しってなんだ」


 レンレン「私もしらな~い」 


 ダイナ「あんたらガキの頃にやらなかったのかい、珍しいね」 


ダイナ「ほら、このスライムの魔核に、特定の波長で魔力を注いでやると」 

0:半透明な小さな小山が出来上がる

 ダイナ「そんでこの上に、適当な棒をぶっ刺してやって」


 ロゼ「私、魔法使いでもなんでもないわよ?それでもできるのかしら?」 


 ダイナ「魔法は使えなくても、魔力はあるんだから、そもそもガキの遊びで、誰でもできるものよ」 


 レンレン「契約してくれたらある程度魔法使えるよ」 


 シアン「あ~!それ! 師匠にやらされたやつだ!! 俺、苦手なんだよ」


 ロゼ「ふーん・・・じゃあ、それでいいんじゃないかしら」 


 ダイナ「大丈夫そうね、それでここから自分の魔力を少しだけ注ぐと」

 0:スライムが少し削れる 

ダイナ「ね、これを繰り返して…本来は棒を倒したら負けだけど 今回は倒した人の勝ちにすればどうかしら?」


 レンレン「OK~本気出していいよね?」


 ◆◆◆ 

『魔力棒倒し』 

ルール説明 1人ずつ順番に 50から1〜5までの数字を引いていきます。

 0にした人の勝ちです。 

 (例) 1人目50-2=48

 2人目48-5=43 

3人目43-4=39

 のように順番にやっていきます

 ◆◆◆ 


 シアン「あ、それなら大丈夫だな! 俺、繊細な魔力操作できねぇんだよ」


 ロゼ「やってやるわ」 


 レンレン「最初から全部注ぎ込んじゃだめなの?」 


レンレン「その方が大変そう~」 


 ロゼ「私からいくわ、50-4=46」


 レンレン「はい!46-5=41」


 シアン「じゃぁ、俺な。41-5=36」


 ダイナ「(小声)あら、オーナー何処かに行っちゃったのかしら、忙しい人だものね」

 ダイナ「一旦私が代わるわね」

 ダイナ「36-3=33」 


 ロゼ「33-1=32」 


 レンレン「魔力制御できない!やっぱ 32-5=27」 


 シアン「27-5=22」


 ダイナ「ふぅ、そういえば、あなた達しっぽ肉、どう食べたいの?」


 シアン「俺、美味ければ何でもいいっす!」 


 ダイナ「美味ければって、どう調理しても美味しいのよね」


 レンレン「お水と食べる!」


ダイナ「お水とって…まぁそうね、素材の味を感じられるのはお水なのかしらね」 


 レンレン「今、酒を飲むと…私を私が抑えられる自信がないわ」


 ダイナ「なるほどね、暴れられても困るから、その時は水にしておいてもらおうかね」 

 ダイナ「さて、『魔力棒倒し』続けていきましょうかね」

 ダイナ「力のありそうな魔法使いくんが27-5=22といったところね」

 ダイナ「次はオーナーなのだけど、できるかしら」 


 ミュート:「ダイナ、仕切ってくれてありがとう。では私の番か。ふむ22-4=18か」


 ロゼ「そろそろ、ちゃんと考えないといけないんだろうけど・・・私にはそういうのはよくわからないわ、18-1=17」


 レンレン「う~ん…魔力調整とかやっぱ無理! 17-5=12」


 シアン「12-1=11。うぅぅ、魔力操作しんどい」 


 ミュート:「ふむ。11-2=9」 


 ロゼ「んー・・・9-3=6」 


 レンレン「コツを掴んできたわ! 6-4=2 やっぱり手加減とか性にあってないのかも」


 シアン「……ん? ん?ん? ……なぁ、これ、俺が2引けば俺の勝ちか?」

 0:シアン、長考の末、やや興奮気味にまくしたてる。 


 ロゼ「食うも食わぬもあなた次第よ」 


 シアン「やった! レッドドラゴンかぁ、幻の味!! 楽しみ過ぎるっ!! ついでに、炎系の魔法の威力なんかも上がったらありがてぇんだけど!」


ミュート:「チューー……」 


 レンレン「くっ!私の右手が言うことを聞いてれば!」  


 ダイナ「そのようね、筋肉魔法使いあなたの勝ち、おめでとう!!」

 ダイナ「それじゃ、作ってくるわ。なんでもよかったわね?」 


 シアン「はぃ! 美味しい物ならなんでもござれっ!なので!」


 ダイナ「あいよ、ちょっと待ってな」

 0:ダイナはキッチンへ向かい調理を開始した 

ダイナ「いつぶりだろうねぇ、ったく、懐かしく感じるなんて、アタシも歳か?」 



 ダイナ「できたよ、レッドドラゴンのテイルステーキだ。」 

 ダイナ「やっぱり、これが一番シンプルにこいつの美味しさを感じられるだろう」

 ダイナ「強靭だがしなやかな動きをするその尻尾はただ硬いんじゃなく、ドラゴン特有の旨味のある脂がそれを可能としているんだ」

 ダイナ「あいつらは自身の熱でその脂をコントロールして硬くしたり柔らかくしたりするのさ。だから、今回はレア気味にしてみたよ」


 シアン「うっひゃぁ!! 美味そう!ぃゃ、絶対美味い! 食う前から分かる! いただきますっ!!!」 


 ダイナ:「あいよ、喜んでもらえてなにより、それじゃアタシは戻るかな」


 0:シアン、ガツガツいきたいところをグッと抑えてじっくり味わう 

シアン「ふぅ。ごちそうさまでした! 今まで食べた中で一番うんまかったっす!」


作者:かぬれ みゃる 彰人 危険生物かれん かかわわ