書き言葉の英単語
英語で書かれたものを、目にしない日はないと思います。
広告のキャッチコピーなど、勉強になる表現もあります。
そんな中、明らかな誤訳も少ないような感じがします。
会話では、伝えたい気持ちが通じ合えばいいので、誤訳であるよりもお互いに伝わるかどうかが最も大切なので、伝わる言葉を使うことが重要になってくると思います。ですが、書き言葉、特に公的に印刷された言葉は、取り扱いに注意しなければならないと思います。
レッスン中、生徒ちゃんたちが、日本語訳や英語訳をするとき、その時々に使うひとつひとつの単語に気を配っています。レッスン中に「なんとなく訳さない!」「なんとなくコンマを使わない!」と口酸っぱく言われている生徒ちゃんは、面倒に感じていると思いますが、ただただ、言葉を大切に取り扱ってほしいのです。「これで良くない?」と言われるときもありますが、少しの意味の違いに敏感になってほしいのです。
たとえ同義語とされていても、それぞれの単語にはそれぞれの意味があり、どの単語を使うか、どの場面で使うかによって、その単語は命をふきこまれ、意味を成すと思っています。
日本語の漢字は、点1つで違う意味の漢字に変わることもあります。
英語に関して言えば、単語はもちろん、冠詞のひとつ、ピリオドなどの記号のひとつにも意味があります。もちろん、文法はルールであり、ここにも意味があることは言うまでもありません。
英単語の普及により、本来の英単語の意味からかけ離れたカタカナ語や英単語の濫用が増えている気がします。「なんとなく」とか「それっぽい」で使う単語の選択をしているのではないでしょうか。
英語に限ったことではありませんが、言語の背景には、歴史と文化があります。
言葉を雑に扱うのは、その文化を雑に扱っているような気がするのです。英語という異文化を取り扱うのであれば、気持ちを反映できる的確な単語選び、そして正しい用法を行うことに気をつけなければならないのではないでしょうか。
自分自身、日常的に、ひとつひとつの単語の意味への理解を深めていきたいと思います。