俳句入門講座「ようこそ俳句へ」 第四回 @清澄庭園
昨日は俳句入門講座「ようこそ俳句へ」(江東区芭蕉記念館主催)の第四回でした。
はじめての吟行に挑戦ということで、
清澄庭園を散策しました。
これまで毎回、雨でしたが、
みごとな晴天です。
これもひとえに、
ご参加のみなさまの日頃の行いのおかげです。
清澄庭園は三菱財閥の祖・岩崎弥太郎が大名屋敷の庭園を買い上げ、
あらたに造り変えたものです。
石マニアだった弥太郎、
全国からここへ名石を集めてきます。
こちらは佐渡赤玉石ですが、
なんでも家が立つほどの値段だそうです。
涼しげです。
こちらは貴重な紀州青石で滝を模したものです。
流れる水の様子まで小石で再現しています。
清澄庭園はもともと一般には開放されていませんでしたが、
関東大震災の折、被災者の避難場所として緊急に開放されました。
それをきっかけに、
大正13年に東京都に寄付されることになり、
以来、広く一般に親しまれる庭園となりました。
さて、吟行ですが、まずは季語を拾って歩くことがポイントでした。
写真を撮ってきましたので、復習がてらご覧ください。
捩花。
花石榴(はなざくろ)。
ウインナーではありません。
石榴の落花を並べたものです。
みごとな石の橋。
奥に涼亭。手前に亀。
ちなみに亀というだけでは季語になりません。
亀+夏の季語。みなさんならどう組み合わせますか?
額紫陽花。
いちめんの苔。じつは苔の花も季語。
紫陽花。
さすが名園というだけあって、
紫陽花もそこらへんの紫陽花とくらべて、
毬がとても大きくて立派です。ボリューム感が違います。
菖蒲田。
流れと柵に隔てられ、花には近づけませんでした。望遠レンズの必要性を痛感します。
菖蒲をご覧になりたい方は「若狭 5 常高寺」の記事へ飛んでください。
ちなみに写真は撮りませんでしたが、
アオダイショウがゆうゆうと菖蒲田を横切っていきました。
石仏群。近隣の廃寺などから集められたもののようです。
夏萩が生い茂っています。
清澄白河駅周辺は近年すっかりカフェの街になり、
若者とおしゃれな店が増えています。
清澄庭園を訪れる若い人もとても増えました。
変化の激しい時代の中にあっても、
こうした歴史と情緒のある庭園がしっかり残っていることは、
とてもありがたいことです。
人に慣れた亀が寄ってきてくれます。
すっぽんもいました。
とてもいい時間を過ごせました。
ここでご紹介した以外にも、
当日ご説明した季語がたくさんあります。
引き出しを増やすことができたら、
まずはそれだけでも十分な成果といえます。
あとは俳句を作るだけ。
よい句に恵まれますことを。