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マヤ

ヒューマノイドロボット『RYUJI』mission 8-②

2018.06.30 08:15

「夢を見てた」




ICUから特別室に移った恭介は隆二に付き添われ、穏やかな時を過ごしている。




「どんな夢?」




「お前とクルージング中に船が転覆して、漂流するんだ」




隆二は優しく答えた。




「あんまり穏やかじゃないね」




「それで?」




「二人して無人島にたどり着いた」




「そりゃ大変だ、食べ物も着替えもない」




「それが不思議なんだ」




「ん?どうなんの?」




「無人島なのに小さなコテージがあってね」




「うん」




「ワインや食料なんかも備蓄してある」




「へぇ」




「助けが来るまで待とうってお前が言うから、しばらくそこで暮らすことになった」




「それで?」




「食事もしないで、貪るように愛を確かめあって…」




「…」




「気がつけば空に大きな月が上っていた」




「気がつけば…って二人とも何も着てないんだ」




「そうだよ」




「それで?」




隆二は移植が済んだ恭介の手を静かに握りしめた。




「…今みたいにお前が俺の手を握り甘い声で囁くんだ」




「…俺、なんて言ったの?」




「恭介、愛してるよ」




手術からまだ日が経ってないからか?




火傷のショックが大きかったのか?




どこか寂しげな恭介の言葉を聞いて、隆二は胸が熱くなった。






to be continued…