人の優しさにふれた日
2023.06.07 14:18
こんにちは、
精神科医の諸藤えみりです。
人の優しさにふれる体験をしたので
忘れないように記事にします。
先週末
全国で記録的な大雨が降りました。
ちょうどわたしは
仕事で県外に出ており、
帰りに大雨となりました。
公共交通機関は麻痺。
駅は人でごった返していました。
わたしの予約した新幹線は遅延し
いつ来るか分かりません。
動いていた新幹線に飛び乗りました。
指定席なんて取れるはずもなく
自由席もパンパン。
デッキで
「家に帰れるだけありがたいか…。
でも、仕事終わりに
1時間以上
立ちっぱなしは疲れる…」
と、思いながら乗っていました。
ぼんやりしていると、
会社員らしき方から
話しかけられました。
「どちらまで行かれますか?」
わたしは
「〇〇までです。」
と答えました。
するとこの方は
「僕、仕事で長時間電話します。
よければ
僕の席を使いませんか?
〇〇まで座ってて大丈夫ですよ。」
と、言ってくれたのです。
わたしは驚きながら感謝を述べ、
ご厚意に甘えました。
席に座ってからも
わたしはパニックです。
「申し訳ない。」
というフレーズが頭を占拠します。
ほかにも
・なぜこんな幸運が舞い降りたんだ?
・わたしは前世
マザーテレサぐらい徳を積んだのか?
・今世の運を
使い切ったかもしれない。
と、しょーもないことばかり
考えます。
少し冷静になり、
席を譲っていただいた彼の優しさを
ただ感じてみました。
体がぽかぽかして
疲れた体が癒されました。
席を立つときに
彼を探し、
「席を譲ってくださり
ありがとうございました。
疲れていたので助かりました。
親切にしていただいて
嬉しかったので、
わたしも誰かに
親切にしようと思います。
ありがとうございました。」
と、伝えました。
人に優しくされると
優しくできる。
わたしの世界は
あたたかい。