NMPV2022-2-タイ便について
Aspidistra subrotata
Mae Hong Son
[NMPV2022.MHS01TH]
中国からベトナム・タイ(ラオスでは未報告のようだがおそらく分布)に分布する1987年記載の美しいハラン。
特徴的な花も魅力的ですが、株立ちに育つ美しい星斑の細葉が素晴らしい。
安定して生産に持って行きたいですが、成長速度が今ひとつ。A. elatiorのような種であればかなり容易に増えますが(それでも時間はかかる)、節間が極端に詰まる種はかなり時間かかります。
Aglaonema chermsiriwattanae
Surat Thani
[NMPV2022.KS01TH]
匍匐するタイプでかなり小型種のアグラオネマ。1997年記載でマレー半島に分布します。
地味な感じですが、やや硬く艶のある葉は植物“らしさ”を感じます。
この大きさでも花を咲かせるので、なかなか面白い形態です。割と増やせそうなので、ちょこちょことリリースしていくかも。
Platycerium wallichii
Chiang Rai
[NMPV2022.CR01TH]
入荷時は1枚目の状態でした、貯水葉は虫や雑菌がかなり多く洗浄が大変なため、検疫の都合上全て切り落としました。
2枚目は現在(2023/06/02)、1年が経過し貯水葉が発達し、かなりビカクシダらしい姿になってきました。
大きな一枚岩に着生していた子株を採取し送ってもらったもので、その分在庫はまだ数多くあります。根強い人気のある種なので安定した需要がありそうです。
綺麗に仕上がってきた個体からリリースしていますが、いくつか大きい株は増殖に回します。胞子培養するほど急ぎで増やすものでもなさそうなので、栄養繁殖で着実に在庫を回転させたい一種。
Aglaonema nebulosum (f. nanum)
Pahang
[NMPV2022.ER01TH]
入荷時のインボイスの“f. nanum”が何を意味する品種名かはわかりませんでしたが、一般に流通するA. nebulosumとはかなり違った雰囲気です。
産地はPahang(マレーシア)で、タイのコレクターの株です。
当方のコードの末尾のアルファベットは輸入元の国名、数字を挟んでピリオドに続く2(3)文字のアルファベットは産地です。マレーシア産のものをタイから輸入した形になるので、少し複雑なコードになっています。
Begonia fulgurata
Chiang Mai
[NMPV2022.MK01TH]
最高に美しいベゴニア。1回目の入荷は2022/08/02(画像1枚目)でこの時のものはほとんどを増植に回しました。2回目は2022/10/26(画像2枚目)、この時は球根で輸入し、ほとんどを販売しました。
1回目の増殖分がかなり増えているので、ちまちま販売していますがまだまだ需要は満たされぬ模様。
過去にTK便で入荷したものは絶えてしまっていると聞いていますが、実際に育ててみると案外うまくいくように思います。密閉で暗いとダメですね、常湿に近い方が美しく育ちます。