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珍奇植物備忘録

NMPV2022-2-タイ便について

2023.06.02 08:09

Aspidistra subrotata

Mae Hong Son

[NMPV2022.MHS01TH]

中国からベトナム・タイ(ラオスでは未報告のようだがおそらく分布)に分布する1987年記載の美しいハラン。

特徴的な花も魅力的ですが、株立ちに育つ美しい星斑の細葉が素晴らしい。

安定して生産に持って行きたいですが、成長速度が今ひとつ。A. elatiorのような種であればかなり容易に増えますが(それでも時間はかかる)、節間が極端に詰まる種はかなり時間かかります。


Aglaonema chermsiriwattanae

Surat Thani

[NMPV2022.KS01TH]

匍匐するタイプでかなり小型種のアグラオネマ。1997年記載でマレー半島に分布します。

地味な感じですが、やや硬く艶のある葉は植物“らしさ”を感じます。

この大きさでも花を咲かせるので、なかなか面白い形態です。割と増やせそうなので、ちょこちょことリリースしていくかも。

Platycerium wallichii

Chiang Rai

[NMPV2022.CR01TH]

入荷時は1枚目の状態でした、貯水葉は虫や雑菌がかなり多く洗浄が大変なため、検疫の都合上全て切り落としました。

2枚目は現在(2023/06/02)、1年が経過し貯水葉が発達し、かなりビカクシダらしい姿になってきました。

大きな一枚岩に着生していた子株を採取し送ってもらったもので、その分在庫はまだ数多くあります。根強い人気のある種なので安定した需要がありそうです。

綺麗に仕上がってきた個体からリリースしていますが、いくつか大きい株は増殖に回します。胞子培養するほど急ぎで増やすものでもなさそうなので、栄養繁殖で着実に在庫を回転させたい一種。

Aglaonema nebulosum (f. nanum)

Pahang

[NMPV2022.ER01TH]

入荷時のインボイスの“f. nanum”が何を意味する品種名かはわかりませんでしたが、一般に流通するA. nebulosumとはかなり違った雰囲気です。

産地はPahang(マレーシア)で、タイのコレクターの株です。

当方のコードの末尾のアルファベットは輸入元の国名、数字を挟んでピリオドに続く2(3)文字のアルファベットは産地です。マレーシア産のものをタイから輸入した形になるので、少し複雑なコードになっています。

Begonia fulgurata

Chiang Mai

[NMPV2022.MK01TH]

最高に美しいベゴニア。1回目の入荷は2022/08/02(画像1枚目)でこの時のものはほとんどを増植に回しました。2回目は2022/10/26(画像2枚目)、この時は球根で輸入し、ほとんどを販売しました。

1回目の増殖分がかなり増えているので、ちまちま販売していますがまだまだ需要は満たされぬ模様。

過去にTK便で入荷したものは絶えてしまっていると聞いていますが、実際に育ててみると案外うまくいくように思います。密閉で暗いとダメですね、常湿に近い方が美しく育ちます。