Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

FMS®を活用して、動けるカラダを手に入れよう!

2018.07.13 10:04

こんにちは。 中京大学大学院の榎です。

今回はタイトルにあるFunctional Movement Screen®(FMS®)についてご紹介します。

前回担当した記事「地味トレって本当に必要なの?」の最後に、FMS®って便利なものがあるんだよーと言ってから早1ヶ月以上経ってしまいました(笑) 

時間のある方は、もう一度 その記事を読んでみてください!

「時間ない!」「面倒くさい!」と思った皆様のために、簡単に振り返ります!


【前回の振り返り】 

要は技術練習ばかりではなく、地味なエクササイズが記録を向上させるためには大事だよ!ってことです。

棒高跳の特殊な動作(スキル)も、実は基本的な動きやパフォーマンスが十分にできて初めて活きてきます。

動きやパフォーマンス、種目特有のスキルはピラミッド構造になっているのです。

しかし、人それぞれ必要な、改善をするべき要素は違います。

それを評価するためのツールとして現在、FMS®が多くの現場で使われています! 


といったところで前回は終了しました。

ここから今回の内容に入っていきます。


【FMS®とは?】

FMS®=Functional Movement Screen®

FMS®は7つのテストから成る複合的に動作を評価するツールです。

1つのテストにつき0~3点で評価し、満点の場合は21点となります。

FMS®ではテストを行う中で痛みがある項目(動き)があると、トレーニングにおいて最優先に改善する項目としていきます。  


【実際にFMS®でテストしてみよう!】 

それでは各項目を見ていきましょう。

今回は評価のポイントについては提示していません。評価のポイントを知ってしまうと正しく評価できないという研究結果があります。

先生やトレーナーさんに勉強してもらって、評価してもらいましょう^^

もしくは連絡を頂ければ、中京大学に来てもらって評価することも可能です!

将来的にBoutaka Channel合宿をするようになれば、その中でも??


①Deep Squat

頭の上に棒をのせ、肘が90°になる位置で持つ。

その手幅のまま、Over headでfull squatをする。


✔点数が低い人・できない人 

・肩関節、脊柱、股関節、足関節がかたい 

・体幹の安定性が無い


②Hurdle Step

膝の少し下の出っ張り(脛骨粗面)の高さにゴムをセットする。

つま先はボックスに揃え、肩に棒を担いで片脚ずつハードルをまたいで踵をタッチする。


✔点数が低い人・できない人 

・股関節がかたい 

・体幹の安定性が無い


③Inline Lunge

ボックスの上で足を前後に開く(脛骨粗面の高さ)。

前に出している足と逆側の手を上にして背中の後ろで棒を持つ。

頭とお尻を棒につけたまま、上下に動く。


✔点数が低い人・できない人 

・股関節、足関節がかたい 

・体幹の安定性が無い  


④Shoulder Mobility

親指を中に入れて手をグーにする。

腕を広げてT字になって、背中の後ろで合わせに行く。


✔点数が低い人・できない人 

・肩関節(背中や胸部も)がかたい 

・体幹の安定性が無い


⑤Active Straight Leg Raise 

膝の下にボックスをおいて、仰向けになる。

手のひらは上に向けて、膝を伸ばしたままゆっくり脚をあげる。


 ✔点数が低い人・できない人 

・股関節がかたい 

・体幹の安定性が無い  


⑥Trunk Stability Push Up 

うつ伏せになる。

男性は眉毛、女性は鎖骨の高さ、幅は肩幅の位置に手を置く。

体幹を1つのボックスとし、腕立てをする。


✔点数が低い人・できない人

・肩関節、背部がかたい 

・体幹の安定性が無い


⑦Rotary Stability

ボックスを挟むように四つ這いになる。

手は肩関節の下、膝は股関節したにおく。

その状態から対側の手足を伸ばし、膝と肘をくっつける。

できれば同側の手足を伸ばし、膝と肘をくっつける。


✔点数が低い人・できない人

・背部がかたい 

・体幹の安定性が無い


各項目に体幹の安定性が無いと書いてあります。これは、あくまでその動作を行うときに体幹の安定性が損なわれることで、正常な動作ができていない場合があることが表されています。


【動作を改善するためのエクササイズ】 

FMS®のサイト内から、動作を改善するためのエクササイズを見ることが出来ます(英語版)。

『FILTER』から、改善したいテスト項目と実施する際の姿勢を選択することで、皆さんに合ったエクササイズを見つけることが出来ます。

それぞれの弱点を改善するためのエクササイズをすることでFMS®のスコアを向上させましょう! 



FMS®で評価し、さらに動作を改善する中で、「スコアが高くなれば競技力が向上する」わけではないことを理解してください。

FMS®のスコアは基礎的な動作が上手くできているのかを評価しています。

つまり前回紹介したピラミッドの最下段が広がります。

その上に積み上げることができるパフォーマンスやスキルを活かすことで、競技力向上のきっかけとなります。 


つまり、FMS®は皆さんの可能性を評価しているのです!  


また、ケガの予防にもなるとされています! 

コツコツと地味トレを行い、技術の向上に努めましょう^^ 



中京大学棒高跳パートでやっているTwitterとYouTubeチャンネルあるのでぜひフォローしてください!!この頃中京大学棒高跳パートにはSNS委員が発足し、更新頻度が上がっております。 

登録お待ちしています!