上野の国立西洋美術館
ゴッホの美術館のことをかいたら意外に反響があったので、ついでにこのまえいった西洋美術館のことも書いてみます。国立西洋美術館は、上野公園の入ってすぐ、右側にある美術館で、広い庭にはロダンの「考える人」とかがあります。実はここの常設展、ものすごくいいのです。おすすめです。もう何度も行ってるのでいった回数は忘れましたが、何がいいかって、それはもう、モネです。この美術館は、戦前、松方さんというお金持ちが集めたコレクション、とくに印象派のコレクションをもとになっています。日本が戦争にまけたあと、ここにきちんとした美術館をたてることを約束に、フランスから返還してもらったそのコレクションがベースに、構成されてますがひとまわりすると、ほんとうに「西洋美術はやわかり」、すごい幅です。また、もうひとつのおもしろさは、この美術館がルコルビジェという有名な建築家の設計であるということです。*昨年、それを紹介する展示がありましたが、これもおもしろかった。コレクションで、とくにおすすめはいくつかありますがまずエルグレコの十字架のキリスト。これはスペインにある同じ題材の絵(写真)のミニチュア版。だいぶ小さいですが、エルグレコらしさはものすごく感じます。なんでこんなすごいのが日本にあるのか不思議です。
それからゴーギャンの女の子ふたりが並んだ絵タヒチで有名なゴーギャンですが、この絵はフランスでかかれたものです。モネのコレクションは枚数、おおきさともに国内最大級でないかと思います。どれもモネらしいすばらしいコレクションです。とくにここの「睡蓮」は、各地に点在するいっぱいある睡蓮の作品のなかでもすばらしいもののひとつだとおもいます。またモネの連作のひとつ、ロンドンの二つの橋の作品、ウォータールーとチャリングクロスの絵も、かなりいいと感じます。他の印象派の作家の作品、ゴッホやルノワール、セザンヌも、どれも、みごたえがあります。近代だと、ミロ、ピカソ、スーチンなんかもあってなかなかすごいです。でかいし。これだけ見て、450えん。安い! しかも都民の日はタダでみれます。デパートの印象派展いくなら、ぜったいこっちのほうがお買得。みなさんもぜひ。レストラン「すいれん」のごはんも、まあまあうまいです。モネの「睡蓮」のマッチがもらえます。あと、おすすめは、ミュージアムショップ。美術の本、とくに画集でなく、読む本のラインナップは本屋以上にわかりやすく、立ち読みで1冊読んでしまう程です。ここで「考える人」ケータイストラップも買えるよ。