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現存在から実存へ

2018.06.27 00:11

『夜と霧』の著者であり、精神科医であったV・E・フランクルが言うように、人間は本質的に何ものにも規定されない。

そんな人間の状態を、哲学では実存(ジツゾン)と表現する。


通常、人間の思考や判断と言ったものには、環境の影響や時代の癖といったものがこびりついている。

それらを少しづつはいでいくと、人間という存在の本質が見えてくる。


また、人間は食べた物と今まで生きた結果だけで、成るわけではない。

確かに人間の細胞は、摂取した栄養と、空気などを体内に入れた結果で、形づくられている。

人間の精神もまた、生得的な性格、環境、生まれてからの経験で形づくられている。(もしかしたら過去世の経験も)


それでも、それは人間の本質ではない。

過去の結果というものは、人間の現存在を現している。

目をよくこらし、彼、彼女を見てみると、その現存在からわずかにずれた、意思した先の、彼、彼女が見えてくる。

それが実存である。

意思した先というのは、簡単に言えば、未来である。

明日という未来は誰が作るか。

過去から今日の結果で、明日が決まるわけではない。

過去がどんな日でも、今日がどんな日でも、明日という日は、あなたの意思が選択できる。

その、何にも規定されない、未来とともに存在する人間の在り方を、実存という。

人間は本質的に、未来において自由である。

あなた自身があなたを作ること。

そんな時、あなたは実存として存在している。