HG ベネリットグループ御三家 実戦用量産機 レビュー
2023.06.08 08:41
今回のレビューは、1/144スケール ハイグレード より、
“HGTWFM 20 ザウォートヘヴィ” 、
“HGTWFM 21 ディランザソル” 、
“HGTWFM 22 ハインドリーシュトゥルム” です。
“機動戦士ガンダム 水星の魔女” より、ベネリットグループ御三家の実戦仕様量産型モビルスーツ、
“F/Dー20 ザウォート・ヘヴィ” 、
“MDー0031UL ディランザ・ソル” 、
“CFPー013 ハインドリー・シュトゥルム” の3種が、
HG水星の魔女シリーズで発売されました。
物語はいよいよ佳境を迎え、その舞台も学園を飛び出して世界へ。
すでに1期終盤、2期開始直後も学園内の決闘ではない、本当の戦闘が描かれましたが、この先はもういつ戦争が起きてもおかしくない状況にとうとう至ってしまいました。
そんななか、当然露出も増えてくるだろう実戦仕様のMSたち。
キットは当然それぞれ学園内で運用されているもののバリエーションですが、まさか全部一般販売されるとは思いませんでしたね。
シリーズ全体の売れ行きがよほど好調なのかな。
とても最初から一般で予定されていたとがおもえないんですが・・まぁいいや。
それでは、3つまとめてレビューしていきます。
キットはパチ組みに最低限の墨入れ、付属シールを貼ったのみです。
F/Dー20 ザウォート・ヘヴィ
ペイル・テクノロジーズ製の汎用量産型MS、ザウォートの実戦仕様。
学園で実習用に使用されているザウォートと見ためはほぼ同じですが、使用部品によりグレードの高いものを使ったことで軽量化と推進力の向上を実現。
さらに大気圏内での連続運用を考慮した防塵処理が加わり飛行能力が格段にアップしています。
さらに、機体の積載量に余裕ができたことで実習機では非推奨だった背部への武装が可能になっています。
ちなみにディランザ・ソルと同時発売でしたが、てっきりナンバリングは向こう先だと思ってました。
まぁどっちでもいいですが。
もう一つどちらでもいいことですが、実戦仕様機3種とも、商品名では名称の間に “・” が付きませんが、正式名称では付いているので本文中はそちらの表記にしています。
先の通り部品のグレードは上がっているそうですが、外見上本体は基本的に実習機と変わりなく、頭部にバルカン砲、肩にアーマー、大腿部にライフル用の予備マガジンラック、そして背部に武装が追加されたかたちです。
カラーリングもは濃いグリーンメインとなり、一気にミリタリー感が増しました。
実習用の時点で、たとえばウイングなど、飛行型としてわかりやすい要素はほとんどなかったのですが、ベクタードスラスターの代わりに武装を背負っている標準仕様だと、普通に陸戦機っぽいイメージもあります。
まぁ、上半身に対して下半身がかなり細井でので、あまり地上を歩いたり走ったりという動作には向いてない気はしますが。
今回紹介する御三家の実戦用量産機のなかでは、意外にもっとも重武装になっています。
ただ武装類はすべてオプションという感じで、実習用に付属したベクタードスラスター含め、すべて3㎜軸による取り付けなのである程度自由にカスタマイズできるのがよいですね。
なお実習機同様、色分けはすべて成型色で再現(もちろん、細かい部分には塗装が必要)されており、シールは付属しません。
頭部メインカメラのバイザーはクリアパーツで再現。
色は実習機と同じオレンジですが、メインカラーが暗くなっているのでちょっと目立ちません。
武装類
ロングビームライフル
実習用と同型のライフルに実戦仕様のロングバレルとグレネードランチャーを追加したモデル。
バレルとマガジンは取り外し可能。
保持の際にはグリップが可動します。
また、左右の大腿部に予備のマガジンを収納したラックが追加されています。
大腿部の3㎜穴に直接取り付け。
右側の2つと左側の下一つは一体成型の固定パーツで、左側上のもののみマガジンを取り出す状態を再現可能。
