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⑤白い人工物の変色劣化について(写真あり)

2018.07.02 00:00

詰め物がどんどん黄色くなってきて。。。ものすごく目立つ。。。

よくある現象です。


 ☟セルフチェックしてみましょう

歯科の白い材料には大きく区分して3種類あります。


・レジン(プラスチック)

・セラミック(陶材)

・ハイブリッド(レジンとセラミックの混合)


プラスチックの特徴として『吸水性』があります

水を吸うのと同時に色素も吸着するので、プラスチックは変色することになります。

 ※例えば、タッパーにカレーを入れておくと、タッパーが黄色っぽくなる現象です。

口の中には日々色のついた水分が入るため、プラスチックは変色をして当たり前という環境です。そのため、レジンとハイブリッドは必ず変色します。


 一番右の歯:変色劣化したハイブリッド

 右から2番目:セラミック      

  ☟同日に同色で入れて数年経過して生じた差

セラミックには吸水する性質はないため、変色を起こすことはありません。(表面にわずかに着色することはあります) 

レジンとハイブリッドは変色と同時に劣化もするので、単純に質で比べると

  レジン < ハイブリッド < セラミック

となります。


セラミックは質の良い素材になりますが、陶材ですので、変形させるためには高温で焼かなければいけません。そのため、現状では、セラミックを単独で口の中の作業で、直接詰めることは不可能です。型を取って口の外で作業をして作製したものを接着することになります。

口の中で直接詰めることができるのはレジンとハイブリッドのみです。成型後、特殊な光で固めます(ジェルネイルのような感じ)これがプラスチックを使う利点ということになります。


どの素材がいいかはご希望や状態によって決めることになりますので、お気軽にご相談ください!


レジン:一般的には保険適用

ハイブリッド:保険適用のものもあれば適用外(20000円~)のものもあり

セラミック:すべて保険適用外(約50000円~)