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「宇田川源流」【日本万歳!】 サラリーマン川柳に見る「日本の平和」

2023.06.04 22:00

「宇田川源流」【日本万歳!】 サラリーマン川柳に見る「日本の平和」

 毎週月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。日本人のすばらしさや、日本人がまだ気づいていない意外な良いところを紹介している記事を、ここで改めて紹介し、そのうえで、この内容に関して「何が素晴らしいのか」ということをしっかりと見てゆくということになる。毎週月曜日というのは、日本人のすばらしさを最も感じる必要があるのが、毎週の仕事始めの月曜日であり、その月曜日にこれから一週間が始まるというところでその一週間に関して様々なことを見てゆかなければならないということではないか。その内容を、改めて我々がしっかりと見てゆくということが重要なのではないかという気がするんのである。

特に、日本人がま日生活している「日常」の中にある「何気ない生活の一コマ」じゃ、日本人の平和で明るく、それでいて何か憎めない日常を映し出しているのではないか。日本人にとっては「当たり前」の事が、諸外国から見れば非常に素晴らしいことに移ることが少なくない。実際に、日本人の間では「おなじみ」の「チェーン店の牛丼」や「ラーメン」が、外国に行くと人気店になっていて、行列ができていたり、あるいは、日本の倍以上の値段になっていたりというような状況になっている事が少なくない。それは日本のアニメや文化に関する内容も同じなのであろう。

日本人にとって「普通」は、日本以外の国においては、「非常に素晴らしいこと」に見えたり、日本よりも殺伐としている国にとっては、日本の平和を感じることになるのではないか。

その「日本人の日常」を「面白おかしく」書くのが、毎年行われている「サラリーマン川柳」である。季語などはなく、毎日の中の些細な出来事をおもしろく、また皮肉などを込めて書いている。それがまた面白い。

「サラ川」ベスト10を発表

 働く人たちの悲哀をユーモアを交えて詠む毎年恒例の「サラリーマン川柳」。今回から「サラっと一句!わたしの川柳コンクール」と名称を変更し、きょうベスト10が発表されました。

 毎年恒例の第一生命の「サラ川」。8万句以上の作品のなかから投票で1位に選ばれたのは、「また値上げ 節約生活 もう音上げ」でした。止まらぬ“値上げラッシュ”を受け、長引く節約生活への憂いが多くの人の共感を呼んだようです。

 そのほかトップ10には「オミクロン 家族全員 株主に!!」「熱が出て はじめて個室 もらう父」といった新型コロナに関する句も見られました。

 以下、ベスト10です。

▼1位「また値上げ 節約生活 もう音上げ」(健康奉仕・50代)

▼2位「ヤクルト1000 探し疲れて よく寝れる」(三代目ヒゲだるま・40代)

▼3位「店員が 手とり足とり セルフレジ」(三階から目薬・40代)

▼4位「下腹に 脂肪が集合 『密ですよ』」(薫・40代)

▼5位「サイフより スマホ忘れが 致命傷」(芋は焼酎派です。・30代)

▼6位「『キレイです』 褒めてくれたの レントゲン」(怪傑もぐり33世・50代)

▼7位「パスワード つぶやきながら 入れる父」(はなまる・30代)

▼8位「送料を 無料にするため ムダ使い」(ネットショッパー・40代)

▼9位「オミクロン 家族全員 株主に!!」(まだまだ隔離期間中・40代)

▼10位「熱が出て はじめて個室 もらう父」(とぱーず・50代)

2023年05月25日 10時06分TBS NEWS DIG

https://news.nifty.com/article/economy/economyall/12198-2354228/

 そのサラリーマン川柳のベスト10が選ばれた。今年は、やはり「値上げ」「電子マネー(バーコード決済など)」が世相として表れている。このサラリーマン川柳は、ある意味で「世相を反映した」内容になってるだけではなく、その流行や時代の最先端に、翻弄されるサラリーマンの姿を表していて面白いのではないか。

所で、サラリーマンという単語は、「雇用主からSalary(俸給)を得て生活している者、または、そのような給与所得者によって構成された社会層をいう」と定義されている。サラリーマンは、その生活基盤を特定企業に依存していることが多く、これを揶揄して社畜(しゃちく・「会社の家畜」という意味)や会社の犬と呼ばれる(自嘲する)ケースも見られる。このほか、没個性的な組織の歯車・会社への忠誠および依存(宮仕え)・年功序列・企業戦士・接待ゴルフ・過度の残業・ワーカホリック・過労死といったイメージとしばしば結びつけられる。時代背景によってもイメージは変わり、高度経済成長期のモーレツ社員や、バブル経済期(バブル景気)当時の栄養ドリンク片手に午前様も厭わず世界を股に掛けて走るビジネスマン、バブル経済崩壊後のリストラに怯えるサラリーマンなど様々なイメージが作られている。

その人々が頑張っているということが、日本のすばらしさの中心なのではないか。

さて、川柳に戻ろう。

今回の内容はやはり第一位であろ。値上げと音を上げるが加計言葉になっているなかなか面白い川柳になっている。最も世相を反映していると思うのは、「サイフより スマホ忘れが 致命傷」であろうか。最近では「財布の中に金を入れていない」という人は少なくなくまたカードなども持たずにスマホひとつで生活している人が少なくない。バーコード決済など様々なものが少なくなく、そのことによって、スマートフォン一つで何でもできるような感じになってきている。この日本の便利さが、逆に裏目に出るということが、なかなか面白い。そのうち給与もバーコード決済で出されるというのであるから、なかなか大変な感じではないか。そのような世相を反映している。

そう言えば「スマホを落としただけなのに」等、ホラー映画に近い映画も少なくないということが上げられる。まさにそのような感じになってしまっており、現金派の私のような人物は、徐々に「化石」になりつつあるのかもしれない。

このような内容がなかなか面白く書かれているのが、川柳である。そして、「自嘲しながらも世相を楽しくする」ということが、日本人の知恵なのではないか。その日本人の「知恵」が日本を素晴らしくしているのである。