貼り薬は日本の文化なのかなぁ? 2018.06.28 11:01 カルテNO00350365日毎日ブログ挑戦中海田まつたに鍼灸整骨院“貼り薬”の歴史は古くその発祥は約3000年前メソポタミア文明(バビロニア)の頃に遡ります(肺炎に麻の種の湿布を使っていたとされています)皮膚を介して直接かつ持続的に調子の悪い場所を癒そうという考えは人類がこの世に現れてから自然発生的に始まっていました日本においても昔から、薬草を揉んだりすり潰したりしたものを貼ったりする療法はありました奈良時代にはインドから“痛いところへ薬効のあるものを直接置く”という治療が伝わり仏教で「大薬王樹」(だいやくおうじゅ)と言われたビワの葉が使われました平安時代になると生地黄(しょうじおう)という植物を刻んだものを患部につけ竹簡(ちくかん)を細かく割ったもので覆ったという記述が日本最古の医学書「医心法」(いしんほう)にあります日本では伝統的な生薬の成分を調合し油やロウを混ぜた練り物を使ったいわゆる「膏薬(こうやく)」が家庭薬としても根付き温めて柔らかくしてから直接患部に塗り込んだり布や和紙に塗って貼り付けたり「患部に膏薬を貼る」という文化が出来上がりました現代においても諸外国では皮膚を介して用いる局所薬(外皮用薬)に貼り付け型のものは少なく局所(体の一部分)の痛みに対しても使用するのは飲み薬かオイル状の塗り薬が主でありあまり“貼り薬”を貼るという習慣はないようです。経皮毒を調べていたら面白い文献を見つけたので紹介しました今後の展開をお楽しみに海田まつたに鍼灸整骨院でした まつたに鍼灸整骨院