あるべき姿、
目標を達成するためには、それを阻む要因を分析、特定し、課題解決の方策を探る必要があります。目指すべき理想の姿と現状のギャップを把握し、課題の分析に役立つのが、あるべき姿です。
あるべき姿とは、問題解決後に実現したい姿、目指すべき姿のことを言います。あるべき姿を知ることは、現状とのギャップを知り、目標達成に必要な要素を特定するためにある存在です、
例えば、今年度の売上予算を100億円に設定していた企業があったと仮定しましょう。この企業における現状の売上実績は80億円で、期初に立てた100億円という目標は達成が難しい状況に陥っています。
このとき、あるべき姿は「売上高100億円を達成すること」、そして現状は「売上高80億円で目標未達に終わりそうなこと」となります。
あるべき姿と現状のギャップを把握できたのち
なぜ目標が未達に終わりそうなのか、この20億円の差をどうしたら埋められるかを分析していきます。
課題を分析するに当たり、業界全体の市況肌の程度か、競合他社の動向、例年との比較などを検証して、
分析の結果、「業界全体としての売り上げは例年並みだったものの、競合他社ではDX(デジタルトランスフォーメーション)が加速し、営業の効率化が進んだ。結果として競合他社では売り上げが向上したが、自社では振るわなかった」という課題が見つかることもあるでしょう。
営業体制の見直し、並びに効率化が必要であるという課題が浮き彫りとなったことで、競合他社の営業体制を「あるべき姿」と捉えて、
「競合他社の手法を自社にも導入して効率化を図る」という課題解決の手法が見え
あるべき姿と現状のギャップ
これら分かるように、あるべき姿を設定することは、
解決すべき問題、あるいはクリアすべき課題を設定することとほぼ同じです。適切に問題や課題の設定ができれば、解決の効率化が把握できます。