サメの仲間 <千葉のダイビングポイントで見られる水中生物>
ネコザメ
レア度★☆☆☆☆
分類 ネコザメ目-ネコザメ科-ネコザメ属
サメの仲間では勝浦のポイントで1番多く見かける種で、他の関東エリアや伊豆エリアでもごく普通に見かけるが、南の海へ行くとほとんど見かけない。
勝浦では体長1m以上の成魚をよく見かけ、幼魚を見るのは稀。
夜行性のため日中にダイバーが見る時にはほとんど寝ている状態のことが多く、棚でジーっとしていてあまり動かないため写真は撮りやすい。ライトを顔に向けると、うしろを向かれてしまうことがあるので注意。
卵生で、一般的な魚類と同じように卵を産み落とす。卵は黒くスクリューのような形をしていて、波やうねりで流されてしまわないようになっている。卵の大きさは大きいものだと15センチほどあり、ダイバーが見かけることも多い。
ナヌカザメ
レア度★★★★☆
分類 メジロザメ目-トラザメ科-ナヌカザメ属
伊豆エリアではそれほど珍しくなく見られているが、勝浦ではかなり稀。かめはうすとしてはこの10年間で2回しか見たことがない。さらに言うとその2回のうち1回は、漁にかかってしまったものが港で放され、たまたま近くを通った、という個体だった。
深い深度を好むようなので、遠浅な勝浦のダイビングポイントにはなかなか現れないのだろう。
漁師さんの網にはたまにかかるようで、市場には出回らないため捨てられてしまう。。
ネコザメと同じく卵生である。卵の形に特徴があり「人魚の財布」と呼ばれている。卵が産み付けられているのは勝浦ではまだ見たことがない。
危険を感じると、胃に水や空気を吸い込んで体を膨らませることができ、これによって岩の隙間に体を固定し、引きずり出されにくくなるようだ。
陸に引き上げられても7日間生きていられるほど生命力が強い、ということから「なのか」→「なぬか」という名前の由来になったそうだが(※諸説あります)、実際に陸に上げると7日はもたないようだ(-_-;) だが他のサメ類と比べると生命力は強いようで、多少の環境変化があってもそれなりに生きていけるようである。
ドチザメ
レア度★★☆☆☆
分類 メジロザメ目-ドチザメ科-ドチザメ属
勝浦では通年見られる。いわゆる「サメ」っぽい体つきなので、泳いでいる姿を初めて見る人はちょっとビビるかも。。
しかし、大きくても1mちょっとにしかならないことと、基本的には穴の中や暗い場所で寝ていることが多いため、危険はまずないと言って良い。
群れをつくる傾向があり、数匹~十数匹で休憩している場面も見られる。
アカシュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)
レア度★★★★☆
分類 メジロザメ目-シュモクザメ科-シュモクザメ属
通称の「ハンマーヘッドシャーク」は英名の「hammerhead」からきているが、ダイビングにおいてハンマーヘッドといえば、たいていの場合はこのアカシュモクザメを指す。
伊豆の神子元、沖縄の与那国などが、ハンマーヘッドをよく見られるポイントとして有名であるが、他の海域・ポイントでも目撃例は多く、勝浦でもボートポイントへ向かうボートの上から姿を見ることがよくある。なので水面でのレア度は★3くらい。しかしボートが嫌いなようで・・・、ボートが近づくとすぐに逃げてしまうため、水中で見るのは非常に稀。かめはうすとしてはまだ勝浦の水中では見たことがないorz...他のショップさんも「数年間で1度」というくらいの頻度。水中で見るレア度は★5。
というわけで、うちの写真は水面のものしかない。。
体長は最大で4mほどにもなり、一般的にはどちらかというと危険な種とされている。
基本的には水深が深めの場所で生活をしているが、ふいに海岸付近まで泳いでくることがあるようで、海水浴場などにも現れることがある。海水浴客が襲われるといったニュースがごく稀にあるが、ダイビング中に見るハンマーヘッドは警戒心が強くすぐに逃げる、というイメージである。
カスザメ
レア度★★★☆☆
分類 カスザメ目-カスザメ科-カスザメ属
エイのような平たい体をしているサメで、体長は1,5~2mほどになる。
砂地に寝そべっていて、目の前を通る生物を待ち伏せし、一気にガブっと捕食する。が・・・、日中は寝ていることが多いようで、ダイビング中にそのシーンを見ることは非常に稀、見れたらかなりラッキー♪
伊豆エリアでは、それほど珍しくなく見かけるが、勝浦においては稀と言っていいだろう。近縁にコロザメという種がいるが、カスザメの方が数は多く、勝浦で見かけるのはほとんどカスザメであるように思う。
勝浦で見る個体は全体的に大きく、伊豆エリアで見る平均的なサイズよりもひとまわり大きい印象。勝浦のコロザメはさらに大きい。
※レア度は千葉県勝浦市のダイビングポイントでのもので、管理人の主観によります。