第292話:クリシュナが結婚前のゴーピーたちの服を盗む(5):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』

シュリー・ゴーヴィンダは

このようにゴーピーたちに言いました。

主の冗談の言葉が

本当に彼女たちの心を掴んでいます。

冷たい水に首まで浸かって、

ゴーピーたちは震えだしました。

それから主に

ゴーピーたちはこのように話しかけました。

「愛しのクリシュナよ。

不公平なことはしないで！ 

あなたが尊敬するナンダの息子で、

ヴラジャの誰もから褒め称えられていることは

分かっているわ。

あなたは私たちにもとても愛しいはずよね。

どうか私たちに服を返してちょうだい。

私たちは冷たい水の中で震えているのよ。」

「ああ、シャーマスンダラ！

私たちはあなたの乙女の仕え人で、

あなたのおっしゃることは、しなくてはならない。

でも、私たちに服を返しなさい。

あなたは何が宗教原則か知っているわよね。

もしあなたが服を返さないと言うのなら、

王様に言いつけなくちゃ。

ねえ、お願いだから！」

…つづく

(10巻22章13-15節)