まず筋トレではなく「有酸素運動」を!
まず重要なのは「代謝能力」
筋トレブームになって数年経ちまずが、一般の方が健康のために運動するとしたら、まず最初に取り組んでほしいのは筋トレではなく、「代謝能力」を高めるために「有酸素運動」をおすすめします。
代謝能力とは?
代謝能力とは一般的には「有酸素能力」「心肺機能」と呼ばれるものです。
「有酸素能力」=私たちの体が酸素を効率的に取り入れ、活動中に必要なエネルギーを生成する能力のことです。
「心肺能力」=心臓と肺の働きが密接に関わっており、酸素や栄養を体中に運び、老廃物や二酸化炭素を排出する働きのことを指します。
なぜ健康のため有酸素能力や心肺機能が重要なのか?
1.エネルギーの効率的な供給
有酸素能力が高いと、運動や日常生活の中で必要なエネルギーを効率的に生成できます。酸素を取り込んで燃焼することで、長時間にわたって持久力を発揮できるのです。
2.心臓と肺の健康
心肺機能が良好な状態であると、心臓や肺がより効率的に働くため、血液や酸素の供給が改善されます。これにより、心臓病や呼吸器疾患のリスクを低減できます。
3.疲労の軽減
有酸素能力が高いと、運動や活動による疲労が軽減されます。酸素供給が十分であるため、筋肉や組織に十分な酸素が供給され、疲れにくくなります。
4.ストレスの軽減
代謝能力を高めるための有酸素運動によってストレスホルモンの分泌を抑制し、エンドルフィンの分泌により痛みの抑制効果が得られ、さらにリラックス効果をもたらします。
心肺機能の向上は、心理的なストレスや不安の緩和にも役立ちます。
つまり有酸素能力や心肺機能が高い状態を維持することは、日常生活や健康に多くの利益をもたらすのです。適度な運動や有酸素運動を取り入れることで、体の中の酸素供給とエネルギーの生成を改善し、健康的な生活を送ることができます。
初心者の筋トレの問題点
「筋トレ」でももちろん「酸素を取り入れて筋肉を使う」と言う意味では代謝能力を持ちいていますが、特に初心者の場合、以下の問題点があります。
1.部位別トレーニングをしてしまう
初心者の場合、どうしても「腿に効く」「二の腕に効く」など部位ごとに筋肉を強化する種目を選びがちです。
それでは有酸素運動のように全身の筋肉が同時に働くわけではないため「代謝機能」を向上させることができません。
2.使用重量が軽い
部位別トレーニングをしかも軽い重量で行うため、より運動量が少なく「使うエネルギー」=「発生させるエネルギー」が少ないため「代謝機能」に及ぼす影響はごくわずかです。
3.インターバルが長い
初心者が筋トレをするとトレーニングに対する集中力が足りない場合が多いのです。
それは「部位別トレーニングを軽い重量でやっても、どこを使っているかもわからないし、そもそもフォームとか体幹とか言われても何のことかわからない」から。
わからないことに集中して取り組むのは難しく、そうなるとダラダラしてしまい、インターバル(エクササイズごとの休憩時間)が長くなりがち。
こうなると「代謝機能」を高めることができません。