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「夢幻語〜美しい術〜」のこと。

2023.06.05 14:03

シャブラン神楽坂

「夢幻語〜美しい術〜」


終演致しました。



4月からはじまって

2ヶ月弱。


実に長かった…。



あたくしは

陰陽師に操られている式神という役どころで出演させていただきましたが


そもそも稽古に参加したのは

1日だけで


元々、式神としての出演シーンは

最初だけの予定だったのですが


稽古していく中で

この場面は式神にいてもらったほうがいいね


という話になって


出番が増えました、笑



稽古の途中から出番が追加されたために

式神の台詞は全てアドリブでした。




1日だけの稽古で、

なおかつ、台本に台詞も書かれていないので


最初は

役のイメージを掴めなくて


プレオープンの前日ぐらいまで

自分がどういう立ち振る舞いをすべきか、

分からなかったんです。



そこでヒントになったのは

お客さんの視点でした


お客さんは

どのように振る舞ってくれたら嬉しいだろうか


ということを

自分なりに想像して


そこから逆算して考えました


なので、

やはりお客さんの存在は非常に大きかったです。



また

元々が紙人形だったということもあるので


なんか

白くてツルッとしてるイメージも

なんとなくあったので


試しに眉毛剃ってみるかあ〜

と思って


プレオープンの朝に

思い付きで剃りました、笑


(最初はハリーポッターのヴォルデモートみたいな見た目のイメージでした)



