【閉店】antianti 青山本店便り

MACOTT式香水の愉しみ方〜パルファムとオーデパの違い編〜

2018.06.30 06:08


パルファムとオーデパルファム(略してオーデパ)の違いは、

単純にいうと濃度の違い。


ウィスキーで言う、ロックと水割りみたいなもの。


水割り(オーデパ)だと、アウトライン(全体)が掴みやすいし、気軽に楽しめる。

ロック(パルファム)だと、より濃厚に深く風味や個性を知れる。

味わう(香る)たびに鼻が捉える香気成分が違ったり、より味(香り)の複雑性を感じられる。余韻を長く楽しめる。


そのような違いがあります。



違いその① 香りの濃さが違う


よって、同じ香りの素でも、香りの“立ち方”が違ってきます。

香料の濃度が濃いパルファムは、

濃厚にじんわりと香りが変化していき、つけるタイミングや時期、体調によって、香りの立ち方が変わるので、

いろんな意味で変化が楽しめるものだと思います。


オーデパは、パルファムをアルコールで引き伸ばしたような形なので、

より揮発しやすく、変化も早い。

香料が割とまとまって香ってくるので、その香水のイメージや全体像が掴みやすく、気分転換などに最適だと思います。


濃度の違いで、パルファムはより濃い色をしていて、使う香料によって色彩が変わるので、色の個性も楽しめます。



違いその② 容器の形態の違い

(フラコン型とスプレー式)


パルファムは、蓋を外し、その蓋についた香水を直接肌に付けて香りをのせるもの。

その仕草のクラッシックさは、なんとも色っぽく優雅で、

贅沢な気持ちになるものです。

気品漂う幸せに引き込まれる瞬間。。。

その一連の、ある種儀式のような仕草も含めて愉しむものだと思います。


そして、直接肌に瓶の蓋を付けることで、あなたの菌と香水が混ざり合い、

新たな香りが生まれる。

世界にたった一つのあなただけの香りになるのです。

菌が育てる“生きた香り”とでも言いましょうか。


オーデパは、スプレーでシュッと広範囲に香りが広がるので、肌馴染みが良く、香りのまとまりも良く感じられます。

いい意味で香りに変化が少なく、

シュッとして割とすぐにその香りのイメージとなるメインの香りを感じとりやすい傾向にあります。



違いその③ オススメのタイミング


オーデパは、シュッと出てパルファムよりお手軽なので、

外出時の気分転換など、お持ち歩きに最適。

パルファムより香りの持続時間が短く軽やかなので、

電車の中などで不快な時に、周囲をそれほど気にせずに香りを楽しめるのも、天然香水かつスプレー式の利点だと思います。


ご自宅使いとして、贅沢ですがとてもオススメな使い方が、枕に直接吹きかけたり、お風呂の中ででシュッとすること。

蒸気で満たしたお風呂で香りが広がって、湯船に浸かりながら香りを愉しむと最高ですよ♡


パルファムは、よりパーソナルな扱いで、自分のために愉しむという方が多く、特に夜寝る前に愉しむのがとってもオススメです。

じっくりと香りの変化を愉しみながら、リラックスして深い眠りにつくのが最高の癒しであり、天然香水ならではの贅沢な愉しみ方です。



種類によっては、同じ香りのパルファムとオーデパがあるので、

家を出る前にパルファムをつけて、

外出時香りを付け足したい時には、

持ち歩きしやすいオーデパを重ね付けする、

というのも一つの手です。


一つの香水でも、

つける場所によって、付け方によって、つける時間帯や季節によって、

パルファムとオーデパで、香りは驚くほど変わるものです。

あなたなりの素敵な使い分け方を見つけて、MACOTTの天然熟成香水だからこそ味わえる心地よさをどうぞお愉しみください。