どうやら、取り出す際にはカバーが前後に開くようですね。
マガジン自体はライフルに取り付けるものと共用で一つしか付属しません。
というか、こういう状況の再現ができるようにするなら、併せて平手も欲しいところですが・・
ビームサーベル
左右前腕に1本ずつマウントされる近接武装。
実習用と見ためは同じですが、これも出力は向上してるんでしょう。
ビーム刃はいつもの汎用パーツです。
ビームキャノン
背部に装備するオプション武装の一つ。
中・超距離用の高出力ビームを発射可能です。
方形の筒を組み合わせたような、珍しいデザインですね。
標準スタイルでは右側に装備します。
ミサイルランチャー
4連装のAMM(対機動)ミサイルランチャー。
標準スタイルでは左側に装備します。
ハッチパーツは付ける向きを変えることで開閉を再現。
ビームキャノン、ミサイルランチャーの可動アームは共通で上下(前後)スイングが可能。
左右入れ換えての装備、キットを複数個持っていれば左右を同じ武装とすることも可能です。
比較画像
実習機と。
華奢な飛行型で武装も最低限という印象だった実習機から、使用部材のグレードを上げたことによる本体の総合的な性能向上で追加武装も可能となり、一気に実戦用として過不足ない機体なった実戦仕様機。
結果的に “ヘヴィ” と名付けても違和感のない銃武装型になっていますが、もともとのペイル社の性格にはあまり合っていないような・・
MDー0031UL ディランザ・ソル
ジェターク・ヘビー・マシーナリー製の汎用量産型MS、ディランザの実戦仕様。
1期終盤でCEOのヴィムが乗り込み、ボブことグエルが乗るデスルターとの戦闘で悲劇が起こってしまったことでほかの2種より印象に残っています。
実は学園で使われている実習用のディランザはリミッターが設けられて出力が30%減の状態になっているのですが、そのリミッターを解除すれば本体性能は実戦用のソルと変わらないそうです。
つまりはフェルシーももっと活躍できる・・(鬼か)
ブラックメインのカラーリングでより一層重MSとしての威圧感が増した実戦仕様。
色的にはグエル機はもちろん、実習用一般機とはけっこうイメージが違っています。
ただ両肩のシールド、携行武装ともに実習機から大きく方向性を変えるものではなく、あくまでシンプルにパワーで相手を圧倒するというジェターク社本来の性格が色濃く表れている感じ。
まぁ、それだけではダメだと思ったからダリルバルデ、そして魔女と契約してまでシュバルゼッテも開発したんでしょうが・・
キットでは成型色が、アニメのイメージよりもブラックはツヤツヤ、グレーはちょっと明る過ぎる感じがして、ちょっとちぐはぐな印象ですね。
アニメだともう少し落ち着いてた気がするんだけどなぁ・・
頭部には決闘用のアンテナに代わりに軍用レーダーシステムが搭載されており、見ためも装甲が付かされた感じになっています。
メインカメラは一応色分けされていマスが、今回は全面にシールを貼る仕様。
まぁそのおかげでメタリックパープルが光を反射していい感じではあります。
リアスカート左右の縁も実習機(およびグエル機)とは形状の違う部分。
スラスターは色分けされています。
武装類
ビームライフル/ビームバヨネッタ
ザウォ-ト・ヘヴィ同様、実習機でも使用しているライフルに実戦用モジュールを追加したモデル。
ロングバレル化により射程と命中精度が向上。さらにバレルの下部からはビーム刃を生成でき、バヨネッタ・・銃剣としての使用も可能になっています。
パーツ構成はこの通り、ロングバレル、マガジンは取り外し可能です。
ロングバレルにはちゃんと上下の向きがあり、ビーム刃を取り付けられるのは下側だけです。
ビームトーチ
実習機が使用するものと見ためは同じ近接武装。
スペック制限がかけられていないので、実習機が使うものよりはるかに出力は上です。
シールド
両肩に装備される大判のシールド。
実習機装備のものより耐弾、耐爆製が高くなっています。
裏面のラックにはライフル、トーチをマウント可能です。
