覚えておくと良いムスリムキーワード(37)
السلام عليكم و رحمه الله و بركاته
アッサラーム アライクム ワ ラフマトゥッラーヒ ワ バラカートゥ
アッラーの慈悲とアッラーの祝福がありますように
كيف حالك؟
お元気ですか？
بِسْمِ اللهِ الرَّحْمٰنِ الرَّحِيْمِ
ビスミッラーヒル ラハマーニル ラヒーム
慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において
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今日はصلاة サラートについてです。.
お話しますが、長いのでいくつか分けます。
覚えておくと良いムスリムキーワード(10) では、サラートの時の言葉を載せています。
مختصر منهاج القاصدينからの意訳
サラート（礼拝）の徳に関して
サラートはイスラームにおける柱で様々な崇拝行為の中でも最も素晴らしいものです。
サラートの素晴らしさを説明するクルアーンの節は数多くよく知られています。
サラートにおける礼節の中でも最も良きもののひとつが“畏れ”です。
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教友のひとりであるウスマーン様（アッラーのご満悦あれ）が預言者ムハンマド様（アッラーからの祝福と平安あれ）の言葉として伝えています。
「誰でも定められたサラートの時にウドゥーをきちんとして、畏れの気持ちを持ち、しっかりルクーウをした者は大きな罪を犯さない限り、そのサラート以前の罪滅ぼしとなる。それは人生全てにおいてである。」
（ムスリムの伝える伝承）
同じく
「２ラカートのサラートを集中して行い、サラートに関係ないことを考えたりしなかった者は過去の罪が赦された。」
（ブハーリー、ムスリム）
※ウスマーン・ビン・アッファーン（عثمان ابن عفّان بن ابي العاص بن امية）
教友のひとりで第三代目正統カリフ
預言者ムハンマド様（アッラーからの祝福と平安あれ）に愛でられていたことから、「二つの光の保持者」と呼ばれていました。ウスマーンは預言者の娘ルカイヤと結婚し、彼女が亡くなった後にはもう一人の娘ウンム・クルスームと結婚したことから、二つの光を持つ者となりました。
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教友のひとりであるアブドゥッラー・ビン・スバイルはサラートのために立っているときは畏れにより直立した木の板のようであった。
彼がスジュードゥすると、小鳥たちが敷かれた板か何かと思い、背中に止まるほどだった。
またムスリム・ビン・ヤサールという人物に関しては、彼がサラートに立ったときはあちらこちら見ることもなかった。
ある日、マスジドの一部分が壊れて、その音に市場にいる人までもが驚いたが、彼はマスジドの中でサラートをしており振り向くこともなかった。
彼の家族は彼が家に入ると黙り、サラートを始めるとしゃべりだして、笑ったりした。
（つまり家の長である彼が来ると礼儀として一旦黙るが、サラートを始めると彼は別世界にいるかのようで、他の人が普通に話し笑い始めてもそれすら聞こえない）
そして、フサイン・ビン・アリー（ご満悦あれ）はウドゥーをすると顔色が変わっていた。
そのことを指摘されると「これから誰の前に立とうとしているかわかっていますか？」と言っていた。
※フサイン・ビン・アリー (حسين بن علي)
預言者ムハンマドの孫のひとり。
知りなさい、サラートにはそれなしではすまない重要なことや義務、スンナがある。
サラートの魂は意図とアッラーゆえに行うという純粋な気持ち、畏れと心の集中である。
サラートの中には多くのズィクルとアッラーへの語りかけ、身体を使っての動作がある。
これら全ての行いに心の集中が伴っていなければ本来のサラートの目的は達成されない。
なぜなら、言葉が心にあることや意図を表現したものでなければ意味がないからである。
理解されない言葉を発してもそれはただの“音”にすぎない。
これに関しては身体を使っての動作も同じこと。
なぜなら、サラートで立つことの目的がアッラーに仕えること、ルクーウとスジュードゥでは自分の弱さを認めてアッラーの偉大さを認めることにあるなら、それに心が伴っていなければただの“形”に過ぎず意味のないものになってしまうから。
※ルクーウ＝立礼と訳される。
普通に立った状態からアッラーフアクバルと言って深いお辞儀をしたような体勢のこと。
※スジュードゥ＝平伏礼と訳されたりする。
いわゆる土下座のような体勢。
アッラーは言われた
لَن يَنَالَ اللَّهَ لُحُومُهَا وَلَا دِمَاؤُهَا وَلَكِن يَنَالُهُ التَّقْوَى مِنكُمْ كَذَلِكَ سَخَّرَهَا لَكُمْ لِتُكَبِّرُوا اللَّهَ عَلَى مَا هَدَاكُمْ وَبَشِّرِ الْمُحْسِنِينَ
（Q:37）
ラン ヤナーラ ッラーハ ルホゥーマハ ワラー デイマーウハ ワ ラーキン ヤナールホゥ アッツァクワー ミンクム カザーリカ サッハラハー ラクム リツカッヒルー アッラーハ アラー マー ハデークム ワ バッシリ ルムフセィニーナ
それらの肉も血も、決してアッラーに達する訳ではない。かれに届くのはあなたがたの篤信(タクワー)である。
このようにかれは、それらをあなたがた（の用）に供させるが、これはあなたがたへのかれの導きに対し、アッラーを讃えさせるためである。
善い行いの者たちに吉報を伝えなさい。（Q:37）
Their meat will not reach Allah, nor will their blood, but what reaches Him is piety from you.
Thus have We subjected them to you that you may glorify Allah for that (to) which He has guided you and give good tidings to the doers of good.
ここで意図されていることは、アッラーのもとに行いを届かせたのはアッラーの命令に従う行為の源となった“心”である。
ゆえにサラートにおいて心の集中は絶対に必要。
しかし、アッラーは不注意によって起こることは赦された。
なぜなら、最初から最後まで同じような集中力で行うのは多くの人にとっては難しいからである。
さて、今日はここまでにしましょう。
وعليكم السلام و رحمه الله و بركاته
ワッサラームアライクム ワ ラフマトゥッラーヒ ワ バラカートゥ
アッラーの慈悲とアッラーの祝福がありますように。
次回は、サラートをしっかりとしたものにする助けになる事柄を紹介します。
インシャーアッラー!