簡単に言えば


役が掴めなかったので

形から入りました、笑




そしたら

シャブランスタッフやオバケンスタッフの方々にも褒められちゃって


拍手とかされちゃって



すんごい恥ずかしかったですね



眉毛剃っただけで

こんなに褒められることがあるんか


と思いました。




なんか


役のために

ここまでのことするんだ


ものすごい気概と覚悟を持ってるひとだ


みたいな反応をされることも

あったんだけど



眉毛なんか

どうせ生えてくるし〜


って


深く考えずに

剃ってたから笑


全然大したことじゃなくて、笑



むしろ

形から入ることで


自分が楽をするために

やったことでもあるので


別に

すごいことでも何でもなかったんです、笑





元々、

陰陽師の清矢に操られている式神という役どころだったのもあって、



基本は、清矢の言うことに

ただただ合わせて従う操り人形のようなイメージがあったんだけど


回数を重ねていくうちに


もしかしたら、

式神にも心があるのかもしれないな


っていう


仮説が

自分の中で生まれてきて



ドラえもんの映画の

「のび太と鉄人兵団」みたいに


人間たちと接することで、

だんだん人の心を覚えていく


みたいなサブストーリーを

勝手に作って演じるようになりました、笑



そういうサブストーリーがあるだけで

メインのストーリーが引き立つこともあるし


より作品が立体的になったかなと勝手に思ってます




全アドリブなだけに

毎回いろんなことを試していく中で


今までは

何も考えず、ただ従っていた式神が


清矢の指示に対して、

「本当によろしいんですか?」とつっかかるような台詞を言ってみたときがあって


そしたら、


清丸の姿が回想シーンみたいに

頭の中に浮かんできて



不思議と、

涙がすーっと溢れてきて



自分でもびっくりして


そのあと

控え室で

「ねえねえきいてよ!俺こういう台詞言ってたら涙すーって出てきたんだけど!すごくね!?」


って

はしゃいでました。


アホだな



元々

今回の脚本の方から


「人間味のない感じでやってほしいですぅ〜」

っていうオーダーだけはあって


そこは守りつつ

やってたつもりだったんだけど



一見、

人間味のない怖い見た目の印象の人が


ここで、

人間味がチラッと垣間見えることによって


観ている方も

きっとグッとくるだろうし


よりキャラクターを多面的に表現できることにも繋がって


役者としても

爪跡を残せる、おいしいところになるし


永嶋玲が演じる式神だからこそ

できることだなとも思って


延長公演からは

そういう方向でやってました。



ちなみに
片目だけコンタクト外して
涙がちゃんと流れるようにしてました



元々イマーシブに限らず


即興演劇であったり、

インプロとよばれるアドリブ芝居って


笑いの方向にいきやすい傾向はあって


アドリブでシリアスな演技って

あんまり選ばないことのほうが多いと思うんですよね



だから

あえてそっちを選んでみよう、みたいな。


そんなことを思いながら

だんだん出来上がっていったシーンでした。



公演期間中に


ふと

映画の「デスノート」が観たくなって

観たんです



そしたら

自分がやろうとしている式神って


まさに

松山ケンイチが演じるLだなって思ったんですよね


続編の

「デスノート The Last Name」のラストシーンで


Lが

どれだけワタリのことを大事に思っていたのか、が分かる描写があるんですけど


あ、これだなって思って


そこからは

Lをモデルにして、やってました、笑



ここまで色々考えながら

作り上げていったのも


式神を

ただの案内役のスタッフで終わらせたくないっていう自分なりの想いがありまして


きちんと

物語の登場人物のひとりとして存在していたい


それは、

自分の役者としてのプライドでもあり


そうでなければ

もったいないという気持ちがありました。



その結果

毎日のように


式神さんのチェキやグッズはないんですか?

と聞かれるほど


印象に残る存在になっていったし


自分の目標でもあった

"愛される式神をやりたい"というのは、

きっと達成できたのだと思っています


私にとっても

愛着の湧くキャラクターになりました。




今回は

特に清矢さんとのシーンが多くて


清矢役の役者さんのアクトやセリフによっても

式神のニュアンスは微妙に変わっていくし



黒江さんの清矢だから、

岩崎さんの清矢だから、

志侑さんの清矢だから、

ReNくんの清矢だから、


できること


っていうのは

それぞれありました


きっと清矢役のみなさんにとっても


僕の式神だからできることや

他の式神だからできることは


あったと思います。


兎にも角にも

この公演のために自分ができることは

精一杯やったつもりなので


悔いは残ってないですねえ〜〜




1日に4公演とか5公演とかやってて


たくさんのアクシデントやトラブルに見舞われることも、しばしば


正直めちゃくちゃしんどかったんだけど


「しんどいときこそ

何かお土産を持って帰ろう」


っていう

自分の中でのスローガンを掲げて


しんどいときほど


何かひとつでもいいから


学びであったり、

発見であったり、

気づきであったり、


その欠片でもいいから


とにかく何かを手にして帰ろう


しんどかった〜

だけで終わらせないようにしよう


っていう意識は持っていて


次は

今回手に入れたものを使って

次の仕事をするぞ


って思っていたので


そういう意味で

たくさんの勇気をもらえる現場になったし


間違いなく鍛えられました。笑


とても良い時間でした。




改めて

ご来場いただきました皆様


ありがとうございました。


出演情報です!


次の出演イベントは

6月11日「おとだま Vol.6」

ヒューマンビートボックスのイベントで

にもさんと一緒にゲストで出演させていただきます!


ものすんごい豪華なメンバーで、

この日しかみれないイベントであることは間違いないと思います!


ヒューマンビートボックス大好きな方々も

生で聴いたことがない!という方も


ぜひ!


配信もあるみたいです

その次は


タップダンスのイベントで演奏させていただきます!



こちらも、にもさんと出演します!


めちゃカッコイイ感じのハイセンスなイベントになりそうです!


タップダンスを観る機会がない方もぜひ!





7月も次々イベントが控えています!


夢幻語で知ってくださった方も


ミュージシャンとしての一面を観てもらえたら、おもろいと思います




11月24日には

和光大学ポプリホール鶴川にて


「永嶋玲10周年記念公演」

が控えています!



先日、出演者発表させていただきましたが


フジタヒトミ役で

杏奈さんに、ご出演いただきます!



杏奈さんは

ビジュアルが素敵なので、インスタをフォローしていて、

一方的に存在は存じ上げていたのですが


お会いしたことは、なかったのです

が、勇気を出してオファーしてみました、笑


これから稽古が始まって

直接お会いできると思うと

とてもドキドキしています…!←


きっとステキなシーンを共に作ってくださることと思います!



11月24日です!!!!

ぜひ!!!!!!!!!!!!!!!