【今日の暦】二十四節気 芒種
二十四節気:芒種(2023/06/06-2023/06/20)
"ぼうしゅ"と読みます。
芒種の"芒(のぎ)"とは、稲や麦などの穂先にある硬い毛のこと。
稲の種まきの時期にあたるためにそう呼ばれますが、実際には田植えの時期です。
6月11日には暦上の梅雨入り、"入梅"を迎え、田植えられた稲に恵みをもたらしてくれます。
五月雨が降り、蛍が飛び、梅が色づく、夏の入り口。
芒種が過ぎると夏至となり、また、あの暑い季節がやってきます。
七十二候
○蟷螂生(06/06-06/10)
......"かまきりしょうず"。稲を害虫から守ってくれる蟷螂。その赤ちゃんが生まれるころ。
○腐草為蛍(06/11-06/15)
......"くされたるくさ ほたるとなる"。梅雨は蛍の最盛期。かつて、蒸れて腐った草が蛍になると考えられていたための呼び名だといわれています。死した者の魂が地上に帰ってきた姿だとも。
○梅子黄(06/16-06/20)
......"うめのみきばむ"。青梅が黄ばみ始めるころ。青色から徐々に黄色とピンクに染まっていく姿はとても愛らしいもの。"梅雨"の名前の由来だともいわれています。
祭事:夏越しの祓(6月30日)
5月下旬から6月中に神社へ行くと、拝殿の前に和風のアーチのようなものが置かれているのを見たことがあるか方もいるかと思います。
これは茅の輪(ちのわ)といって、茅草を束ねて輪を作ったものをくぐることで、新年から半年の間に溜まった穢れを祓い、次の大晦日(12月31日)までの間、厄災や病気を退けてもらうという"茅の輪くぐり"と呼ばれる神事です。
"蘇民将来(そみんしょうらい)"という日本の昔話に起源をもつと考えられ、この蘇民将来の子孫であることを示すお札やお守りを玄関先に付けることで厄災を防ぐことができるといわれています。