2023年6月2日23時15分
出力することを求められている。己を。
履歴書や職務経歴書を書いていると、果たして自分は(少なくとも企業社会的には)どういう人間なのか、ということを考える羽目になる。
幸い、と言っていいのかよくわからないけれど、今の自分には職歴があり、また同時にそこで何をしてきたかを羅列するに足るものもある。
それらを脚色なく書き記す作業、きっとこういう人物が求められているのだろうというビジョンに添わせつつ自分を毀損させない程度の自己PR文章、その作業は正直楽だと思った。それがままならない人もいるだろうし、きっと以前の自分であれば同様にままならないものがあったと思う。
成長したのだろう、というより、せざるを得なかったのだろう。さもなくば今のところに辛抱することができなかったのだろう。
やれることが多いことに安心するタイプなのだろうと思う。
一本何かに絞って深く深く追究するよりも、薄くとも幅広くありたいと思う手合い。学業も、どれかの教科が特別秀でていることはなかったけれど、比較的満遍なく習得している方だった。
そういえば、高校時代の同級生が一人、国語だけが異様に長けていた。ほかの教科は全くできず、というより本人に興味が全くなく、それでも結果高卒で公務員試験をパスして就職した。
在学中はせいぜい見知ったクラスメイトくらいだったのが、卒業してから不思議と仲良くなり、今はもうガストになってしまったジョナサンで昼から晩まで特に意味のないことをしゃべり通していた。
いつの間にか疎遠になってしまったけれど、今も元気でやってくれていたらと心から思う。
雨がすごい。
台風の進路はずいぶんと南にあるように思っていたけれど、その余波でこれかと恐れ入る。
夕方に駅からの帰宅はずいぶん堪えた。でもこれからますます雨が酷くなることは承知していたから、今が最善と判断しすぐさま帰路に着いた。
駐輪場を運営する会社のお兄さんが「風も凄いんで気を付けてくださいね!」と声掛けしてくれたことにほのかな嬉しさを感じた。ああいう言葉を気負わず振り撒けるように在りたい。