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「宇田川源流」【大河ドラマ 光る君へ】 来年の大河ドラマが撮影を開始したその中身は?

2023.06.06 22:00

「宇田川源流」【大河ドラマ 光る君へ】 来年の大河ドラマが撮影を開始したその中身は?


 毎週水曜日は「宇田川教育論」か「大河ドラマ」に関してお話をさせていただいている。ニュースの解説ばかりでは肩が凝ってしまうので、一週間の真ん中は少し気を抜いた話ができるようにということで、大河ドラマに関しては「現在よりも過去について、そしてテレビドラマということに関して話をする」ということを、また「宇田川教育論」に関しては「若者を教育するということを通して、日本の将来を考える」ということをテーマにしている。要するに水曜日は、いつの間にか「現在ではなく、過去や未来を語る日」というようなテーマになりつつある。もちろんそのようなことをはじめから企画したわけではないのであるが、いつの間にかそのようなテーマになっている。

今回もまた「大河ドラマ」について書いてみたい。

来年の大河ドラマは「光る君へ」で、吉高由里子さんが主演で紫式部を演じる。何よりも

「源平合戦」以外の平安時代を描くのは、1976年(14作)の「風と雲と虹と」(海音寺潮五郎原作、平将門と藤原純友の乱である承平天慶の乱を描いており、今までの作品の中で最も古い時代を題材とする。)と1993年(32作)の「炎立つ」(安倍氏・奥州藤原氏の視点から東北の100年の歴史を描いたドラマ。三部構成で主演は渡辺謙(経清)→村上弘明(清衡)→渡辺謙(泰衡)のリレー。異例の9ヶ月間の作品。)の二つである。この「炎立つ」の時代がは、中央政府では藤原頼道の時代であり、今回描く藤原道長の時代の少し後ということになるのであろう。

さすがに平将門までは古くないものの、やはり平安時代を扱ったかなり珍しい内容になるのではないか。そのうえ、今回はあまり戦争があるわけでもなく、京都のそれも御所やその周辺の市内の貴族の世界をうまく書くものであり、どちらかと言えば「愛憎劇」的な政治権力争いが中心になる。大河ドラマでどこまで書くことができるのか、かなり注目している。

吉高由里子が赤面「なにそのエッチな書き方!」 来年大河『光る君へ』“ぶっとんだ脚本”を明かす

 俳優の吉高由里子(34)が主演を務める2024年のNHK大河ドラマ『光る君へ』が28日、京都市左京区の平安神宮でクランクインを迎え、取材会が行われた。紫式部(まひろ)役の吉高と、藤原道長役の柄本佑(36)が役衣装でそろい、今後の撮影に向け意気込みを語った。

 大河ドラマ第63作として、千年の時を超えるベストセラー『源氏物語』の作者・紫式部の生涯を描く。恋愛ドラマの名手・大石静氏が、きらびやかな平安貴族の世界を背景に、現代に通ずる懸命に生きる女性の姿や、恋の物語をつむぐ。

 吉高は、自身が演じる紫式部のキャラクターを「好奇心旺盛で多感な女の子」と紹介。その恋をめぐるストーリーには大石氏ならではの描写があるようで、柄本が「今の自分たちの近い感覚」というと、吉高は「ぶっとんでるなと思う」と笑った。

 吉高は「日本の四季も大切にしているかと思えば、キャッキャしているおなごたちのイケメン探しもあるし、現代と変わらない人間そのものの感じもあるし、裏腹に渦巻く人の魂胆、のし上がっていこうという野望もある」と予告。

 脚本には“心の声”も記されているとし、さらに「絡み合う視線」などのト書きも。吉高は「なにそのエッチな書き方!」と赤面しながら「照れずに頑張らなきゃ」と張り切っていた。

2023年5月29日 7時10分 オリコン

https://news.livedoor.com/article/detail/24322693/

 その「光る君へ」がクランクインしたというニュースが出た。「炎立つ」の第1部の時代でああろう。冨士和道長訳の江本拓さんと紫式部役の吉高由里子さんの写真が公開された。子飼の脚本は「ラブストーリーの名手」と称される大石静さんで、テレビ朝日のドラマ「星降る夜に」に次いで吉高由里子さんと二連続で組む仕事になる。

実際に、脚本家と役者が気心が知れていると、脚本家は仕事がしやすい。ある意味で文章(セリフ)を書いていたり、ト書きを思っているときに、その気心の知れている役者さんであれば、その動くや表情などを想像しながら書くことができる。実際に、自分の書いた内容を「このように解釈してくれるだろう」ということが想像できることになるのである。これは、「文字」は、その文字そのものでニュアンスや強弱は全く伝わらない。そのことから、自分の思い描いたストーリーと全く異なる内容になってしまう場合が少なくないし、また、ニュアンスが伝わらないので何回も撮り直しになって撮影に時間がかかってしまうことになる。気心が知れていると、そのような心配がないということになる。そのことから、脚本家と役者が非常に近しい関係になることは少なくない。実際に倉本聰さんと「北の国から」の人々や、渡辺淳一さんと黒木瞳さんなど、「個に人の作品には、この役者さん」というのは、かなり多い。

大石は発表会見で、「藤原家が摂関家として権力を誇った平安王朝というのは、山崎豊子さんの『華麗なる一族』と映画『ゴッドファーザー』を足して3倍にしたような権力闘争と面白い話がいっぱいある」と説明し、平安王朝の権力闘争といった「セックス・アンド・バイオレンス」を描きたいとした、とある。まあ、なかなかそのようにならないし、また、監督や演出によって様々な行き違いが出てくることのなるのかもしれないが、それでもなかなか面白いのではないか。

脚本には“心の声”も記されているとし、さらに「絡み合う視線」などのト書きも。吉高は「なにそのエッチな書き方!」と赤面しながら「照れずに頑張らなきゃ」と張り切っていた。<上記より抜粋>

ある意味で、大河ドラマで「半沢直樹」のような陰湿と言っては失礼かもしれないが、ある意味で企業小説のような権力構造のあるドラマが出てくる。現代の人々には「戦争によって人の生き死にが出てくる」という「命の重み」のドラマよりも、一つの組織の中における野心と失脚の物語の方が、身につまされる部分が少なくなく、共感を呼べるのかもしれない。そのように考えた場合、今回のドラマは「従来の大河ドラマファンではない客層をつかむことのできるドラマ」になるのではないか。

来年が楽しみである。