ライフルのマガジンは取り外して別個に収納することもできます。
HCミサイルランチャー
バックパックに装備されるオプション武装。
弾頭の色分けはシールでの再現です。
オプション装備ということなのですが、外すと接続部が丸見えで蓋をするようなパーツはありません。
比較画像
一般実習機と。
数の多さだけでいうとやはり実戦仕様機のほうが多いんでしょうが、たぶん初見でこの並びだとほとんど人が右が量産機、左がエース機と認識するんじゃないでしょうか。
むしろグエル機よりも強そうだよ。
CFPー013 ハインドリー・シュトゥルム
グラスレー・ディフェンス・システムズ製の汎用量産型MS、ハインドリーの実戦仕様。
21年前のヴァナディース事変で投入されたハイングラの正統後継機で、高性能なオールマイティ機として完成しています。
ペイル社、ジェターク社の実戦仕様の基本武装が実習機のアップグレードだったのに対し、こちらの武装は全世代機であるハイングラのものがおおむね踏襲されていて、実習機のものとはまったく違っています。
むしろ実習機のあのトリッキーな武装はなんだったのか・・
本体は実習機から頭部と胸部、腰部の外装が変更。
カラーリングもグレーメインに変更され、より西洋甲冑っぽい雰囲気になったかな。
ただ相変わらず特徴的な足の形状だけが引っかかる(笑)。
バックパックも水星系では珍しい、むしろ宇宙世紀的なシンプルさ右側にビームサーベル、左側にビームキャノンを装備していて、ほぼジムキャノンです。
一方でリアスカートには実習機のバックパックについていたものと似た筒状のスラスターを2基装備。
これはボールジョイントで若干可動します。
メインカメラのバイザーはクリアパーツで再現。色は実習機と同じパープルです。
内部のメカディティールにはシールを貼る仕様です。
頭部形状は実習機と大きく変わらないのですが、決闘抄のブレードアンテナの代わりサブカメラ(?)が増設されています。
これはもうほぼジムですね。
武装類
ビームライフル
ハイングラのライフルに新型のロングバレルを装備したもの・・だそうですが、先の2機と違ってバレルの取り外しは不可能。
仮に今後ハイングラが発売されるとしたら、すべて新規造形する必要がありそうです。
なんでほかの2機でやっていることをやらないのか・・
サブグリップは可動します。
ビームサーベル
バックパックの右側に1本をマウント。
ラックは右側固定(というかバックパックと一体成型)になっています。
ビーム刃はいつもの汎用パーツで1本は余ります。
ベギルペンデのサーベルや、ザウォーとのものもそうなんですが、柄の部分で帆とくなったりしていないので、持つ位置が微妙ですね。
気付くとズレていてビーム刃を直接握ってたり・・
ビームキャノン
バックパック左側に装備する中距離用のキャノン砲。
キャノンというより手持ちのライフルっぽいデザインですけどね。
可動式のアームでほぼ正面に向けることができます。
シールド
ハイングラのシールドから内蔵火器類を取り外し、軽量化とともに純粋な防御装備としたもの。
グラスレー社製MS共通のジョイントで手首装甲に取り付け。
アームが可動し、正面位置に構えることができます。
比較画像
実習機と。
ちょっと肩アーマーの角度が揃ってないですが、本体の外装はほぼ同じ。
ただ武装の方向性がまったく違いますね。
オールマイティゆえに特筆すべき点もない実戦仕様機の武装に対し、実習機のそれは決闘用に特化しているというのか、しかし妙に扱いにくそうなクセのある武装になっています。
これで正規の軍人相手に出てきたシャディクガールズはやっぱちょっとおかしいんだな・・
今回の3機種で。
飛行能力と機動性を活かし、おそらくは主力の援護をメインに運用されるザウォート・ヘヴィに、重装甲とパワーで敵を圧倒するディランザ・ソル、バランスのとれた性能、武装であらゆる局面で平均以上の働きを見せるハインドリー・シュトゥルムという感じでしょうかね。
見事にそれぞれの特性が違っている。
単純にどれが一番高性能かなんてことは判断しにくいですね。