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「第二の家」ブログ|藤沢市の個別指導塾のお話

選考基準は高校からのメッセージ!2024年度神奈川県公立高校選考基準が公表されたので見方から説明します!

2023.06.09 07:50


県から、2024年度神奈川県公立高校入試における各高校の選考基準と特色検査などの内容が公表されました。


本日はその「選考基準」をテーマに話を進めていきます。今回この選考基準に大きな変化もありました。折角ですから、選考基準を知りながら、受験についても詳しくなってしまいましょう。


動画で説明したものはこちら。



選考基準って何?



神奈川県の公立高校入試には一次選考二次選考があります。一次選考で約9割、二次選考で約1割を決めます。受験のシステム、詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ。


一次選考「内申(評定)」「学力検査」「特色検査(あれば)」の得点で、二次選考「学力検査」「主体的に学習に取り組む態度(内申)」「特色検査(あれば)」の得点で選考が行われます。


その選考の方法が高校ごとで少し違うので要注意なんです。その高校ごとに違う選考方法の基準がわかるのが今回出た選考基準です。


ちょっと中身を見てみましょう。


ズラリと数値が並びます。どこ見ていいか分からなくなりますよね。一応、見方の説明もHPに載っています。



丁寧に説明してくれていますね。でも、丁寧すぎて逆にわかりづらい説。もちろんこれでわかる方は何も問題ありません。この記事では「え、え、結局何を知っておけばいいの!?」という方向けにとりあえず知っておいた方がいいことを説明していきましょう。


気にすべきはここです。各高校の選考基準



まぁ、選考基準ってこれだけ言ってるんだから、選考基準見なくちゃですよね。


赤枠で囲ってある部分には、各高校の点数の計算方法が書かれています。4:6:1なら内申4、学力検査6、特色検査1の比率(1100点満点)で計算するってことですね。


一般的に、偏差値上位校は学力検査重視といわれています。この比率から各高校が求める人物像も透けて見えてきますね。


気になる高校がすでにある方は、この比率だけでもチェックしておきましょう。自分が行きたい高校が内申重視なのか、学力検査重視なのか、知っておくと気構えができますね。



今年の大きな変更点(注意点)



実は今年、この選考基準に大きな変化がありました。昨年のを見れば一目瞭然。



そうです、今年から縦型になりました。面接がなくなり、新たな基準が生まれました


その新たな基準というのが二次選考の「主体的に学習に取り組む態度」です。これはみんながもらう通知表の各教科の3つの観点の一番下、「主体的に学習に取り組む態度」を数値化したものです。


これにより、公立高校入試における内申の重要性が昨年までよりも高くなった印象です。内申、とれるだけとっておきましょう。特に一番下の観点に意識おいてね。


また、もしも学校に行けてなくて通知表が横棒だらけという方は、資料の整わないものの入試もあるのでご安心ください。


さて、今回の新しい選考基準では、これまでよりも各高校の特色がより彩り豊かにハッキリ出たかと思います。最後にそこについてちょっと触れておきましょう。



選考基準を見た感想



上の表は、学力向上進学重点校とエントリー校の一部を学力重視順に並べた表です。


さすが横浜翠嵐、とんがってますね。そこと二次選考の基準を合わせてきた柏陽にも気合を感じます。湘南は一次選考での特色検査の比重を上げてきました。要注意ですね。厚木と川和は学力向上進学重点校の中では内申重視。川和は面接がないのは意外でした。


近隣ですと、横須賀高校・平塚江南高校が学力重視、鎌倉・北陵が若干内申重視といったところでしょうか。これまでよりも棲み分けができそうです。


近隣の高校も見ていきましょう。



目を引くのが大船ですね。地域の学力向上進学重点校よりも高い3:7の比率です。重点配点もありで攻めてます。元々真面目な雰囲気の高校ですから、得点力がある子を狙っていくというのは戦略としてはアリかなと思います。


SOFTSの面々の一次選考基準でいえば、学力検査特化が前述の大船で、学力検査重視が七里藤沢西鶴嶺で、内申重視が湘南台といった形ですね。エリア別で棲み分けもできているかと。鶴嶺は英語特化という勝負に出てみてもいいかと思ったんですけど普通でした。


ただ二次選考基準が面白いです。相変わらず学力検査ゴリ押しの大船、学力検査重視傾向の七里ケ浜、内申重視の藤沢西、バランスとった鶴嶺、そして予想外の湘南台。「内申重視だけど、ちゃんとテストいい子もとるからね」っていうメッセージなんでしょうか。


茅ヶ崎深沢は安定の5:5。ちゃんと二次選考でケアもしています。


単位制の藤沢清流は学力検査重視、大学進学体制を強化したいということでしょうね。同じく単位制だけど総合科の藤沢総合は重点配点もあります。ご注意を。


茅ヶ崎西浜は内申重視、寒川は内申特化です。狙いがはっきり出ていて良いですね。


面白いのは藤沢工科です。美術や技術家庭科の内申点を重視しました。面接もあります。こうやってハッキリと求める人物像を教えてくれるのは良いですね。


ここまで簡単に見てきましたが、思った以上にバラエティ豊かな選考基準となって、個人的には前のものよりも好きです。ただ二次選考の内申枠が要らなかったなー。まぁ、でも決まったものは仕方がない。


戦うルールがこうやって前もって発表されるので、戦う側はアジャストしていくだけです。入試はそういう力も試されているんですね。


選考基準は高校からのメッセージ。その高校を知る手掛かりにもなるので有効活用しましょう。



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